2013年6月5日水曜日

朋あり遠方より来る、また楽しからずや。

  
 ワタシ、橋下市長を擁護しているワケじゃないんですよ、ホント・・・。(1)橋下市長の「従軍慰安婦」に対しての認識・・・と、(2)在日米軍兵士の性犯罪・・・は、分けて考えなければならないだろう?・・・と、当初から繰り返しているだけであり、マスメディアにしてもネットメディアにしても、ありとあらゆる知識人が「従軍慰安婦」の件ばかりを取り上げ、在日米軍兵士の性犯罪の件に関しては、全く眼中に無いかのような議論の繰り返しがが、


どうにも不自然でしょうがない


・・・と、ズット感じているワケです。

 で、ワタシのような意見の持ち主は少数派で、女性からは嫌われるんだろうなあ・・・と、一人イジケていたワケですが、最近、ポツリ、ポツリと同じ様な意見を持つ人がネット上でも見られるようになり(地上波メディアはまだまだですが)、


朋あり遠方より来る、また楽しからずや。


・・・と、いうような心境であることと、先日紹介した動画のように、「知識人」の言うところの「キレイ事」とは別に、橋下市長に対する一般市民の認識は違うものだと知り、多少、孤独感から救われた心持ちです。

 そうした、「橋下擁護派」・・・とも受け取られ兼ねないリスクを犯しつつ、純粋に一連の発言の、問題点のみを抉り出そうとする論客こそが、「理性」を体現しようとする貴重な論客であると言え、誤解・中傷によって、傷つき血を流すことをも厭わないその姿勢は、


おのれの血で書け!


・・・と、知識人を叱責する、「ニーチェ」の言葉の実践者であると言えます。

 ワタシなんぞは名も無い「石ころブロガー」なので、守るべきものも無く、好き勝手に書けますが、それなりの立場にある人が「ニーチェ」の言葉を実践するは、


尊敬に値します。


 そんな中で、件の橋下市長の舌禍の経緯や、新しい事実を知らしめてくれた「降旗 学」氏に敬意を表し?いつもより多めに回って・・・もとい、多めに引用させていただきやしたw。


【ダイヤモンド・オンライン】 新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く

【第33回】 2013年5月31日
降旗 学 [ノンフィクションライター]
風俗と慰安婦とアメリカ兵の問題
橋下発言と、その報道に思うこと



 横須賀基地のある神奈川県だけで、この一年に性犯罪や家宅侵入、暴行、傷害罪で逮捕されたアメリカ兵は二〇人をくだらないんだぞ。不祥事の総合商社と言われる神奈川県警だって道を譲るくらい問題を起こしているんだぞ、アメリカ兵は。

 つい一昨日も、横須賀で女子中学生のスカートの中を盗撮しようとしていたアメリカ兵が捕まったんだぞ。逮捕したのは神奈川県警だけど。相模原署内の交番では、相談に来た女性にわいせつ行為を働いた巡査もいたけど。

 橋下批判が噴出する中で、先週は長崎県佐世保市でアメリカ兵による強姦事件が発生した。こういう大事な問題を放っておいて、メディアの論点は従軍慰安婦問題一色だった。いまもなお、その傾向は変わらない。


日本語で言うところの“風俗”が、英語圏の諸外国に翻訳されたとき“売春”と意味が変わる。慰安婦(Comfort women)を性奴隷(Sex slaves)と表現するよう命じたのはあのヒラリー・クリントン国務長官で、つい一年前のことだ。

 ヒラリーさんは、ご存じのとおり民主党の上院議員です。おわかりですね、民主党です。モニカ・ルインスキーさんと“不適切な関係”をもったビル・クリントン元大統領の奥さまです。

ヒラリーさんが鶴の一声で、従軍慰安婦を性奴隷と言うように、と命じたときの政権与党が、いまは野党に追い落とされた民主党。当時の玄葉光一郎外務大臣は異を唱えたが、従軍慰安婦=性奴隷は瞬く間に国際世論のスタンダードになってしまった。


「橋下さんが、米兵による事件、事故が多く起こるのは問題だ。綱紀粛正はどうしているか、と問うと、司令官は、フィットネスとジョギングだと二回、小ばかにした感じで応えた。それで橋下さんは業を煮やして、風俗に行けばいいと発言したのです」

 と、橋下さんがジェイムス・フリン司令官と面談した際、同席した下地幹郎前衆議院議員は週刊文春の取材に応えている。

 すると、橋下さんのほうが焦れて、言わなくてもいいことまでつい口走ってしまったということになる。捉えようによっては、海千山千の司令官にいいようにあしらわれたとも言える。若さが露呈したか。

 また、面談での風俗活用発言は、日本側の出席者三〇人全員で口外しないことを申しあわせていたとのことだが、橋下さん自らが、そのオフレコの禁を破った、と維新の会関係者が匿名で証言してもいる。

 橋下さんが記者会見で打ち明けたとき、リップサービスの度が過ぎたのか、それとも、よほど言いたいことがあったのかは定かではないが、発言の中から風俗の活用と従軍慰安婦問題に争点が集中した――、というのが今回の騒動だ。


 高山さんのコラムによると、日本の敗戦後、厚木にアメリカの部隊が入ったその日の夜、アメリカ兵による最初の強姦事件が起きたとあり、その十日後にも中野のアパートに押し入った米兵が制止する男性ら数人を殴り倒し、押し入れに隠れた女性を襲った等々の記録を当時の新聞から引き出している。

 事件は全国的に広まり、一日で四六件もの強姦事件が起きたような驚くべき事実を挙げ、また、当時の調達庁が調べたところでは、一九五一年にサンフランシスコ講和条約が結ばれるまでの六年間で、実に二五三六人の日本人男性が、妻や娘を守ろうとしてアメリカ兵に殺害されたとある。

 信じられるかい、二五〇〇人以上だぞ。止めようとした男性が二五〇〇人以上も殺害されているのなら、被害に遭った女性はどれだけいると思うのだ。

 私は、決して、古い話だからの一言で片づけることはできないと思う。アメリカ兵による性犯罪は、いまもなお起きているのだ。従軍慰安婦制度そのものに目を向け、慰安婦の苦痛を推し量る裁量も大切だが、アメリカ兵の被害に遭った女性、そしてアメリカ兵に殺された男性の無念にも目を向ける必要はあるはずだ。


 あんまり言うとクドイと思われるでしょうが、ワタシ、橋下市長を擁護するとか、そんな気は「1ミリ」もありません。ただ分かって欲しいのは、


聖職者だって嘘をつき、

盗賊だって真実を語る。


・・・と、いうことであり、「権威」が常に「正義」ではないことを、あの「原発事故」以降、全ての人が実感したハズです。だから大切なのは、


真実は何処にあるのか?


・・・と、自分で探すことなのですよ。

 で、今回の件に関しては、(1)の件はアレにしても、(2)の件に関しては、橋下市長に対する個人攻撃などでバイアスを掛けられ、ウヤムヤにされてはならない・・・と、繰り返し述べているワケです。ワタシはそれが、「理性」の在り方だと信じているから・・・。





人間ナメんなよ!


でわっ!