2011年1月13日木曜日

「食」を守るというコト

 ネットゲリラさんトコで、以前こんな記事があったんですケド・・・。
アメリカで「野菜栽培禁止令」発令!

 なんか、FDA=アメリカ食品医薬局が、トンデモ法案を通過させようとしていると、一時騒がれた(ネット上で)のですが、上院が可決しても下院を通過できないだろうとの話に落ち着いたと思ったのです。

 ところが!いつの間にか下院も通過し、年明け早々オバマ大統領が署名、成立してしまったそうです。

 アメリカの国内の法律だから日本には関係ない・・・と思ったら大間違い。件の「上院510法案(食品安全近代化法)」の中の、第305条・「食品の安全に関する外国政府の能力の構築」では、「FDAに在外事務所を設置する権限と、外国政府の食品安全計画を指揮する権限を与えている。」とのことで、えええぇ?!っと。

 FDA=アメリカ食品医薬局が、何で?日本の食品安全計画を指揮できるワケ?そんな事態になったら、アメリカに都合のいいように日本の食品安全基準がイジられるだけでしょ?ヘタすりゃ・・・いや、ヘタしなくでも危険な食品(狂牛病牛肉とか、遺伝子組み換え野菜)が合法化され、「食」の安全が脅かされるんじゃないの?

 さらに、第308条・「FDAの在外事務所」の項目には、「長官は、この法律制定の日より2年以内に、米国に食品を輸出する外国の政府および食品産業の技術・科学・規制面での食品安全能力を拡張するため、包括的な計画を策定する。」とありますが、この法案が制定されたのはつい最近、1月4日です。そこから2年以内・・・2013年までに、計画を策定するそうで・・・。

 つまり、アメリカ以外の国の、食品安全計画を指揮する計画を作るということは、実質、「アメリカが世界中の食品安全計画をコントロールしますよ。」と、言っているのに等しいワケですよね?

 更なる詳細は、
「BEYOND 5 SENSES」さんトコでご覧頂くとして、この、FDA=アメリカ食品医薬局がやろうとしている事は、ワタシが常々心配している「流通の独占」に他ならないように思うワケです。

 世界がどうなろうと、自分の力で「衣食住」さえ確保できれば、庶民の集まり=社会は必ず再生できます。しかし庶民からその自由、権利を奪い、強制的に何かに依存しなければ生きられない状態にしてしまったらどうなるでしょう?

 そこには最早社会とは呼べない、「奴隷の群れ」、「家畜の集団」が在るだけです。そして「畜群」の管理者の意のままに生きる事、死ぬ事しか許されなくなるでしょう。ワタシたちが「家畜」に対して行ってきた行為のように。
飄(つむじ風)
家畜の惨劇、家畜産業の変容が人類の課題だ!!




 ついでに前回のエントリー、
TPPに絡めて考えれば、関税の撤廃はイイとして、輸入食品に関わる法律の問題はどうなるんですかね?例えばですよ?ベトナムアメリカに米や野菜を輸出するとしますワナ、しかしアメリカの食品安全近代化法に適合していないと輸入を拒否された場合、これはもう、どうしようもないワケですよね?

 で、アメリカに食品を輸出する為には、件の「食品安全近代化法」に適合させなければならず、その為に膨大な費用を払って検査機材を購入したり、在外事務所?の書類審査を通す費用を払ったり、果ては、作付けする農作物の「種」「苗」から管理され・・・アメリカの意向に従うしかなくなった場合、諸々の経費を考えても、国内の農業の健全な育成を考えても、割に合わないように思えるんですケド・・・。

 まだワタシ自身、この「食品安全近代化法」を良く知らないのでこの位にしておきますが、TPPにしてもね?何故アメリカがチリだの、ブルネイだの、アルゼンチン?だのの、ささやかな協定に割り込んで来たのか?考えられる可能性は、「食品安全近代化法」を盾に取り、ハナッから輸入なんてする気は無かったんじゃないのか?

 それどころか、輸入するにしても「食品安全近代化法」に適合させる為に、高額の検査機器やら、安全基準やら、農業に関わる全ての資材を売りつけようと画策したんじゃないか?・・・と。

 ま、一庶民のワタシでさえこの位はスグ思いつくわけですから、高学歴のお役所の皆さんや、政治家の方々には、くれぐれも日本の将来を熟慮した上で、諸外国の関係を築いていただきたいものですなあmmm。

 陛下の田んぼに「モンサント」の農薬が撒かれるような事が起きないよう、くれぐれもヨロシクお願いしたいものですなあmmm。


でわっ!