2009年9月15日火曜日

対極

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【江田けんじNET 今週の直言】「高速道路の無料化は断念せよ!・・・民主党政権に望む(1)」
2009年09月14日00時00分 / 提供:江田けんじNET 今週の直言

 「過ちては改むるに憚ることなかれ」。高速道路の無料化は、民主党政権がいの一番に撤回すべき政策である。単に、それが「バラマキ」だからではない。あらゆる角度から検討して採るべき政策ではないからだ。

 一番の理由は、政策の優先順位として、1兆3千億円もかけるに値しない政策だからだ。この世界一の少子高齢社会の日本において、それほどの税金をかけてまで優先的にやるべき政策なのか。

 民主党は、国際的には高速道路は無料だと強調するが、当の米国でもドイツでも最近では有料化の流れになってきている。米国は既に7千億円の有料化を図っているし、ドイツのアウトバーンも大型トラックは有料化した。やはり、少子高齢化が進む中で、国策の優先順位としては医療・介護、年金、子育て支援といった政策への財源優先で、高速道路無料は見直すべきとの声が強いからだ。

 公平性とか公正という観点からも問題だ。これまでは高速道路の利用者が受益者負担(通行料)で賄ってきたコストを、今後は税金でカバーするということは、免許を持っていない人や高速道路を利用しないお年寄りにまで負担をさせるということを意味する。また、なぜ、輸送機関には鉄道や船舶、航空等があるのに、車だけに1兆3千億円もの多額の税金を投入して競争条件を格段に利するのかという問題もある。

 さらに、自民党政権がとった「1000円週末乗り放題」からも明らかなように、新たな渋滞の発生で、救急医療やトラック輸送に悪影響を与えるという事情もある。

 ただ、最大の民主党政権の矛盾は、この高速道路無料化が地球環境へ著しい悪影響を与えるという点であろう。本来、民主党は地球環境重視の政党である。現に、その温暖化ガス排出量の中期目標では20年度、対90年度比で▲25%という野心的な目標を設定している。にもかかわらず、一方で、このような環境団体がこぞって反対する、ある団体の試算では運輸部門で4%ものC02排出増加となる、それに逆行する政策を平気で打ち出す。この辺が、民主党の政権担当能力に疑問符がつけられる理由であろう。

 「モーダルシフト」。これは、地球環境保全の観点から、物流を車(トラック)での移動から、なるべく鉄道や海運などの公共輸送機関にシフトさせようという世界的な流れであるが、この環境政策との整合性を民主党はどう図っていくというのであろうか?

 さらに、通行料をとらない民営化された道路会社は一体どうなるのか。民主党は、道路建設と維持管理など業務内容に応じて道路各社を再編するつもりのようだが、税金投入で運営するのであれば、それは民営化ではなく国営化なのか。株式上場はどうするのか、料金徴収で1.6万人、ETC等システム管理で0.4万人の雇用はどうするのか等々と疑問は尽きない。郵政各社の株式売却凍結もそうだが、あのフランスのミッテラン社会党政権がとった国有化政策が経済をダメにした二の舞に日本をしてはいけない。

 確かに、民主党はマニフェストを実現しないと公約違反という誹りを受けるだろう。しかし、一方で、そのマニフェストは評価しないという国民が過半数以上いる。高速道路の無料化にいたっては、朝日新聞の調査でも、賛成が20%で反対が70%近くだ。

 もう一度言う。「過ちては改むるに憚ることなかれ」だ。「君子は豹変す」とも言う。民主党政権が長期安定政権になるためにも、高速道路の無料化は断固撤回すべきだ。

 ちなみに「みんなの党」は、そのマニフェストで、「高速道路料金については、人気取りにすぎない『高速道路無料化』や『1000円乗り放題』ではなく、持続可能な、かつ環境にも配慮した、メリハリのある料金体系(混雑区間・時は高く、その他区間・時は安く等)を構築。天下り利権のため高価格になっている ETCは民間解放して低価格化」と主張している。「ガソリンの暫定税率は一般財源化に伴い撤廃する」が、その財源は「環境税に組み替え」る。


