2008年6月30日月曜日

オルタに告ぐ!

オルタナティブ通信という小まめに覗くブログがあるのですが、
ま、ウラ世界に関する情報が珠玉混合で面白い。
で、ウラ情報だけでなく、本人(西山氏)のコメントもたまに。
そんな中で、今回はあまりに違和感を覚えたのもので・・・


オルタナティブ通信
http://alternativereport1.seesaa.net/ 
2008年06月29日

中国の対外侵略・抑止政策
拙稿「全人類奴隷化計画」より続く。


>>中国が、仮に台湾に軍事攻撃を行っても、米国は中国と戦闘は行わない。米国の最大の投資先が中国であり、最大顧客が中国であるためである。米国は台湾を「見殺し」にする。米国は、外交官を中国に派遣し、苦情を述べる程度であろう。

>>北朝鮮の挑発で日本と北朝鮮=中国が軍事的に衝突し、日本と中国が戦争になっても、事態は同じである。米国は中国投資から入手できる利益の方が、はるかに日本からの利益よりも大きい。

>>米国は日本を明らかに「見殺し」にする。

>>米国は、外交官を中国に派遣し、苦情を述べる程度であろう。


1)はい、西山氏(オルタナティブ通信管理人)がここで言いたいことは、「中国が台湾、日本に攻撃を仕掛けてもアメリカは手を出さない。なぜなら、中国と付き合っている方が金になるから。」という事ですね?


>>沖縄で、たびたび米兵による女性への強姦事件が起きても、沖縄から米軍基地は無くならない。沖縄の人達自身が米軍基地で仕事を行い、そこで「飯を食べる」構造がある限り、米軍との「癒着関係」が基地撤去の障害になり続ける。

>>沖縄に無税の経済特区を作り、アジア最大の金持ちである台湾の華僑に沖縄の経済開発を「担当してもらう」制度を整備すると、経済成長著しい中国への中継港として沖縄は発展する事になる。中国には、巨大タンカーが入港できる港湾が香港以外に無い。仮に、中国に大深度の港湾を建設しても、濁流の大河から流れ入る土砂が、即座に大深度の港湾を浅瀬にしてしまい、使い物にならなくなる。中国は、太平洋方面に出る直近の海上の島に、中継貿易港を依存し「持たなければならない」宿命を持ち、そこから逃れられない。この依存場所を沖縄=日本に据える。

>>現在、その中継港湾は日本の九州が担っているが、今後、中国が発展し続けると、日本の本州、北海道への物流をも担っている九州では、中国への恐ろしく大量の「荷物をサバキ切れなくなる」。その事を一番、良く知っているのは、「中国への最大の投資家」である台湾の企業経営者達である。4方面を海に囲まれ、位置的に太平洋と中国の中継地点にある沖縄に港湾整備と無税の経済特区を形成すれば、沖縄は太平洋の物流基地として大発展する。米軍基地への経済的依存は不要になる。

>>沖縄から米軍基地を撤去する経済的・現実的な基盤を作る事が出来る。


2)つぎに、沖縄での米兵による傍若無人な立ち振る舞いを沖縄県民も腹に据えかねてはいるが、米軍基地がメシのタネである現状からは米軍基地の撤退を諸手を上げて喜ぶワケにもいかない。そこで、中国の経済発展に台湾の企業家もろとも一枚咬ませてもらおうと。で、それを足場に沖縄の経済的な自立を成し遂げ、米軍基地に依存しない沖縄にしようという事ですね?最終的には米軍基地を無くそうという事ですか?


>>こうして台湾経済と沖縄経済を一体化させ、相互に貿易協定を締結する。この貿易協定に、東南アジアから台湾・中国間の海峡を経由する日本のシーレーン・航路の安全保障も組み込む。台湾そのものへの太平洋方面からの物資供給(軍需物資を含む)も、沖縄を経由するルートを開拓し、パイプを太くして行く。貿易協定に加え、沖縄と台湾との文化姉妹都市、さらには政治・軍事協定まで締結出来れば、さらに良い。


3)台湾・中国間のシーレーンの確保は台湾の担当ですか?台湾の軍事力頼りですか?日本と台湾で軍事協定を結ぶんですか?
まさか沖縄と台湾が軍事協定を結ぶと?


>>もしも、中国と台湾が、軍事衝突すれば、台湾の経済力の基盤、そして市民生活と軍需用の物資基地である沖縄が台湾の「後方支援に回る」。台湾の補給路を「断つ」ためには、中国は沖縄への攻撃・侵攻・海上封鎖を「どうしても」行う必要が出てくる。孤島の台湾を単独で攻撃させないためにも、台湾の必要物資供給基地の「沖縄への分散・確保」は、台湾の財界人・政治家が、喜んで受け入れるであろう。アジア最大の金持ち=台湾の華僑が、沖縄を自己の物資供給基地にする事を「喜んで実行する」。沖縄が経済的に大発展する最大の要因は、ここにある。


4)有事に備えて沖縄を台湾の備蓄倉庫にしようと?で、この計画に台湾の政治家も企業家も喜んで乗る。つまり、台湾から沖縄への投資が見込める。と?


