2013年6月9日日曜日

人間が人間であること

  
 先日ネット動画で、生きた「リュウグウノツカイ」の泳ぐ姿とやらを見たのですが、長い胴体を縦に、深海をただ漂っているというカンジで、ま、「リュウグウノツカイ」に生まれると、暗い海の底で、外の世界を知ることも無くその一生を終えるのだなあ・・・。と、思った次第です。はい。



巨大魚リュウグウノツカイを公開



Giant 'Sea Serpent' Caught on Camera .


 「リュウグウノツカイ」に限らず、人間以外の生物は「世界」・・即ち、「地球」の全体像を知ることも無く、静かに?その一生を終えます。つまり「人間」は、この地球上の生物全般から見れば、極めて特殊な「種族」と言えます。

 自分の力や道具を使い、海に潜り、空を飛び、果ては宇宙空間にまでも進出し、「地球」を外側から見ることができるなんて、本当に凄いことなんだと、「リュウグウノツカイ」が泳ぐ姿を見て、つくづくそう思いました。

 そして、自分が人間に生まれたことに「感謝」したいくらいです。もし、ワタシが「リュウグウノツカイ」として生まれていたら、この素晴らしい「地球」の全体像を知ることも無く、一生を終えなければならないワケですから。

 こんなことを考えてしまうのも、「輪廻転生」という仏教思想が、アジアや日本にに根付いているからなのかも知れませんが、そうした宗教教義はアレとして、地球上で、人間が最も高度な知性を身に付けていることには、誰もが同意していただけるかと?

 然るに人間は、そうした高度な知性を十分に活かしているのか?・・・という大きな疑問に直面するワケです。

 全ての生物の頂点に立つ知性を持ちながら、なぜ「戦争」などという、愚かな行為を繰り返し続けているのか?獣同士が縄張り争いで殺し合うならいざ知らず、獣より高度な知性を持った人間が、なぜ殺し合わなければならないのか?

 人間の知性を以ってすれば、奪い合い、殺し合う必要はなく、分け合い、助け合うことなどいとも簡単にできるのに、なぜ今もってシリアやパレスチナでは殺し合いが絶えないのか?

 お互いに奪い合い、殺し合うために、ワタシタチは「人間」としてこの世に生を受けたのか?


否!断じて否である!



チャップリンのベストスピーチ


 過去においてはその「無知」ゆえに、自然現象や獣の能力を「神の力」と崇め、「恐怖」と「支配」が世界を覆っていましたが、「真理」を追求した先人たちの不断の努力がワタシタチを「啓蒙」し、「恐怖」と「支配」から世界を「解放」したワケです。

 「雷」は電気であり、「台風」は気象現象であり、「地球」が太陽の周りを1年で公転していることは、現代ではもう誰もが知っています。

 しかしワタシタチは、未だに十分には「解放」されていないのでしょう。「人間」としての本来の力を、存分に発揮できずにいるからこそ、「奪い合い」、「殺し合い」を繰り返しているワケで、ワタシタチは「人間」として生まれながら、「人間」であることを無駄にしているとも言えます。

 確かに「無知」からくる「恐怖」、そして「支配」からは「解放」されましたが、新たな無知・・・「人間」そのもに対しての無知が、ワタシタチを縛り付けたままだと言えます。



 この、ワタシタチの抱える「新たなる無知」を利用して、ワタシタチの「解放」を阻んでいる要因とは何なのか?そして誰なのか?・・・を、これからジックリ検証する必要があり、それが


人間回帰


・・・の必要性を説く所以でもあるワケです。

 そして、その「正体」を看破ることができれば、世界を破滅に導くような間違った指導者たちを、戦争を、原発を、自然破壊を、この地球上から永久に排除することも可能でしょうし、そうでなければ、


「人間が人間であることの意味」


・・・を、誰もが実感できる「新時代」への扉は、いつまでも閉ざされ続けるだけであり、「日本国憲法」の精神を実現することも不可能なワケです。

 偽りの指導者たちは、偽りの「新世界」を用意するでしょうが、彼らにとっては、「人間が人間であることの意味」を問うことなど「愚問」であり、ワタシタチを「解放」する気など「1ミリ」も無いのです。


彼らが望むのは支配


・・・なのですから・・・。





人間ナメんなよ!


でわっ!