2012年4月18日水曜日

ダブスタ

    
 前回、少しばかり感情的だったかも?・・・と、反省し、あくまでも「論理的」に東京都の尖閣諸島購入について考えたいと思います。

 で、尖閣諸島が大きく取り上げられるのは、主に中国との「領土問題」絡みなのは周知の通りです。海保の巡視艇と中国漁船の衝突事故なんてのもありましたが、アレも結局真相はウヤムヤのままですなあ。


シッカリ検証しろ!


・・・というのが、ワタシの繰り返してきたトコロであり、それは今も変わりません。



 で、先ず・・・問題の本質は「領土問題」なワケですが、ではそこに・・・「東京都」が名乗りを上げる必然性があるのか?・・・となると、事は「外交問題」でもあるワケですから、東京都というロートルの自治体がしゃしゃり出るというのは、立場を越えているように思うワケですよ。 

 もしそれを好しとするのであれば、全国の各自治体が政府の頭ごなしに勝手な外交を始める事態にも発展しかねないワケで、そうなったら国政選挙なんて意味が無くなってしまいます。あくまでも国民の代表としての代議士と議会制政治があり、合意に基づいて行動するというのが、ま、「日本国憲法の理念」なワケですから。

 勿論、国民の利益に反する法令は一切拒否する。・・・という権利もワタシたちは保障されてますし、不適切な代表であれば、国民の代表として付与された様々な権限を取り上げてしまえばイイのです。

 で、で、「尖閣諸島」の所有権の売買とか、金額が問題なワケではなく、


ナゼ東京都なのか?


・・・を問いたいワケです。沖縄県が購入してもいいワケですよね?ていうか、周辺海域で漁をしている沖縄の漁民のみなさんの都合とか、購入後の土地の管理とかを考えれば、その方がベターなんじゃないの?

 沖縄県に資金が無くて島を購入できないのであれば、その時こそ、「お力添えしましょう。」・・・と、購入資金を東京都が融通すればイイだけの話で、バーター取り引き?と言ったらアレですが、その代わり、採れた魚の漁獲高の中から「東京都向けの割り当て分」を確保し、新鮮な食材を都民に供給する。・・・のであれば都民も無碍には反対しないでしょうよ。フクシマの事故がアレなだけに・・・。違います?

 それをまあ・・・「東京都がwワタクシ石原がw」と、わざわざアメリカにまで行って


ひとりよがりのパフォーマンス


をするから「角が立つ」ワケです。こういう「無粋(ぶすい)」・・・関西風に言えば「イケズ」?な振る舞いは、江戸っ子の美学に反しますなあ。

 ついでに視点をアメリカにシフトすれば、ま、普天間基地問題やグアムへの移転などで、沖縄周辺でのアメリカ軍の行動範囲が縮小に向かう現在、軍事力とは別に中国に揺さぶりを掛ける工作としては、今回の石原氏の発言は願ったり叶ったりでしょう。

 さらに東京都の「横田基地」の規模も縮小されつつある現在、もしかして尖閣諸島に「第二横田基地」でも敷設する気なんですかね?それ故の「東京都」名義での購入であり、最終的には土地をアメリカ軍に献上(第2横田基地化)するのに、都民の目の届かない遠く離れた尖閣諸島を選び、尚且つ、中国・北朝鮮を牽制したいというアメリカの意向にも適うと・・・。

 ・・・などと勘ぐってしまいたくもなるワケですわ。

 で、「領土問題」を全体的に見ると、北方領土、尖閣諸島、そして「竹島」の問題があります。とくに「竹島」の場合は、韓国が実効支配している状況にあるワケですよね?え?尖閣諸島と竹島と、ドッチがより深刻な状況にあるのか、「愛国者」の皆さんのご意見をお聞きかせ願いたいものです。

 ま、石原氏がワシントンで、「東京都が竹島を買い取ります!」なwんて言ったところで相手にされないでしょう。なんせ韓国はアメリカの同盟国ですから、「2国間で勝手に解決してチョ」と知らんぷりですわ。で、相手が中国、北朝鮮になると俄然張り切って介入して来るワケで、それって日本から見たら


ダブルスタンダードじゃねえの?


って話なワケですよ。で、アメリカの顔色を伺い竹島の「た」の字も口にせず、「尖閣諸島がw」と見栄を切ったところで、喜ぶのはアメリカぐらいなワケですよ。石原さん。


尖閣を買う 慎太郎に迷言を吐かせた 米シンクタンク
2012年4月18日 掲載


 いずれにせよ今回の発言は、思慮に欠けた発言としか言えず、アメリカ訪問中に何を吹き込まれたのか知りませんが、アメリカのエージェントのような立ち居振る舞いが見られるようであれば、いくら口では「愛国」だの「憂国」だのを語ろうとも、


要注意人物


ですなあ。(ワタシ的には)

 ま、今年はロシア極東のウラジオストクでAPECは開催されるし、そのウラジオストクは北朝鮮との国境間近だし、ひょっとしたら北朝鮮がオブザーバーとしてAPECに参加するかも知れないし、そういった極東地域での相互交流が深まることを快く思わない連中は、恐らく今後も何かと揺さぶりをかけて来ることでしょう。

 というワケで、次回からまた「ユダヤの告白」に戻る予定です。



都民ナメんなよ!


でわっ!