2012年6月10日日曜日

つのがある人


 かなり以前に書きましたが、「敦賀(つるが)」はその昔「つのが」という地名で、「つのが」とは「角鹿(つのが)」であり、その「角鹿」とは何か?というと、


角鹿(つぬが)あらしと


現代語で言うと「鹿の角がある人」という意味です。


<転載>

「つぬがあらしと」




 むかしむかし、朝鮮からの渡来人、『都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)』という、額に角を持つ、朝鮮・任那の王子が当地の国司になりました。その彼の名にちなんで、「角鹿(つのが)」という地名がつけられました。これは、「つぬがあらしと」とは「つのがあるひと」という意味から由来したものだそうです。その後、文字のみが改められて現在の「敦賀」になったそうです。

</転載>


 日本は多民族国家であると繰り返して述べてきたワケですが、歴史の中でワタシたちは


日本人になった


ということを自覚する必要があります。そして何故?日本人になれたのか?も。


日本人のY染色体亜型の系統は?




 幾世紀にも及ぶ日本における内乱。その締めくくりが、「織田信長」→「豊臣秀吉」→「徳川家康」の流れの中で行われた「国内統一」と、ワタシは勝手に解釈しています。

 古くからの縄文系、南方からの海洋系、北方からの大陸系、さまざまな民族が日本に安住の地を求め移ってきました。そしてその過程で、「先住権」の軋轢で「武力衝突」が発生したことは想像に難くありません。

 武力に劣った民族は、武力に勝る民族に組み敷かれ、それが「差別の根源」となり、そうした支配を拒否し山に逃れた民族の末裔が「サンカ(山窩)」と呼ばれる人たちになります。


サンカ(山窩)を考える


 ま、ワタシが言いたいのは、今ワタシたちが此処にこうしていることには「意味がある」ということです。「敦賀」にしても、大陸から渡ってきた「ご先祖様」の苦労の上に築かれた土地なワケで、その土地を原発の核廃棄物で汚すことを「ご先祖様」が喜ぶのか?

 残念ながら福島では、そういった「ご先祖様」の子孫を想う気持ちに反してしまい、取り返しが付かない事態になってしまいましたが、これを教訓に、「ご先祖様」の想いに立ち返るチャンスが残されている原発誘致地方自治体はたくさんあります。

 歳を取ってきたせいか?「ご先祖様」などとカビ臭い話を持ち出してしまいましたが、日本人のDNAの旅路が今まで途切れずに続いてきた背後には、それを途絶えさせまいとする先人たちの努力があったからで、今のワタシたちは「ご先祖様」のお陰で今を生きている。...と言っても過言ではありません。

 さらには、そうした「ご先祖様」を養ってくれた、日本という国土の豊かな自然の恵みがあり、ま、日本に限らず、人間に限らず、生命全てが地球に生かされているのが真相なのです。ワタシたちは「無」から「有」を生み出すことはできません。すべてを地球から賄っているのです。

 まるで子供のように母親の愛情を無制限に受け、ぬくぬくと育ってきたワケですが、それでも「ご先祖様」たちはそうした「自然の恩」に感謝の念を忘れることはありませんでした。翻って、ワタシたちはどうなんですかね?「恩」に対して「感謝の念」を忘れるようじゃ「ご先祖様」以下。つまり人間として「退化」していると言えます。

 現状、天皇陛下がそうしたワタシたち「退化」した現代人に成り代わり、四季折々の「五穀豊穣」の感謝の念を捧げておられますが、だからこそ!天皇陛下は日本人(日本人になった人たち)の精神的支柱として在られるワケです。

 子供だって成長すれば親の恩に報いたいと思うものです。先日、某女性アイドルが


お母さんに家をプレゼントしたい。


と、豪勢な親孝行を語っていましたが、それはアレとしても、「恩に報いたい」という感情は自然に生まれるものです。ま、実現が不可能だったとしても、親としてはその気持ちだけで充分なんじゃないでしょか?

 「ご先祖様に感謝する」という気持ちは、世界中の民族に共通です。逆に言えば「先祖に感謝すらしない」ような民族は、とうに淘汰され消滅しているということです。

 前振り?が長くなりましたが、「敦賀市長」が自分たちの歴史をシッカリ認識していれば、敦賀の人たちが「ご先祖様」に対する感謝の気持ちを忘れていなければ、さらには日本人全体が自分たちの「ご先祖様」に対する感謝の気持ちを忘れていなければ、原発を持つことが如何に愚かで、後世の子孫に害を成すかは、誰でも自ずと理解できるはずです。


<転載>

首相の再稼働表明を県内首長評価 「原発は必要、現実的判断」
(2012年6月9日午前11時42分)



 野田佳彦首相が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働すべきだとの見解を表明したことについて河瀬一治敦賀市長は8日、全国原子力発電所所在市町村協議会会長としてのコメントを発表。「首相自ら、日本にとって原発が重要な電源であることを認め、国民生活を守るために再稼働への理解を求めたことは、社会経済、エネルギー安全保障などへの影響を踏まえた現実的な判断」と評価した。

 今後のエネルギー政策の見直し議論については「原発の必要性を十分に踏まえ、日本が恒久的に発展できる現実的な政策が示されるよう期待している」とした。

 また、野瀬豊高浜町長も「さまざまな意見がある中、短期的な電力需給だけでなく、国民生活、経済、エネルギー安全保障の観点から、原発再稼働の必要性をきちんと述べたことは、立地自治体として評価したい」とのコメントを発表した。

</転載>



ご先祖様の恩に報いる!


 その意志の表明として原発は全て廃炉にすることが、この現代を生きる日本人(日本人になった人たち)の正しい選択だと、ワタシは信じて疑いません。




人間ナメんなよ!


でわっ!