江田憲司
1956年生まれ。みんなの党所属。
橋本首相の政務担当内閣総理大臣秘書官を務める。現在は、みんなの党のパートナー(幹事長に相当)。

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前回、「高速道路無料化」について「賛成」した手前ね?
「反対」意見をスルーするのは「民主主義」にそぐわないので、
上の、江田氏の苦言?を取り上げてみました。はい。で・・・



(1)1兆3千億円もかけるに値しない政策だからだ。

として、医療・介護、年金、子育て支援といった政策への
財源優先を唱えているわけです。
正論といえば正論なのですが、ワタシ的にはチョット引っかかるものが?
なにしろ、医療・介護、年金、子育て支援に、

イッタイいくらかかるのか?

が、よく見えないワケですよね?
イッタイいくらかければ十分なのか・・・
それが見えない限り、ザルで水をすくい続ける様なもの。
その点、高速道路という建造物は誤魔化し様がないワケで、
1兆3千億円必要だってんなら、概ねそれで済むんじゃないの?
しかも、国土交通省がまとめた試算では、

 区分     経済効果
一般道路 +4兆 8千億円
高速道路 -2兆 1千億円
  計    +2兆 7千億円

で、経済的メリットは差引き+1兆4千億円ということでしょ?毎年。
(あくまでも試算ですが・・・)
一時給付金みたいに手にすることはできなくても、
所謂、「景気」ってやつが多少なりとも活性化しそうなんでしょ?

1兆4千億円分。

毎年。(ちがうの?)

複数の問題に対処しなければならない時、
だれでも先ず、カンタンな問題から処理しますよね?
何もいきなり難しい問題に取り組んで、時間を浪費するこたぁないっス。
もっと大きな問題~医療・介護、年金、子育て支援
じっくり時間と、予算をかけて取り組めばいいんじゃないの?と。
で、その時間稼ぎとしての1兆4千億円分の経済効果は、


「アリ!」

かと・・・。頭を切り替えれば、

たかが、高速道路の無料化

ごときに、グダグダ時間がかかるようじゃ、民主党の行政能力に
疑問を持たざるを得ないワケで、いい「試金石」なんじゃないの?



(2) 公平性とか公正という観点からも問題だ。

という点についてはこれと同じ意見かな?


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大歓迎したい!高速道路無料化 反対論はなぜ多い?
有料による建設費用の償還が済んだら無料化は当然のこと

海形マサシ2009/09/09


 新政権となる民主党の公約である高速道路無料化だが、なぜか巷では反対論が多い。ただになるから素直に喜べばいいのだが、「ただより高いものはない」というのか、このことで赤字が増えるとか、環境が悪くなるとか、心配している声が聞こえる。

 筆者は高速道路無料化は大賛成で、とても当たり前のことだと思う。筆者はアメリカに留学していたが、ご存知のように無料高速道路「フリーウェイ」の先駆者だ。

 当時、フリーウェイを好きなだけ利用した。サンフランシスコからロサンゼルスまで約7時間を往復ドライブしたことがある。払ったのは数カ所の橋の通行料数ドル程度。その他は、ひたすらだだっ広い高速道路を走りきった。疲れたり食事がしたくなったら、好きなところで出て、また戻ればいい。一般道と変わらなく使えた。そのどこがいけないというのか。

 そもそも考えて欲しい。日本で最初の高速道路、東名高速道路が出来たとき、その建設費用を償還するため有料であったが償還が済んだら無料にするというのが、そもそもの約束だったはず。とうに済んでいるのだから、無料にするのは国民に対しての義務のようなもの。それを別の理由をつけて民営化などして有料のままにしているのは背任行為だ。主権在民として、それを容認しては民主主義の原理を覆すというもの。