>>中国が台湾を「潰す」ためには、沖縄を軍事・経済的に「攻め落とす」必要性がある状態を作り出す。しかし軍事的に、あるいは海上封鎖等の形で、中国が沖縄を「攻める」場合、アジア最大の軍事基地を沖縄に持つ米軍が、その攻撃を黙認する事は、有り得ない。沖縄への海上封鎖、攻撃は、そのままアジア最大の米軍基地への軍事攻撃となる。アジア最大の米軍基地=沖縄への攻撃に対しては、米軍は「メンツ」を賭けて徹底反撃を加えるであろう。

>>沖縄を経由して、中国と台湾との紛争に米軍を「必ず引きづり込む」体制を立てる。台湾への攻撃には、沖縄という補給路を攻撃する必要があり、沖縄への攻撃は米軍への攻撃となる。

>>中国が、米軍との軍事衝突を避けようと考えれば(それが常識である)、沖縄にも、台湾にも「手が出せない」構造を「作り出す」。これが日本にとっても、台湾にとっても最大の安全保障になる。この安全保障を維持するためには、世界最大の金持ち=台湾華僑にとって沖縄は「生命線」となる。華僑は「死にもの狂い」で沖縄の経済開発を行うであろう。


5)で、結局のところ「最後は米軍頼み」ということですか・・・orz
じゃあ西山氏にとっては沖縄に米軍が駐留していることはイイことなわけですネw

「沖縄県民はこれからも、米兵の傍若無人な行いを我慢せよ。」

ということですか・・・


>>これは戦争の起こっていない通常時においては、沖縄が太平洋方面から中国への物流の拠点になる事を意味する。中国は「自分で自分の首を絞める」つもりでなければ、日本=沖縄に手が出せない。また中国の対東南アジア戦略においても、日本=沖縄からの苦言に従わなくてはならなくなる。日本が大国・中国の「首を絞める権限を握る」必要がある。

>>地図を眺めて見ると、沖縄以外に、中国への巨大物流センターに成り得る海上の孤島は「無い」。従って「大国・中国を生かすも殺すも」沖縄=日本次第、という経済構造を作る事は、「歴史的必然」である。大国の横暴を抑えるためには、小国が大国の「支配権」を握る必要がある。小国が主導権を握る時、世界に平和が訪れる。

>>台湾にとっては、自国の必要物資入手ルートの「分散確保」のためにも、また対中国貿易の中継港としても、そして中国による台湾への軍事侵攻に対しては絶対に米軍に守ってもらえるという「確約」を入手するためにも、沖縄の大規模経済発展が「どうしても必要」になる。沖縄の経済発展は、世界最大の金持ち=台湾華僑の「生命保険」となる。保険金は大きいほど安全度が高くなる。高い保険金には、高い掛け金が必要である。ビジネスマン=華僑は、当然それを理解している。華僑は、自分の命を守るため、必死で沖縄に「保険の掛け金」を投資する。

6)沖縄に投資するのと、中国と戦闘状態にならないように「つかず離れず」の外交関係を保つのと、どちらがより「リスクを回避できる」かは、世界最大の金持ち=台湾華僑のビジネスマンならスグ答えが出るんじゃないの?
「小国が大国の「支配権」を握る」ったって、大国がよっぽどウスノロマヌケならまだしも、中国相手にちょっと荒唐無稽のような気が・・・


>>沖縄が米軍基地へ依存する経済構造は完全に克服される。沖縄が、中国、台湾、東南アジア、さらには南下して、ポリネシア、ミクロネシアとの交易で生きて来た、古来からの琉球文化圏・経済圏の復活である。


7)矛盾してない?米軍に守ってもらうことを前提にしていながら、「米軍基地へ依存する経済構造は完全に克服される。」とは片腹痛いわ。
経済的だろうが軍事的だろうが、米軍に依存しきっているのに。

>>沖縄は現在、日本の「植民地支配」の下にある。

>>沖縄は、この琉球文化圏を経済的に堅固なものとした後、日本から独立する。

>>日本人が、中国によるチベットの「植民地支配」を批判する以上、また日本人が他人の暴力を批判しながら、自分の暴力には「眼を閉じる」恥知らずでないならば、日本は沖縄と北海道を「植民地支配」している現状を撤回すべきである。


8)はいはい。沖縄も北海道も独立したいのなら独立すればいいんじゃないの?
だだし沖縄に限って言うならば、中国は沖縄は中国の一部だと思っているフシもあるし、独立した沖縄に一体どれだけの力があるのか?

台湾の資本が入ってきて経済的に自立?外資頼みってことでしょ?米軍に守ってもらって独立?アリエネェw
アメリカ合州国に加えてもらう方がまだ現実的。ま、アメリカの半植民地状態になるのが関の山じゃないの?
米軍の軍事力を当てにしている以上、台湾も沖縄がアメリカの植民地になることを望むんじゃない?
なワケで、沖縄の「独立」を無責任に煽るのはどうか?と。もっとも沖縄県民がそれを望むのなら話は別だけど。

ま、沖縄が本土の捨て石のような状況にあることは残念に思うし、それを「植民地支配」と糾弾されても返す言葉が無い。
これは本土の人間(ヤマトンチュー)の勝手な言い草なのだが、日本という国(国土)の防衛を考えたとき、
北は、ロシアに対して北海道が、南は、中国に対して沖縄防衛線になることは、縦に細長い日本という国の宿命なのだ。

だから、その宿命を全ての日本人が一緒に背負ってこそ、日本という国土、私たちが心安らかに暮らす場所が確保できるとワタシは信じる。

若かり頃、沖縄を訪れたことがあります。西鹿児島からフェリーで渡ったのですが、雑魚寝の船室で蛇皮線を奏でるオジサンのことや、那覇の国際通りの賑やかなこと。宜野湾で見た広大なサトウキビ畑。それらは、ワタシのなかでは「日本の風景」として記憶に留められています。
でも、沖縄の人たちが本土からの「独立」を切に望むのであれば、それも止む無し。それで沖縄の人たちが幸せになれるのであれば。
これは北海道についても同様に、例えばアイヌの人たちがアイヌの国家設立を望むのであればいたしかたないこと。
本土防衛線を津軽海峡、および奄美大島あたりまで後退させて、日本という国土を守り暮らしていくしかないのでしょうな。


でわっ!