2012年6月22日金曜日

若者よ、憲法を読もう!

       
 「誠天調書」さんトコの最新記事のタイトルに書かれた、


「天下一人を以て興る。諸君みな一人を以て興ろうではないか。」


という一文を読み、「いいこと言うなぁw」...と感心し、どこの誰が言った言葉かと検索してみたら、中野正剛という福岡出身の戦時中の政治家の言葉だということが判りました。


中野正剛 - Wikipedia

<抜粋>

諸君は、由緒あり、歴史ある早稲田の大学生である。便乗はよしなさい。歴史の動向と取り組みなさい。天下一人を以て興る。諸君みな一人を以て興ろうではないか。日本は革新せられなければならぬ。日本の巨船は怒涛の中にただよっている。便乗主義者を満載していては危険である。諸君は自己に目覚めよ。天下一人を以て興れ、これが私の親愛なる同学諸君に切望する所である。

</抜粋>


 上記の演説は、先の大戦の開戦一年後、1942年(昭和17)11月10日、母校である早稲田大学の創立60周年の記念講演として行われたものすが、Wikiでは多少端折っているようなので、演説の締め部分の詳細についてはここに原文?が記されています。


「日本の夜明け」(政治・歴史評論)

<抜粋>

「天下一人を以て興る」 (締めくくりより抜粋)

政治が面白くないから俺は黙っていようと言うのは、

滔滔たる衆愚のことである。

諸君は大学生ではないか。

一念殉国の誠を尽くそうではないか。・・・

天下悉く眠って居るなら諸君起きようではないか。

この切迫せる世の中に、眠って居るのもうすら眠りであろう。

諸君が起ちて直ちに暁鐘を撞けば、皆醒めることは必定である。

天下は迷わんとする。

言論のみでは勢いを制することはできぬ。

誰か真剣に起ち上がると、天下はその一人に率いられる。

諸君皆起てば諸君は日本の生気を分担するのである。・・・

日本の巨舶は怒涛の中に漂っている。

便乗主義者を満載して居っては危険である。

諸君は自己に醒めよ。

天下一人を以て興れ。

</抜粋>

 
 ま、さすがに「殉国」と言われるとチョット引いてしまいますが、「護国」の心がけくらいは持ってないと「生活の場」も守れません。

 で、手前味噌でアレですが、「天下一人を以て興れ」とは、正に「個人革命」の言わんとするところなワケで、あの戦時下に「個人革命」を唱えた人物がいたという事実に驚き、そして、「人間の考えることは一緒だなw...」という思いを強くした次第です。はい。

 日本国憲法にも書かれているように、憲法が日本国民に保障する基本的人権は、先人たちの多年に渡る自由獲得の努力の成果であり、その為に過去の幾多の試錬(弾圧など)に堪え、現在(当時)及び将来(現在)の日本国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたもの。

 そして、ワタシたちは自らの権利と自由を守る為に、


不断の努力をしなければならない。


という「国民の義務」(第三章12条)を背負っているワケです。つまり...


闘いの手を緩めてはならない!


と、「日本国憲法」に叱咤激励されているワケですよ。違います?

 それもこれも、先人たちがワタシたちを信じ「未来」を託してくれたからで、ワタシたちも未来の日本人に対して「基本的人権」くらいはバトンタッチする「責任」があります。先人たちの「想い(恩)」に報いるにも...。違います?

 人間誰しも、「自分が一番カワイイ」のは良く判ります。ワタシも自分がカワイイですから。しかしそれにしても「程度の問題」があるだろう?と常々言っているワケですよ。ひとりひとりの「個性を尊重」する社会を前提とするならば、「100%の意見の一致」が得られる社会なんて不可能なワケです。


 必ず生じる「多数派」と「少数派」の軋轢。いまシリアで起こっている「内戦状態?」を例に挙げれば、少数派である「アラウィー派」と、多数派である「スンニ派」の宗教的な対立に見られるような、そういった軋轢に起因する「社会のリスク管理」を理解できるか?という「近代理性の在り方」が問われているワケですよ。

 「権力機構」によって「強引に管理」すれば、「独裁」という社会体制になるワケですが、それが即、「悪」だとは言いません。社会を形成する大多数の「多数派」にしてみれば、何の不都合も無いのでしょうから。原発の電気を利用し続けてきた都市部の人間のようなものです。

 しかし、「権力」によって押さえつけられた状態の「少数派」の不満はくすぶり続け、いつの日かそれが大きく燃え上がる時が来るかも知れません。例えば、外部からの手を借りたりして...。

 しかも「一部の不満分子」を力ずくでねじ伏せることを恒常的に続けていれば、いずれ社会は権力による弾圧に鈍感になり、「個人の人権」を蔑ろにするような社会が訪れるであろうことは、ま、カンタンに想像がつきます。

 そうならないように「不断の努力をせよ!」と、日本国憲法はワタシたちに対して「警鐘」を鳴らしているワケです。違います?

 だからこそ「日本国憲法」は「国の最高法規」であって、日本国憲法に照らし合わせてそれに反する一切の政府決定、法律、司法行為を、


ワタシたちは正当に拒否する 


ことができるワケです。さらに言えば、公務員の選出には「年齢規定」がありますが、「国民」に年齢規定はありません。赤ちゃんでさえ「日本国旅券(パスポート)」が発行され、海外旅行中は一応?日本国民として「外務省の保護下」にあります。

 ということは当然、原発の存続によって一番被害を被る「未来の日本人」...子供たち、学生たちは「日本国憲法」に守られた「国民」であるワケですから、誰憚ることなく自分たちの正当な権利を声を大にして主張できるワケです。違います?

 何も、大人たちが決めたから...といって、黙ってそれに従う必要は無いのです、偉い政治家であろうが、学校の先生であろうが、間違ったことを言っていると思ったら、


「それは間違っている!」


と反論していいんです。もしそのことで「内申書」の評価が悪く書かれるようであれば、「第三章19条:思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」に反していることになり、「第三章17条:何人も(子供であろうとも)、公務員(教職員)の不法行為により損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる。」という条文に抵触することになるワケです。


大人に騙されるなよっ!


...て、ワタシもそんな大人のひとりなワケですが、その為にも先ず若者には「日本国憲法」を読み込むことをお薦めしますし、「日本国憲法」を尊重し擁護することは全ての国民の義務とされているワケですから、義務教育の期間中に学校で教えるのがスジってもんじゃないんですか?


ええっ!?どうなんでいっ!


 ただし、「第三章12条 ・・・又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」ということを肝に銘じて置く必要があります。

 そしてワタシたちには、それができると信じています。



人間ナメんなよ!


でわっ!


速報:

大飯再稼働撤回求める
官邸前で「4万人」抗議

朝日新聞デジタル社会記事 2012年6月22日21時11分


首相官邸前 再稼動反対デモ
2012/06/22







2012.6.22. 関電前反原発デモ