2010年7月1日木曜日

選挙は「戦い」なのか?

 ヒロシさんトコ長島昭久議員のツィートを見かけたのけすが・・・


<抜粋>

@nagashima21: 新旧幹事長の罵り合いは最低だ。戦の最中だぜ。必死に闘っている候補者やその支援者の皆さんに申し訳ない。これ以上やったら、二人ともレッドカード!

</抜粋>


そもそも「選挙」って戦いなんですか?・・・と云うことを再考してみようと思いまして。

 まぁ、マスコミは朝から晩まで選挙戦、選挙戦と囃し立て、それを見聞きしている側もすっかり・・・

「選挙って戦いなんだ」

と思い込んでしまうワケですが、ワタシ思うに「戦い」と云う視点に捉われてしまうと、思考回路が「勝ち」「負け」の2極選択になってしまうんじゃないでしょうか?そして政策や公約云々より先に、自分の支持する政党・議員を勝たせたい=自分が勝利感を味わいたいと云う、本来の選挙の目的・・・

「国民の代理人を選出する」

から逸脱してしまう様に感じるワケです。はい。

 スポーツはね?別にいいんですよ。日本のチームが勝とうが負けようが、その結果がワタシタチの生活に撥ねかえって来ませんから。どうぞ好きなだけ騒いで、応援して、南アフリカでもどこでも応援に行ってください。

「個人の自由です」

 しかし選挙はそうじゃないでしょ?個人のゲーム感覚で済まされる問題じゃない事は、誰でも理解できるはずです。選挙の結果はワタシたちの日常生活に即、反映されますから。

 ま、ワタシにしても子供の頃から「選挙戦」「選挙戦」と延々と刷り込まれて来たので、選挙って「戦い」なんだと思い込んでいたのですが、でも、良く考えると・・・

「違うんじゃね?」

・・・と。

 繰り返しますが、「戦い」と云う視点で選挙を捉えると、思考回路が「ゲーム感覚」に陥りやすいと思うワケです。「勝った」「負けた」に一喜一憂して、肝心の「選挙の趣旨」が頭の中からスッポリ抜け落ちてしまう。このことは注意する必要がある様に思います。はい。

 長島議員は「候補者は必死に戦っている」と言いますが、イッタイ何と戦っているんですかね?是非それを教えていただきたいものです。まさか「夏の暑さ」と戦っているとでも?他の候補者と戦うと言うのであれば、勝負?の結果は候補者の在籍する政党の政策方針によって既に決まっているんじゃないでしょうか?

 ワタシたちは、「A」という政党と「B」という政党の政策を比較して、どちらがワタシたちの「代理人」として相応しいかを投票にて委託する。それだけの事なんじゃないでしょうか?それの何処に「候補者が戦う」必要があるのか?

 まぁ、「代理人」と云う職務に対しての熱意を示すために「辻立ち」「街頭演説」をするのは本人の勝手ですが、その熱意がね?個人的・特定の団体のための熱意だとしたら・・・

 思い起せば選挙権も無いガキの頃、選挙カーが通り過ぎる時に「ガンバリマス!」を連呼するのを聞き、心の中で無邪気に「ガンバレよ」と応援したものですが、議席を獲得するためにガンバルという事と、きちんと「代理人」の勤めを果たすためにガンバルという事は別次元の話なワケで、いまにして思えば・・・「候補者は選挙戦を戦っている」と言われても、

「それはアンタの勝手でしょ?」

と、クールに構えるのが本来の有権者の姿ではないかと思えるワケです。ま、マスコミは選挙を「戦」「戦」と煽って、ワールドカップのように視聴率を稼ぎたいんでしょうし、また、たぶん多くの有権者がマスコミが醸し出す「ゲーム感覚」に飲み込まれてしまうんでしょうが、本来はね?候補者が戦うなんてナンセンス。ただ淡々と、誠実に、有権者の前に「政策」を提示すればそれでよろし。

 すべての候補者に言いたいのは、あなたたちは有権者に選択される側であって、戦うだのナンだのホザいていること自体が有権者を軽視している心情の表れであることを自覚すべきだ。自らが籍を置く政党の政策が、有権者の同意を得られれば当選するし、同意が得られなければ落選する。

それだけのことなのだ
 
シンプルに行きましょ?シンプルに・・・


でわっ!