2011年12月14日水曜日

仏教は世界宗教になれるか?


 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。



 「天文学と宗教」で述べましたが、世界3大宗教、「キリスト教」、「ユダヤ教」、「イスラム教」がそのルーツに古代エジプトの宗教観と通じる部分を持っていて、尚且つその宗教観は天文学的な見地によるもので、そこにあるのはただの天体運動の解釈、説明のし方の違いだけで何の神秘性も無く、みんながそれに気付いちゃったとしたら?世界はどうなるんでしょうね?

 事、日本に限って言えば、日本は世界に名だたる「無宗教国家」なので大きなパニックも起こらないでしょうが、それぞれの宗教を「国教」として定めている国もありますし、当然、それらの国では所謂「道徳」の一大転換を迫られ、国によっては大問題に発展するでしょうなあ。

 人の心は救いを求めます。従来の宗教が単なる天文学の引用だとなると、今度は別な神、別な宗教に縋りたくなるのが人情です。その際に如何なる宗教が人の心を救い得るのか?「ヒンズ-教」にしろ、「ドルイド教」にしろ、まあ、土着性が強過ぎます(ワタシが見るに)。つまりローカル色が強過ぎてグローバルな宗教にはなれないかと。

 そういった土着性を超越した普遍的な宗教となると「仏教」が候補に挙がるワケですが、いかんせん、土着化したした仏教(密教とか禅とか?)を排除した、釈尊のオリジナルの教えに近い純粋?仏教となると、もう殆ど「哲学」です。


 もちろん、そういった難解な釈尊の教えを解り易く説ける僧侶がいればイイのですが、ピュアな釈迦の教えを正確に伝えている僧侶、宗教団体なんて、現在あるんですかね?ちなみに脳機能学者の苫米っチが、「俺が始めて仏教の中観を論理づけたぞ。」と、ドヤ顔になっているビデオがありましたわ。


「超天才Dr.苫米地のスピリチュアルのウラ」6/6




 そのmmm、ワタシもよく理解できていないのですが、つまり修行を積んで冷徹な目で世界を眺めると、行き着く処は「諸行無常」であり、「この世界にまつわる全ては、空より生まれて空に還る間のひと時のに過ぎない。」と言うワケですよね?したがって特別な意味はないのだ。・・・と。それが「空観」

 それに対して、目の前にある事象に意味を見出し、心を奪われ一喜一憂するのが「仮観」

 で、「中観」とは、例えこの世が「諸行無常」であっても、今、この瞬間に自分は確かに存在する。少なくともこの瞬間を認識する自分の「意識」は存在する。川面に落ちた枯葉の如き我が身であろうと、川の流れに流されていくだけの我が身であろうと、その川の流れに櫓を入れてみようではないか。・・・と、存在に「機能」を持たせる。


そういうコトなんですかね?


 ま、斯様に、仏教というか釈尊の教えは非常に論理的なワケですよ。宗教よりも哲学に近く、かの湯川秀樹博士も「中間子理論」構築のきっかけに「般若心経」があったとか?無かったとか?

 ついでに「中間子論」にも軽く触れておきますが、皆さんもご承知のように原子を構成するのは陽子と中性子と電子です。中心には陽子と中性子が存在し、その周囲に電子が存在するというのが現在の原子モデルです。で、陽子は(+)であり、電子は(-)。同数の陽子と電子がひとつの原子の中に存在するので、原子は電気的に中性なワケです。

 ところで何故?同じ極性の陽子が中心に集まっているのか?磁石のように反発しないのか?そして何故?陽子と同じ数の中性子(±0)が存在するのか?

 中性子は15分ごとに自然崩壊(ベータ崩壊)し、陽子と電子と反ニュートリノに分裂することが観測されたのですが、「じゃあ、陽子に電子と反ニュートリノを与えたら中性子になるのか?」と、実験したところ、正にその通りでした。つまり陽子と中性子はペアで、15分ごとに電子と反ニュートリノをやり取りして、それぞれが相転換?していたワケです。

 当初はこのやり取りが、陽子を中心に結合させる力だと思われましたが、ジッサイ計算してみたらとても陽子の反発力を抑えるには至らないと判明し、そ・こ・で、湯川秀樹博士が、電子などよりもっと重い未知の粒子があるんだろうと、「中間子理論」を提唱するワケです。

 これらの経緯が先の「般若心経」における、「色即是空」「空即是色」の説話と相まって、都市伝説?となったワケですか? 


あ゛あ゛あ゛、頭が痛い!


 こんなメンドくさい宗教?世界宗教にはなれないでしょうなあ。よっぽど教育水準が高くないとついて行けませんわ。それに、ご利益も期待できそうにないし・・・

 そうなると「宗教無き後の世界」をまとめるには、「New World Order」が必然的に必要となる。と、いうコトなんですかね?逆説的に言えば、いずれ近い将来「宗教」は無くなるかも知れない。・・・と。そして、従来の宗教に対するアンチ・テーゼとして、フリーメイソン?イルミナティ?などは、サタンをモチーフにしたプロパガンダを展開していると?

 でも、テーゼが有ってのアンチ・テーゼなワケだから、従来の「宗教」の欺瞞が暴露されその力を失えば、「サタン」の側も当然、その力は失われていくんじゃないんですかね?


ヨクワカラン。


人間ナメんなよ!


でわっ!