2013年7月5日金曜日

異例づくしの2013年

  
 先日ローマ法王が異例の生前退位をしたワケですが、ローマ法王の退位と同じく、こちらも「異例」なワケですw。


ベルギー国王が退位へ 健康上の理由 自発的退位は初
【朝日新聞デジタル】 2013年7月4日21時37分

【ブリュッセル=野島淳】ベルギー国王アルベール2世(79)は3日夕、国民向けにテレビ演説し、高齢と健康上の理由から21日の国民の祝日に退位すると発表した。長男フィリップ皇太子(53)が第7代国王となる。現在のベルギー王室ができた1831年以降、国王が自発的に退位するのは初めてという。

 国王は「即位から20年。次世代にトーチを渡すときだ」と述べた。国王は1993年、兄のボードワン前国王の死去に伴い即位。北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立が根深い同国で、国民統合の象徴としての役割を果たしてきた。

 2010年6月の総選挙後、連立協議が難航して541日間にわたり組閣ができなかったときも、国王が何人もの交渉担当者を指名し、調停役を担った。


 知っている人は知っていますが、ベルギーの首都ブリュッセルにはEUの本拠地があり、その建物内部には、1階から3階までを占める巨大コンピュータがあります。

 で、このビルの名前が「ユストゥス・リプシウス」といい、16世紀の人文学者の名前に因むものです。


ユストゥス・リプシウス

ユストゥス・リプシウス(Justus Lipsius, 1547年10月18日 - 1606年3月23日)はフラマン人の文献学者、人文学者。古代ストア主義の再興のためにキリスト教と対照するかたちでの著書を多く残している。・・・


 んwww?どうなんでしょうねえ?EUの本拠地建物にこの名前を選んだということは、何か意味があるんですかねえ?

 古代ストア主義とはヘレニズム哲学の一派であり、しかも現存資料が後期に偏っているため、古典ストア主義なるものを知る術はありませんが、ユストゥス・リプシウスの時代には資料が残っていたのでしょう。

 てか、16世紀まで資料が残っていたのなら、現在まで資料が残っていてもオカシくないワケですが、ま、その件については今回はツッこみません。

 で、ヘレニズム哲学とは、アレキサンダー大王の死後からローマ帝国による統一が成されるまでの期間に栄えた哲学であり、キリスト教的教条とは趣きが異なるものです。もっとハッキリ言えば、「非キリスト教的哲学」であったと言えます。

 EU本部?の建物の名前に「非キリスト教的」な名前をつけた経緯はアレとして、問題は、建物内部に存在する巨大コンピューター「BEAST(獣)」です。

 正確には、「BATTLE ENGAGEMENT AREA SUMILATOR TRACKER」という名称で、このスーパーコンピュータには、先進各国の国民の個人情報が集積されているということなのですが、ここで「ピン!」と来ません?

 そう、現在騒がれているNSA(米国)とGCHQ(英国)による、個人情報の盗聴と監視システムが、このEU本部の巨大コンピュータとリンクしていない・・・と、考える方が


お花畑思考


・・・と、言えるワケです。

 そうした現状から推察すると、ベルギー国王の「異例」の退位とは、今回のスノーデン氏の暴露および未だ公開されていない事実が何らかの引き金になって、


ベルギー国王を退位に向かわせた


・・・という推理も可能であり、先の、モスクワ発のボリビア大統領機がヨーロッパ各国に上空(領空)飛行を拒否されたという「異例」の事態も、スノーデン氏が同乗しているのではないか?・・・ということが理由であり、


そこまでヤルか?


・・・というほどEU各国がピリピリしているのも、NSA>>GCHQ>>BEASTが一本の線で繋がることが明らかになると、


EUが崩壊しかねない


・・・もしくは、


一大スキャンダル


・・・に発展しかねないのかも知れません。

 それを恐れて、早々にベルギー国王は逃げ出した=退位した・・・というのが、ワタシの妄想から導き出された大胆な「仮説」です。

 で、今回のベルギー国王の退位の波紋がどこまで広がるのか?つまり、一人が逃げ出せば「我も我も」・・・と、堰を切ったように逃げ出す連中が現れるでしょうし、もしくはロシアが、スノーデン情報をネタに裏取引を仕切り、EU、アメリカの面子を立てつつ「ソフトランディング(手打ち)」させるのか?

