2012年4月15日日曜日

暗雲・・・なのか?

               
 何か・・・エジプトの選挙が荒れ模様のようで・・・。


エジプト:大統領選に暗雲…前副大統領出馬、軍部が後押しか
毎日新聞 2012年04月14日 21時29分


 だからあ・・・ムスリム同胞団は、イギリス諜報部の息がかかってるんだって。みんな騙されちゃあイケナイよ。ムスリム同胞団なんて、トラブルを起こすためにエジプトに送り込まれたイギリスの工作部隊なんだからイイカゲン気付かないと。

 だいたいさあ、国内の選挙の問題を「アメリカに相談に行く」って時点で、胡散臭い連中の臭いがプンプンしません?


みんな教育水準高いんでしょ?


 イスラム同胞団が政権なんか取ったら、いいように国内引っ掻き回されて、そんでもってまたイスラエルと戦争始めるんじゃないの?「第三次世界大戦」の火種にでもなる気?エジプトわ?バスでデモの増員を掛けるなんてプロの仕事でしょ?プロの?

 ぶっちゃけ言っちゃうけど、軍部は未だに反イスラエルなワケよ。とはいっても、現状、イスラエルと戦争してもエジプトにメリットが無いことも重々承知しているから、ここはグッと我慢してアメリカの軍事顧問を仰ぎつつ、捲土重来の機会を伺っているワケですよ。

 ま、捲土重来といってもイスラエルと再戦するとかそう云うんじゃなく、エジプトの地域における影響力の回復を望んでいるワケで、要は、トラの威ならぬイギリスの威を借りたイスラエルが、謙虚に地域諸国との関係改善に努め、地域に定着する努力をすればイイワケですよ。

 本来のユダヤ人は元々中東地域に縁があったワケですから、アラブ人だってイスラエルが態度を改めれば、ま、目くじら立てて追い出すのもどうか?・・・と、思うんじゃないですかね?

 そもそも元から住んでいたパレスチナ人の都合や気持ちを無視して、国連が勝手に・・・というか戦勝国側が勝手に建国したのがトラブルの素になったワケですよ。ここで再度イスラエルの領土確定について国連で協議する必要があるでしょうなあ。

 で、イギリスもいつまでも裏に隠れて「中東の黒幕」みたいな真似してないで、


ちゃんと陽の当たる場所に出て来い!


・・・と。見苦しいわ!もう全部バレバレなのに、いつまで「ショッカーごっこ」やってるつもりなのかね?

 それもこれも、エジプト(アラブ)の人たちがイイようにイギリスに騙されているからなワケで・・・。「アラブ人の誇り」だなんて、イギリスに甘い言葉を囁かれて舞い上がっちゃって・・・もう・・・。「誇り」なんて他人から与えて貰うモンじゃなくて、自分の内側から自然に沸いてくるモンでしょ?

 その点、エジプト軍部の人たちは「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」といったところですか?それが出来るのも心に「誇り」を持っているからなワケで、ま、エジプトの軍部はエリートだというフィフィさんの言葉を信じるなら、イギリスの本性にとっくに気付いているでしょうな。
  
 とはいっても、長い間イギリスの保護下に在ったエジプト。なかなかその影響が拭えないのも事実でしょう。軍部が産業の殆どを押さえているというのも、単に軍部の利権のためというよりも、アレでしょ?第一次から第四次までの中東戦争の影響で、退役軍人が多いワケでしょ?エジプトは。

 だとしたら、そうした退役軍人の再就職先を軍が確保するうえで、軍が産業基盤を押さえるのはエジプト人にとっては悪い話じゃないように思うワケですよ。それを軍部の利権と非難出来ます?ま、自由経済とやらをエジプトに導入したい金融グループには望ましくないでしょうが。

 ベトナムにしても国営企業は沢山ありますし、そういった国営企業は軍属で占められているケースが多々あります。それでイイんじゃないですかね?自由経済主義者に国内産業をボロボロにされるよりは、給料は安くても安定した仕事・・・つまり収入の目処が立つ国の方が。

 GDPってヤツも曲者のように思うワケです。アレは国内の通貨の総流通量を見るだけで、流通している通貨の実体は見ないワケですよ。つまり、外資企業と国内企業の区別は無く、国内産業が全滅状態で国民が貧窮していようがしてまいが、その分、外資企業が儲かれば±0(ゼロ)、もしくは「GDPが伸びました。日本は経済発展しています。」なんて、ニュースで流れるだけでしょ?

 ま、それはそれとして、そういえばエジプトで民主化運動が真っ最中のとき、警察がお金を渡して、ピラミッド観光などの業者を「反民主化デモ」に駆り出したと、フィフィさんが言ってましたが、オカシイですなあ・・・。観光事業も軍が押さえているハズ。

 であれば、ラクダで乗りつけたという観光業者は、軍の意向を汲んでの行動であり、即ち軍が「民主化運動」に反対していたとも見れますなあ。

 その心は、安易な民主化、自由経済の導入により、退役軍人の職場が奪われる事への危機感が働いたとも推察できます。第四次中東戦争が1973年。その当時20歳で従軍した青年も、今では齢50歳で家族を持ち、子供を大学にも行かせているでしょうよ。いわんや、それ以前に従軍した軍人や、傷痍軍人のような方の生活の糧を失うワケにはいきません。

 戦争を知らない若者はね?そうした固定された社会システムに閉塞感を覚えるのでしょうが、上記のような経緯があることを知れば、そう簡単に「民主化」などと口には出来ないんじゃないですかね?尤も、日本と同じように歴史のタブーは教育されないのかも知れませんが。

 だからね?軍部がスレイマン元副大統領を推すのも、サダト>ムバラク路線の継承を望んでいる現われで、その真意は、隠れた「反イスラエル(反イギリス)」にあるワケで、そしてそれは、民主化による急激な経済発展よりも、国内の雇用基盤の確保でもあるワケです。

 もしですよ?ここで自由経済を導入し、フィフィさん曰く国民の中に沢山いるという退役軍人の生活基盤が失われれば、国民の心が軍部から離れるのは必定。そうなると、サダト>ムバラクと継承され来たエジプト軍部のイスラエルに対する「捲土重来」も叶わなくなるワケです。

 ま、ニュース記事に書かれたスレイマン氏を歓迎するというタクシー運転手は、きっと退役軍人だったのでしょう。そして軍政を嫌う若者は第一次から四次までの過去の戦争の経緯を知らず、民主主義だとか自由経済だとかを教育された世代なのでしょう。

 斯様に、自国の歴史をしっかり学ぶということは、他国に付け入る隙を与えないためにも疎かに出来ませんなあ。とにかく、イギリスが中東に介入するのを止めるだけで彼の地はだいぶ平和になるんじゃないですかね?



人間ナメんなよ!


でわっ!