2009年11月8日日曜日

権力への欲望 4

「重層的な権力の構造」がこの世界にはある。

などと小難しい言い回しをしましたが、簡単にいえば、

トラの威を借るキツネが多い。

とゆうことですわ。で、タクシン元首相ですが、
どなたかの威を借りていらっしゃるんですかねぇ?


<記事貼付>

タクシン氏、12日にカンボジアへ フン・セン首相会見

2009年11月8日19時23分

. 【バンコク=山本大輔】カンボジアのフン・セン首相は8日、同国政府の経済顧問に任命したタイのタクシン元首相が12日にカンボジア入りすることを明らかにした。有罪判決を受けて海外逃亡している元首相の顧問採用に強く反発しているタイ政府は、元首相の即時送還を求める考えだが、カンボジア政府は応じない構えだ。

 AP通信などによると、フン・セン首相は8日、プノンペンの空港で記者団と会見し、「タクシン氏は12日にカンボジアの経済財政省で300人を前に話す」と述べた。実現すれば、カンボジア政府の経済顧問に就任後、最初の仕事になる。

 タクシン氏の顧問就任をめぐってタイ政府は、報復措置として大使を召還したほか、国境未画定海域での天然資源開発協力で両国が署名済みの覚書を白紙撤回する意向を示している。カンボジア政府も大使を召還しており、タクシン氏がカンボジアを訪問すれば緊張がさらに高まるのは確実だ。

 タイ政府は、カンボジアと結んでいる犯罪人引き渡し条約に基づいて、タクシン氏の入国拒否と身柄の引き渡しを求めるとしている。受け入れられなければ「あらゆる手段を考える」(アピシット首相)としており、カンボジアに対する追加の報復措置もほのめかしている。

<記事貼付>


この件に関しては様々な思惑が飛び交っている様に思うんですわ。
ワタシには、鳩山首相がぶち上げた「東アジア共同体」構想にも
少なからず影響を及ぼす様に見受けられるのですが?


タクシン元首相がカンボジア入りするであろう12日は、
タイミング的にはオバマ大統領が来日する1日前。というか、
本来12日だったのが、13日にズレたのですが・・・


そこで・・・
もし、タイとカンボジアの間で武力衝突でも発生すれば、
えぇ?!一体どうなるのよ?
「東アジア共同体」とセットであるべき「ASEAN」
不安定要素を抱えたままでは、「東アジア共同体」そのものの
存在意義が希薄になることは明らかのように思うワケです。はい。

タイ国内の、王族派と反王族派の権力闘争の影には、
おそらくそれを焚きつける、何らかの後ろ盾があるものと思われ、
タイ国内の問題で終われば、カンボジアのフンセン首相
タクシン元首相を呼び寄せることも無かったんでしょうが、
事、「ASEAN」もしくは「メコン地域」全体に関わる
「何か」が起こりつつあるがゆえに、火中の栗を拾う。と?

ひとつの可能性としてね?考えられるのは「タイ国王の健康問題」
タイにおいては、現国王の威光が強すぎるがゆえに、
いづれは必ずくる「国王の死」の後の、国政のビジョンが見えないのでは?
で、もって、そこにつけ込もうとする有象無象の輩がワラワラと・・・
ありていに言うと、ワタシにはイギリスとアメリカ

「獲物」の取り合い

のように見えなくも無いんですが、そうなると、
今回のオバマ大統領の来日中に、アメリカの武力にすがるような、
もしくは、頼りにせざるを得ないような武力衝突が起きるのかも?

で、そうなると、「東アジア共同体」からのアメリカ外しを口にした
岡田外相の立場は急転直下。もちろん構想そのものをぶち上げた
鳩山首相、ひいては民主党の立場が危うくなるワケで、そうなると

喜ぶのは誰だ?

とゆうことをしっかり見ておけば、この世界の権力抗争の一端を、
実地で、しかもタダでお勉強できちゃうワケです。はい。



でわっ!


追記:日米外相会談、11日にシンガポールで 米国側が要請


だそうで・・・

<記事貼付>

. 岡田克也外相が11日にシンガポールで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会合の際に、クリントン米国務長官と会談することが決まった。米側の要請という。12日にはオバマ米大統領の初来日が控えており、閣僚レベルでの最終的な事前調整の場となる。

 日米間では米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題などをめぐり、立場の違いが目立っている。岡田氏はこうした問題を話し合うため、6日に訪米してクリントン氏と会談することを模索したが、国会日程を理由に断念した経緯がある。

</記事貼付>


11日から14日までに、「ひと山」あるんでしょうなぁ。
ちなみに、現在沖縄で盛り上がっているようですが、
前にも言ったように、「日本は敗戦国」だということを
忘れちゃってる人が多いんで困ります。
プラス、「吉田ドクトリン」に従い、経済復興を遂げたことも。

おいしいトコ取りだけしてそれはないだろう?

と、アメリカが思ったとしても無碍なるかな・・・

ヒステリックにならずに、粛々と交渉すればいいんですよ。

粛々とね。

せっかく政権を任せた民主党じゃないですか、
選んだ国民自身が短気になって、どうするんですかね?
みなさんいい年した「大人」じゃないですか?

ま、民主党としては、アメリカが日本をどう見ているのか?
その辺を、「言葉として」引き出すのが先決でしょうな。
今後も「敗戦国」として、「アメリカの子分」扱いする気なのか?
それとも「対等なパートナー」としての関係を望むのか?

ま、前者でない事を望みますが、もしそうであった場合にこそ、

ありとあらゆる手段を講じて、日本国民は一丸となって
「敗戦処理」に取り組むべきでしょう。

もう、いいかげんにしてくれ!
・・・と。で、後者であった場合、それこそ「在日米軍」の存在理由が
180度変わるワケですよね?
いなくなって貰うのが一番イイのかも知れませんが、
米軍がどうしても居たいと言うのであれば、貸してあげましょうか?

もちろん賃貸料は払っていただきますが。

それと、近所迷惑にならないようにお願いしますよ?
苦情が出た場合には出て行って貰います。

・・・くらいの交渉に、ワタシだったら持ち込みますがね。
やんわりと・・・


でわっ!

追記:2
ま、事に及んでは順序を踏んで対応するのが大人
感情的になっちゃ、纏まる話も纏まらなくなるでしょ?
政治家に派手なパフォーマンスは要らないっす。
(誰かさんみたいに、TVタレントじゃあるまいし
・・・)
ただタダ、粛々と「やるべき事」をやってくれればイイっす。

普天間飛行場に関するSACO最終報告(仮訳)
(この文書は、SACO最終報告の不可分の一部をなすものである。)


於 東京
平成8年12月2日


でわっ!