2010年4月20日火曜日

「革命」古今

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タイの地元新聞を読む

2010年04月20日
1976年10月6日の状況に近づきつつある、同盟は今すぐ集会中止をと離脱派

 反独裁民主主義同盟と袂を分かったデーンサヤームのスラチャイ・セーダン氏は19日、政府側はバンコクのラーチャプラソン交差点に集結している同盟のデモ隊の鎮圧に向けた準備を整えており、流血の事態となった1976年10月6日
と同じ状況になりつつあると指摘した上で、同盟3幹部に対して集会活動の中止を決断し、新たな活動に向けて態勢を整えるべきであると訴えた。

 更にスラチャイ氏は、同盟3幹部の活動は大衆を引き連れ死に向かわせてているものであると指摘した上で、情勢を解決できる唯一の方法は即時解散要求では無く、赤服軍団の生命を守る為に集会の中止を決断し大衆を死に向かわせない事であると指摘した。

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 タイの人たちのみならず、世界中のだれもが「流血の事態」なんて望んでいないと思うのですよ。赤シャツの肩を持つワケではありませんが、今回の行動は一応の成果を得たと見なすべきなんじゃないでしょうか?これ以上無理強いしても膠着状態が打開されるようには思えないんですわ。ワタシは。

 前にも述べたように、今回の行動の「大義」ってヤツがイマイチ一般の市民の共感を得られていないのでわ?結局はタクシン元首相のタイ国内資産差し押さえに揺さぶりをかけるのが目的だったんじゃないの?・・・と。つまり、赤シャツの活動資金はタクシン元首相の資産頼りなんじゃないの?・・・と。(本当のトコロは知りませんが)

 今現在の状況を見てもバンコク都内だけが盛り上がっていて、地方での赤シャツの動きが見えません。(見えないだけなのかも知れませんが)政権を代えると云う大仕事は、全国民的な合意が無ければそう易々とは成し得ないでしょ?しかも「反独裁」を掲げ、政治のシステムそのものを変えようとする大仕事(革命?)なら尚の事。ここはスラチャイ氏の言うように、一旦撤収して地方のネットワーク強化に励み、満を持してタイ全土に渡る一斉蜂起に方針転換したほうがイイように思うんですケドねwww。

 今のままジリジリ続けても、何にせよ「大義」が弱い。タクシン元首相の個人的な都合ではなく、タイの民衆が自ら望んだ事なのだと云う明快な「大義」が無い限り強制排除による流血の惨事は避けがたく、そのような事態になればその責任をなすりあう非難合戦から、民衆は白けて心が離れて行くのではないでしょうか?

 「大義」が無い限り「闘争」は正当化されません。今は赤シャツのシンパを強制排除でむやみに傷つけるよりも、首都を撤退し地方組織の連携を強化するべきだ。・・・と。ま、タイの政局の現状を詳しく知っているワケではないので無責任ですがwww。ただ一昔前の「革命」とは違い、現代の「革命」はかくも地味な努力によって成立すべきだというのがワタシの考えです。

 つまり「力ずくの革命(独裁的・独善的)」でなく、「民主的な革命(合意・総意に基づく)」を成す事こそが、現代の「革命」の姿ではないのかと。その意味で「選挙」は誰一人血を流すことなく成し得る「最高の革命」だと思ったりするワケです。はい。(本音を言えば血を見るのが嫌なだけなんですわ。気が小さいもんで。)

 ま、その選挙すら否定されたのなら闘うしかないのでしょが、ひとまず日本は選挙と云うシステムが正常に機能していてヨカッタわwww。・・・と。あとはね?政治を担ってくれる私利私欲の無い奇特な若者が現れてくれれば日本は安泰なんですがwww。


でわっ!