 よく高速道路を新幹線にたとえ、特急になるのだから余分にお金を払うのは当然と聞くが、自動車と電車を同列に論じること自体、お門違いである。自動車は、自分で購入、またはレンタルし、購入したら自分で維持費を払い、燃料を払い、自分で運転するもの。電車は、その必要が全くないから、乗る度に運賃を払うのだ。特急料金と高速料金を同じに考えるが、自動車の一般道は当然のこと無料だ。電車は各駅停車でも運賃は払わなければならない。自動車に関しては、税金を、それも自動車にのみかかる税金と燃料にかかる税金をすでにおさめているのだ。そのうえに、また払う必要がどうして生じるのか。

 高速道路を無料化すると排ガスで環境が悪化するといわれるが、それには賛否があると思う。だが、筆者のアメリカでの体験からすると、高速に乗り入れた方が信号待ちの多い一般道より燃費は上がるのが常だった。それに有料だと料金所待ちがあって、それがアイドリングで燃料の無駄遣いと環境の悪化の要因となっている。

 無料になれば混雑するといわれているが、実のところ、無料であれば一般道と高速が同列になると考えればいい。混むなら一般道に気軽に差し替えれられる。また、料金所がなくなることにより、スムーズな流れができて、かえって今のような混雑が少なくなるのだと思う。

 何よりも経済効果は無視できない。考えてみて欲しい。今まで有料になったのが無料になるのだ。どれだけ閉塞感をぶっ飛ばせるか。心理的な消費増進効果は実に大きい。経済というのは消費者マインドに左右されやすいのだ。

 特に日本の国土の大半は実をいうと自動車がないと移動が不便なところだ。意外かと思われるが、大都市部を除くとそんなものだ。ドイツのアウトバーンやアメリカのフリーウェイのような交通網を作ると人や物の循環がどれだけスムーズになるか。高速は受益者負担であるべきというが、道路とは基礎インフラだ。受益者は全国民と言っていいだろう。

 環境のことを考えるなら、環境のための税金を別途課したり、混雑を避けたいと思うのなら、ロード・プライシングのような一般道を含めた有料化を考えればいい。また、自動車をよりハイブリット化や電気化していくことが、温室効果ガス削減につながるものだ。他の公共交通は、一度に多数の人々を乗せない限り、自動車を上回る環境負荷軽減にはならない。自動車による交通はこれからも引き続き必要になるのだ。

 なので、皆さん、素直に民主党の高速道路無料化案を歓迎しましょう。

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ま、最後の、

「皆さん、素直に民主党の高速道路無料化案を歓迎しましょう。」

は余計なお世話かもしれませんが、
まぁ・・・そんなワケで、やっぱり「高速道路無料化」がいいのかな?と。
で、最後に残った問題が、



(3)料金徴収で1.6万人、ETC等システム管理で0.4万人の雇用はどうするのか

元々が、「日本道路公団」=国営だったワケですよね?

それが小泉政権時代に民営化されてしまった。と。
まぁ、公団内部が利権まみれだったので、

身から出た錆。

といえばそれまでですが、民営化以前に組織の建て直し
と言う選択肢もあったのではないでしょうか?
当初の約束どおり、高速道路を無料にする予定だったら。
だって、


民間会社になったら無料化なんてするワケない

・・・でしょ?

いずれにしても、高速道路が無料化になっても
「保守・修理」は続けていかなければならないんだから、
2万人くらいの雇用は必要でしょ?
そんなに心配しなくても、納まるところに納まるでしょ。


(4)マニフェストは評価しないという国民が過半数以上いる。高速道路の無料化にいたっては、朝日新聞の調査でも、賛成が20%で反対が70%近くだ。

え”ぇwww!そうなんだぁwww!
ワタシ少数派だったんですネwww!
イヤwww、びっくりしたなぁwww!
恥かしいwww!失礼しやしたwww!


でわっ!