2006年4月23日日曜日

辺境に生きる

と言っても、地理的な意味での辺境のことじゃナイっす。
ずっと以前に書いたように、私は若い頃頚椎の中に腫瘍が出来、
それを摘出する手術を受けて以来、後遺症を抱えながら生活しています。
日常の生活、仕事は普通にこなせるのですすが、
日曜日になると疲労を取るために一日中家の中でグッタリしています。

健常な体の人たちであれば家族で遊園地へ出かけたり、
恋人と週に一度のデートを楽しむのでしょうが、
私にとって日曜日は体を休める貴重な一日。
一般的に言って恋人としては失格ですネ。

そもそもベトナムに来たのも日本の冬がツラく、
後遺症の症状を緩和するためにも暖かい所で暮らそうと思ったからで、
特にベトナムに思い入れがあってここに来たわけではありませんが、
この5年暮らしてみて今まで何とか一人でやってこれたのも、
やはりベトナム人、ベトナムの暮らしが自分に合っていたからでしょう。

アバウトで、辛抱強く、生きることにしたたか。

この国では身体障害者だろうと貧乏人だろうと容赦なく社会参加しています。
そのことで私自身もずい分元気を分けてもらいました。
生きることのカッコ悪さ。
それでも生きる意志を失わないことのカッコ良さ。
生きることをトコトン愛する。執着する。

もちろんそれは時として他人を傷つけることもありますが、
それはお互い様。
そして自分がいまここにあるのも、
誰かのお蔭様。
この世界は広い。
自分が思っているよりも遥かに広い。
そして人間の生き様も・・・
山奥で一人で炭焼きをしながらひっそりと一生を終える人もいれば、
何億と言う財を築き世界経済に影響を与える人もいる。
植物人間になり病院のベッドで一生を終える人もいれば、
もっと過酷な運命を担っている人もいる。

行き着くところは「いまここに自分がいる」という現実。

自分がどう生きるのか?
どう生きることが出来るのか?
そもそも自分はどう生きたいのか?
与えられた現在の状況の中でベストを尽くして生きる。
例えそこが孤独な、辺境のような境地だとしても・・・
まだまだ私は弱い。
もっともっと強い心が欲しい・・・