2012年6月12日火曜日

それを「内戦」と呼べるのか?

       
 ネット上には昨日の6月11日に「大地震」が発生しそうだという憶測が飛び交い、「宏観現象」として「地震雲」らしき雲も関東地方で観測されたそうで、小心者のワタシとしては若干心配しておりました。ただ、「大気中のラドンの濃度」の上昇という情報は見られなかったので、なんとも判断がつかなかったのですが、何も起きなくて何よりでした。


ラドン観測と地震予知


 ま、「予知」とまではいかなくても、「予測」の根拠となりそうなだけもイイんじゃないですかね?とにかく自然災害は、


来るときには来る


ワケですが、ワタシたちはそれが「いつか?」を知り得ないワケです。

 事前に危険性を認識している場合とそうでない場合とでは、災難・災害に遭遇した場合でも、その被害程度には雲泥の差が生じるでしょう。例えるなら車のシートベルトのようなもので、車がノロノロ走っていれば、シートベルトを装着していなくても交通事故に遭遇した場合に事故死に至る確立は低いでしょうが、これがF-1レースカー並...とは言わないまでも、高速で車を走らせていたらば...ね?

 先人曰く...


備えあれば憂いなし


とは、よく言ったものです。はい。

 で、地震の話はこれくらいにして、本題はシリアの情勢なんですが、どうも芳しくないですなあ。


シリア、全土で事実上の内戦状態に 
2012年6月11日 18時38分 中日新聞


 どこの新聞社も独自の特派員を派遣することもなく、相も変らず一方的な「飛ばし記事」を書くしか能がないようですが、それはそれとして、「飛ばし記事」から多少なりとも「事実」を拾い上げるならば、現在シリアが「内戦状態」に陥ったというのは、残念ながら「事実」なのでしょう。

 で、ワタシが物言いたいのは、


「内戦状態」ってナンなのよ?


という点です。つまり、シリアの「国民同士」がお互いの血を流し合っているのであれば、それは立派な?「内戦」だと言えるのでしょうが、先日のギリシャ正教の修道院長の証言にしてもそうだし、アメリカですらシリアに対する「アルカイダ」の介入を認識しているワケです。

 シリアの人たちの意向を無視した「外部勢力」による国内騒乱が、「反政府活動」ともっともらしい看板を掲げ、西側のメディアに支持され続行されているのはオカシイでしょ?...と、言いたいワケです。ワタシとしては。

 アメリカの場合、過去あれだけ「アルカイダ」を目の敵にしていたワケですから、アサド政権に協力して「アルカイダ」をシリア国内から掃討するのが「スジ」ってもんです。然るに「アルカイダ」と手を組んでアサド政権の打倒を目論むとは、


二枚舌


を自ら世界中に公言しているようなもの。そんな国が掲げる「正義」とやらを信じ、同盟を望む国があるのが不思議です。

 ワタシには「真実」が見えるワケではありませんが、「真実の断片」に触れれば「真実らしきもの」を想像するくらいの「脳味噌」はまだ残っています。そしてより多くの情報に触れれば、それだけ「真実らしきもの」の形も、より「真実」の姿に近づけることが可能なのですが、ま、こうも一方的な情報ばかりではね?

 アナン特使の調停も、結局は「反政府勢力」を支援する西側とアラブ連合の思惑の下にあり、アラブ連合はアレとしても国連が公平性を無視した国際機関であるというのは


チョット不味いんじゃないの?


と、思う次第です。


<転載>

アラブ諸国 シリア反体制派に武器供与
11.06.2012, 09:35 V.O.R.


Photo: EPA

 サウジアラビアと一連のアラブ諸国は、国際社会の呼びかけに反してシリア反体制派に武器を供与し、アサド大統領との戦いを続けている。米国のマケイン上院議員がCNNからのインタビューのなかで確認した。

 マケイン上院議員は、シリア反体制派に対する軍事支援を開始するよう米政府に呼びかけた。

 ロシアはシリア内政問題への干渉は受け入れがたいものだと考えている。ロシアのラヴロフ外相はシリアに関する国際会議を早急に開催する必要性について再度表明した。会議開催については英国のヘイグ外相が、「シリア紛争解決に向けた重要な一歩だ」との考えを表し、支持を表明した。

  インターファクス、イタル・タス

</転載>
 
 
 「内戦」を焚きつけている連中がいて、それを報道する連中がいて、そういうのを


マッチポンプ


って言うんですよね?

 自分たちの都合のイイように「世界をオモチャにしている」連中がいて、それはきっと過去何世紀にも及ぶ「壮大なゲーム」だったのかも知れませんが、もういい加減「ゲーム盤」の駒の役割から開放されたいものです。


自由と独立ほど尊いものはない


 このブログの頭に掲げてある「ホーおじさん」の言葉ですが、この言葉を実践するのは並大抵のことではありません。なんせ、この世の中のあらゆる局面に、「自由と独立を奪うシステム」が存在しているからです。

 身近な例で言えば「原発」も同じです。電力は独占され「自由」が存在しません。また、危険な放射性廃棄物を受け容れざるを得ないように、地方自治体は「給付金」の下に「隷属」を強いられています。

 シリアの問題にしても、日本の「原発問題」にしても、その根っこが何なのか?何処にあるのか?をシッカリ見極めなければ、いつまで経っても「ゲーム盤」の上の駒であり、一個の「人間電池」のままでしょう。




人間ナメんなよ!


でわっ!