2013年5月15日水曜日

結果的にはGJ(グッド・ジョブ)

  
 前回の続きになりますが、「暴力とSEX」は、脳内おいて相互に干渉し易い位置関係にあるワケで、そうした人間の生理的な側面を無視した・・・もしくは認めようとせずに、ただただ、抽象的な「倫理観」を振り回すのは、真実から人々を遠ざけるだけの、「無益な議論」しか生み出しません。

 「子孫」を残すという本能は、万人に肯定されて然るべき「権利」ですが、理性のある人間とそしては、秩序ある社会を構成する上で、その権利を行使する「手続き」が重要になってくるワケです。

 近代社会においては「基本的人権」が当たり前のように語られていますが、こと日本に限って言えば、「婦人参政権」=「投票権」が確立されたのは敗戦後(1947年)であり、それ以前の女性の社会的な権利は、ことごとく「無視」されていました。

 「赤線」、「青線」などと聞いても、今の若い人は何のことかサッパリ分からないでしょうが、ワタシが子供のころには、まだ「赤線」は日本中どこにでも存在していたものです。


赤線青線


 「売春」からは話が逸れますが、「万葉集の世界」からは、日本人の「性生活」が開放的であったことが読み取れ、また幕末期に日本を訪れた外国人が「男女混浴」を見て、びっくり仰天した記述が残されています。

 そもそも、日本神話において「アマテラス」を天岩戸から引っ張り出すのに、天岩戸の前でドンチャン騒ぎを繰り広げていた神々に一番受けたのが、「アメノウズメ」という、女性の神様の「裸踊り」だったりするワケで、まあ、日本文化とは「神代の時代」から「性におおらか」であり、これこそが「右翼活動家」がやたらと口にする


日本の伝統文化


・・・のひとつであると言えます。

 さきの幕末期に来航した外国人にしても、「男女混浴」にビックリしたこと以上に、「男女混浴」でありながら、男女が互いに欲情するでもなく、日常と変わらない素振りで振舞っていることにも驚いており、あきらかに西洋とは違う日本・・・もしくはアジアの性道徳があったことが伺えます。

 「性」=「悪徳」・・・という考えが明治維新と同時に日本に導入されましたが、そうした倫理観は日本人には本来馴染まない「異質な文化」と考えられ、その証拠?といっては何ですが、日本各地にある温泉に、「混浴」なるものがいまだに存在するのは、「神代の時代」からの日本の伝統である・・・と言えます。

 なぜ日本人が斯くも性に対しておおらかであったのか?・・・というのにも、日本人が形成される過程での人文学的な意味があるのですが、その件はまた、別な機会にまわします。

 話がブレまくりで恐縮です。本筋に戻します。まずワタシたちが忘れてはならないのは、アメリカ軍兵士が引き起こした、数々の日本人女性(中には外国人女性も)に対する性犯罪です。特に沖縄の人たちにとって記憶に新しいのは、2005年に発生した「由美子ちゃん事件」です。


由美子ちゃん事件

 2005年4月1日、2市2町が合併して「うるま市」【地図】になった)、市内の幼稚園に通っていた6歳の永山由美子ちゃんが、その日の夕方1人で映画を観に行ったまま、行方不明となった。沖縄の夏は午後8時まで明るく、当時の沖縄の住宅は台所を別にすると、1間か2間しかなく、それゆえ、日が暮れるまで子どもたちは表で遊んでいることが多かった。

 由美子ちゃんは、翌日死体で発見された。犯人は、由美子ちゃんを車で拉致して、嘉手納基地に連れ込み、軍の施設内で何度も何度もレイプし、最後には殺し、その遺体を嘉手納の米軍部隊のゴミ捨て場に捨てたのである。由美子ちゃんは、唇をかみしめて、右手に数本の雑草を握りしめているように死んでいた。

(中略)

 琉球立法院(現沖縄議会)は、「鬼畜(きちく=鬼と畜生。転じて、残酷で、無慈悲な行いをする者)にも劣る残虐な行為」と抗議決議をし、米軍は厳罰に処罰するとの声明を発表したが、沖縄での占領意識を色濃くもった米軍の兵士によるレイプ事件の数は異常で、1972年の沖縄の本土復帰から2002年までの30年間に日本全国で検挙されたすべてのレイプ事件166件中の111件が、沖縄でのアメリカ兵によるものであった。



似非フェミニストども!

この現実を知れ!


・・・と、言いたいワケですよ。 

 橋下大阪市長の発言の真意は測りかねますが、沖縄の人たちからすれば、「そのとおり!」・・・という気持ちかも知れませんし、ワタシも同感です。


「偽善者ぶってんじゃねwwよ!司令官!」


・・・と、言いたいワケですし、橋下市長の発言が世界中のメディアに取り上げられることで、沖縄の在日米軍が、そして本土の在日米軍が、終戦後60年以上も経った現在でも


いかに理不尽な駐留をしているか


・・・を、ひとりでも多くの国の人に知らしめるイイ切欠になります。

 そして国際世論の高まり・・・とくに欧米が好きな「人道的」な問題として、日本から世界に向けてガンガン発信するイイ機会です。


2013/05/14 9:16pm
慰安婦問題めぐる橋下大阪市長発言に国内外の怒り噴出


 「日米安保」がなんたら、「地位協定」がどうたらとのんびり構えているよりも、「人道的問題」として、国連の場でアメリカを徹底的に糾弾してやればイイんです。

 日本と同じような境遇に苦しんでいる国は、他にも沢山あるあるはずで(韓国とか?)、こうした「人道的問題」を見て見ぬ振りをするようでは、


国連の存在意義


そのものが問い直されなければオカシイという国際世論になるワケで、ま、そうした切欠を作ってくれた橋下大阪市長に・・・


グッド・ジョブ!


・・・と、言いたいワケです。はい。

 そしてこの問題は、決して橋下大阪市長の個人的な人格の攻撃や、政局闘争に矮小化されてはならないワケで、沖縄と本土の在日米軍の存在理由に、致命的な一撃を与える可能性も秘めているということを、


大きな視野


・・・から見なければならないということです。もっともっと「炎上」させねばwww!






人間ナメんなよ!


でわっ!



追記:

部下の兵士に売春強要か 米軍、やまぬ性犯罪
2013.5.15 17:13

 米国防総省は14日、テキサス州フォートフッド陸軍基地で性犯罪防止を担当していた1等軍曹が部下に性的暴行を加えた疑いがあり、米軍が捜査を始めたと発表した。米メディアによると、部下に売春を強要した容疑も浮上している。

 米軍では性犯罪が深刻化、空軍の性犯罪対策部門の責任者だった中佐(41)が性的暴行容疑で逮捕されていたことが先週発覚したばかり。オバマ大統領は「絶対に許さない」と述べ、綱紀粛正を指示していた。

 国防総省は1等軍曹の氏名や年齢、性別は公表していない。米メディアによると、部下2人に性的暴行を加えたほか、売春組織を運用、部下1人に売春を強要した疑いが持たれている。

(共同)



米軍は買春を拒否 米国防総省報道官
2013.5.14 12:10

 米国防総省のリトル報道官は13日、記者団に、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が在日米軍に風俗業者の利用を求めたことに絡み、コメントしないと述べた上で、米軍が買春を拒否するのは「言うまでもない」と強調した。

 報道官は発言内容を正確に把握していないとして、詳しいコメントを避けた。

(共同)



ダサっ!アメリカ軍、ダサっ!


 言ってること(建前)と現実が全然違うじゃん。でもって、そんなアメリカ軍に尻尾を振っている日本の政治家と右翼・・・


さらにダサっ!・・・orz