2006年7月16日日曜日

時の過ぎ行くままに

GFが我が家に腰を落ち着けて早一週間。
こっちは仕事があるので昼間は相手が出来ません。
きっと退屈して早々にプノンペンに帰るだろうと思っていたら
案外、サイゴンの居心地がいい様でまだまだ居る気配。
何でも近所のフーティウのお店にチャービン出身の
クメール語が話せる同年代の女友達を見つけたらしいっス。

GFがサイゴンに着いてから実家に送り迎えするのに2回、
日帰りでソクチャンに行ってきましたが一口にソクチャンと言っても
海に近いビンチャウというド田舎で、東京-名古屋間を
高速道路を使わず日帰りするのと同じ。
正直、車に乗っているだけでも疲れます。
(ドライバーはもっと疲れますが)

それでも、ビンチャウに青々と広がる水田の風景には
メコンに居るんだという事をしみじみ実感させられました。
が、豊かな自然に恵まれているとはいえ、

自然というものは、裏を返せば人間の力ではどうにもなりません。
アメリカの様な最先端の科学技術を持った国でさえも、
一旦ハリケーンに見舞われると都市が壊滅的な打撃を受けてしまいます。

のどかな水田の風景に見とれるなんざ、旅人の一時の感傷に過ぎません。
人間は未だに自然をコントロールできない。
だからこそ自然のバランスを崩すような事を慎まなければ
先ず、食料に窮するのは誰が考えても明らか。
メコンがいつまでも豊かな穀倉地帯であり続けて欲しいと・・・

で、GFの実家。広がる水田の中の小島の様な集落にあり、
家までは細い畦道を行くしかなくて、当然車なんて通れません。
彼女を実家に送り届けた時は無知だった事もあり
無謀にもギリギリまで実家に車で近づいたのですが、
迎えに行った時はサスガにビビッテしまい
少し離れた幹線道路(省道)に車を待たせて
そこから歩いて家へと向かいました。

畦道の先のGFの実家の垣根の前に彼女と家族の姿が見えると
彼女もこっちの姿に気付いて畦道をこっちに向かって来ました。
ちょうど畦道の真ん中あたりで対面し、
そのまま招かれて家の中で親族?一同にもご挨拶。

(ナンデコンナトコロニイルンダロウ?)

思えば不思議。

ホンの成り行き、些細な行きがかりのハズだったのに、
時の流れるままに自分でも想像しなかった方向に
事がドンドン進んで行く。

(コレッテ、イワユル「運命」?)

などと考えなら、「運命」ならそれはそれで受け入れるのも
また自然に沿った生き方の様な気がして・・・
それに、全く想像していなかったのかと自問すれば、
こうなる事はある程度覚悟の上だった気もするし。

ナンか人間の浅はかな考えを超越した、
本来の人間の在り方が存在するような気もするのデス。
それ(サイン)を受け取るか見逃すかは
それぞれの人の生き方、考え方次第なワケですが、
最近のイロイロなニュースを見るにつけ、
世の中何かが歪んでいるんだろうケド
誰もその事に気が付かないか、
きっと見て見ぬフリをして毎日生活しているのだろうなぁ。

(それが大人?って事なのでしょうか?)