2010年5月1日土曜日

権力への欲望 33

 以前放送されたNHKスペシャルの「明治シリーズ」を見直したのですが、これが・・・


面白い!


 特に
第4回の「建白書」の回は現代日本人必見ではなかろうか?・・・と。

 明治維新を成し遂げたはイイものの、新政府は明確な政策を持っていなかった。
そこで広く一般から政策提案書=「建白書」を公募したり、徳川幕府の旧幕閣から人材を登用して混乱(革命後)を乗り切ろうとしたワケです。

 明治維新という大業が成功したのは「薩長土肥」だけの力によるものだけではなく、討伐?された旧幕府側の力も有ったればこそ。そして日本という国の未来を真剣に考えた一般大衆の提言である、「建白書」の存在を無視することは出来ないのです。

 番組の詳細について細かい説明は避けますが、肝心な事は、明治という時期に国民は政治に深く係わっており、生活と政治が非常に近い関係にあったのです。西洋の先端技術を取り入れ生活環境がめまぐるしく変化していく毎日に、身をもって世の中の変化を実感した事。そして変化する可能性のある世の中なら、自分たちの住みやすい世の中にしよう。・・・と、明治の日本国民は政治を、すなわち日本の将来を真剣に考えたのです。

 翻って現在、ワタシたちは第二の明治期を迎えているとは考えられないでしょうか?「民意」により自民党を下野させ、民主党に政権を委ねた。「民意」が政権を変えたのだから、明治期よりも画期的な事なのかも知れません。この、「民意」を国政に反映させる手はずを整えてくれたのも明治の先人たちのおかげです。

 で、現在は「建白書」と云う制度はありませんが、代わってインターネットという手段があります。

 ネット空間では職業貴賎、老若男女の区別無く自由に「提言」を述べることができます。ワタシはこれを「現代の建白書」の様に思ったワケです。番組を見て。

 「誹謗」や「中傷」がネット上に溢れ、その事にエネルギーを費やしている人が多いのは残念な事実ですが、それだけでもありません。立派な意見を述べる「現代の建白書」と呼んでもいい様な記事を目にすることもあります。また、自分の考えを形成する上で重要になる「情報」もネット上にキラ星の如く存在します。(珠玉混同ですが・・・)

 明治期において日本人は「民主主義」に目覚めました。まだ西洋でさえ婦人に選挙権を与えていなかった時代に、日本の「建白書」では婦人参政権を謳っていました。そして国民主権の国造りを望んだのですが、時の政府の地盤がまだ固まってなかった事もあって、これらの「建白書」が日の目を見ることは無く、その後、過度の民主化を恐れた政府は「皇国史観」によって国民を「洗脳」して行くワケです。

 しかし今、日本人は再度明治の頃の建国の情熱を取り戻しつつあるのではないでしょうか?過去、闇に葬られてしまった「民主主義」に基づく国造りを再起動させる時期にあるのではないでしょうか?政党がどうこうとかの問題では無く、自分たちはどうしたいのか?どう在りたいのか?

そんな「目覚めた日本人」を、世界中の権力者、既得権益者は快く思わないでしょう。自分たちの支配基盤に影響が及びそうなので恐れるでしょう。


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中国で日本研究リポート、民主政権「展望と財源なし・清廉さ疑問」

  中国政府系のシンクタンク、中国社会科学院に付属する同日本研究所と中華日本学会は4月30日、日本研究リポート「日本藍書(02010)」を発表した。2009年に政権を奪取した民主党だが問題は多いと指摘して、7月の参議院選挙が最大の焦点と論じた。中国新聞社が報じた。

  同リポートは、2009年に自公連立政権にとって代わった民主党を中心とする政権は、政治構造や官僚制度の改革、外交関係の調整を展開し、直接・間接に社会の多くの方面に影響を及ぼしたと指摘。新政権の政策方針や外交戦略は、(中国としても)真剣に研究すべきと主張した。

  経済政策では、「国民生活の最優先」や「友愛社会」の理念が土台にあり、金融危機や財政、貿易、地球温暖化、科学技術の発展などで、平等と民生重視の政策を追求していると紹介。ただし、「明確な長期戦略はなく、経済を回復させるための刺激力も弱い。財源も欠いている」と指摘した。

  7月の参議院選挙については、「自らの政治的清廉潔白さに疑問を持たれている民主党にとっては、重大な試練」と分析した上で、「これ以上の政治的問題を出さないなら、民主党中心の政権は維持されるだろう」と予測した。

  同リポートは、日本の思想や社会の変化に対しては、過去十数年を振り返る観察が必要と主張。雇用・自殺・うつ・少子化などの主だった流行語を追跡し、国民意識の変化、世襲政治の文化背景、新興宗教の変化、メディアの変化など、多角的に日本社会の変化と発展を透視する必要があると論じた。(編集担当:如月隼人)

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アメリカにおけるマスコミの偽情報作戦

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"アメリカでは、人は何でも言いたいことが言える。そうした言動が何の影響もない限り。" - ポール・グッドマン

進歩派の活動家や作家たちは、彼らが書くニュース記事やら発表する意見は、大手マスコミに、ずっと無視され続けたままで、多数のアメリカ人の目に触れずにいるという事実を、絶えず嘆いている。進歩的思想を無視する態度、大手マスコミの定義とも言える。こういうことは、別に陰謀などである必要はない。単に、一体が誰が大手マスコミを所有しているのか、そして、彼らが社員として雇っている、自分の仕事を確保しておきたいと願っている人々、ジャーナリストたちの資質がどうか、という問題なのだ。だから、これは陰謀より陰湿だが、これは体制の中に組み込まれており、体制というもの、そのようにして動くものなのだ。進歩派の世界に対する無視は、もちろん完全ではない。時として、その世界の、あるものが、剽窃せずにいるには余りに出来すぎていたり、そしてごくまれに、進歩的な思想が大人気を博しそうになったりした場合は、反撃しなければならない。

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「影響力ある100人」に鳩山首相=米誌

 【ニューヨーク時事】米誌タイムは29日、「世界で最も影響力のある100人」を発表し、「リーダー部門」で日本の鳩山由紀夫首相を選出した。

 同誌は、鳩山首相自身は政治家の家系に生まれ、「革新的には見えない」としながらも、「(自民党による)事実上の一党支配体制を、機能する民主主義に変える手助けをした」と評価。「このことは称賛するに十分な理由」とした。

 リーダー部門では25人が選ばれ、ブラジルのルラ大統領やオバマ米大統領らも名を連ねた。 (2010/04/30-01:18)

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肝心なのは、「民意」で民主党を選んだと云うことで、あくまでも「民意」が主体であり、民主党はそのだという事。民主党がコケようが、ゆっきーがコケようが、「覚醒した日本人」を足止めすることは出来ないでしょう。で、世界中の「支配階級」が一番恐れるのが「民衆の覚醒」。いつの日か誰か(日本人?)が・・・

「王様は裸だ!」
と叫び出しやしないか?とビクビクしているワケです。はい。


でわっ!