 
神のみぞ知る


・・・ですなw。

 それと驚いたのが、アッチ(1%)側の人間だと思っていたブレジンスキー氏が、シリア紛争はサウジアラビア、カタール、欧米同盟国の陰謀工作だと暴露したことです。


ブレジンスキー:サウジ、カタールと欧米同盟諸国がシリア危機を工作
ROCKWAY EXPRESS 7月2日

元アメリカ国家安全保障補佐官のズビグニュー・プレジンスキーは、シリアで起きている紛争はサウジアラビア、カタール、それにその両国の欧米の同盟諸国によって工作されたものである、と語っている。

 「2011年後半、シリアでは旱魃と、中東の良く知られている専制国家であるカタールとサウジアラビアによって扇動されて、反乱が起きている」と6月24日のザ・ナショナル・インタレストでのインタビューで語った。

 彼はさらに、オバマ大統領はシリアの紛争を支援し、アサド大統領の退陣を突然要求したとも語った。

 「それから、2012年春、今年の3月24日付きのニューヨークタイムズ紙によれば、ペトレイアスの率いるCIAがカタールとサウジアラビアに対する大掛かりな支援を行い、またトルコをこの両国と同じ目的に向かって共闘させるようにした」とブレジンスキーは語った。彼はジミーカーターが大統領であった時の元ホワイトハウスの国家安全保障問題補佐官で、現在は戦略国際問題研究所(CSIS)の顧問と理事を務めているし、ジョン・ホプキンス大学の高等国際関係大学院(SAIS)で教授を努めている。

 シリアに対するオバマ政権の政策を批判しながら、彼は「これが戦略的な取るべき姿勢なのか?何故我々は突然、シリアは不安定化されねばならないと、そしてその政権は転覆されねばならないと決定したのだろう?その点がアメリカ国民に説明されたであろうか?そして2012年の後半、とりわけ大統領選挙の後、紛争の流れは反政府側に不利に傾きだした。そしてこの反政府勢力の全てが『民主的』であるとは限らない事が明らかになった。それで全体の政策が見直されるようになった」

 「アメリカの政策が何を狙っていたかということに対する理解を得る為には、これらの事柄が明らかにされる必要がある」とブレジンスキーは語った。

 彼はまた、シリア危機が平和的終結に至るよう中国、ロシアそして地域の大国を早急に引き込むようアメリカの高官らに呼びかけた。

 「もしもロシア人とのみ一緒にこの問題を解決しようとすれば、そして彼らは部分的に絡んでいるのだから、それはそうなされるべきであるのだが、そしてもしも我々がこの地域から嫌われている英仏というこの地域を植民地化した勢力に中心的に依存して問題解決を図ろうとすれば、より安定した中東の方を願っている中国、インド、日本と一緒に問題解決に当たるよりも、成功の確率は低い」とブレジンスキーは語った。

 ブレジンスキーはまた、アメリカが率いるシリアにおける軍事介入ないしは、政府軍と闘っている反政府側の民兵に武装を施すことに対し、警告している。

 「私は効果のない軍事介入に向かってアメリカが進むことを懸念している。それは事態をより一層悪化させるものだ。軍事介入することが最良のやり方ではないし、かといって最悪でもない、という状況がある。しかし今話していることは、アサドに反対する勢力にとって殆ど意味を成さない支援を増大させる、ということだ。よくて、それは我々の信頼を損なうだけである。最悪、アサドに敵対的であるより、むしろ我々に対してより一層敵対的な勢力の勝利を促すことになる。私は未だに理解できない、なぜそうするのか。そしてそれは、2011年ないしは2012年に、何故アサドは去るべきだと結論付けたのか、という問題に対する私の最初の回答に関係することだ」

 シリアにおける外国勢力の支援による軍事衝突は2011年3月に始まったが、多くの人々の命が失われたし、それにはシリア人兵士と治安部隊要員も含まれる。

 ニューヨークタイムズ紙は、最近の報道で、CIAがトルコと他の地域の政府と協力して、シリア政府と闘っている民兵に対する武器供給をしている、と報じた。

 この報道は、アメリカがアルカイダと関係を持つテログループに武器が渡る懸念を繰り返し語っている最中になされたものだ。

 アルヌスラ戦線はシリア政府に対する戦いを進めているアメリカが支援する自由シリア軍と一緒に闘っているとは言え、アメリカ政府によって昨年12月にテロ組織として指摘されている組織である。

http://www.presstv.ir/detail/2013/06/29/311339/ksa-qatar-orchestrated-syria-crisis/
【6月29日 Press TV】


 何度もブレジンスキー氏については取り上げていますが、今でも?オバマ大統領の補佐官のはず・・・。斯様な人物が「シリアの真実」を暴露?白状?したとなると、もうね?シリアの反政府軍に加担する大義なんて、


1ミリも無い!


・・・っつー話なワケですよ。正直・・・


水面下で何が起きているんだ?


・・・と、戸惑ってしまうワケですが、これも「スノーデン効果」なんですかね?

 いずれにせよ、今回スノーデン氏が持ち出した情報は、それだけの「価値(破壊力)」があるということなんでしょうし、ブレジンスキー氏が心を入れ替えた?にしろ何にしろ、1日も早く


シリアに平和を!


 翻って、日本では7月4日(アメリカ独立記念日)に参議院選挙が公示されましたが、これを皮肉と受け取るがワタシの天邪鬼たる所以なワケで、それはさておき、アメリカ国民も日本国民のように「憲法精神」を取り戻して欲しいものです。余計なお世話かも知れませんが・・・。





人間ナメんなよ!


でわっ!