2010年9月28日火曜日

東洋哲学と西洋哲学

 えwww、ワタシは自分を日本人であり、東洋人だと思っています。それは地理的な理由もありますが、他にも西洋人との感性、考え方の違いと云う点もあります。一例ですが、日本人は秋の夜長に鳴く虫の音を風流と感じますが、西洋の人間にとっては雑音にしか聞こえないらしいです。つまり脳の構造が、右脳と左脳の働き方が基本的に違うと云う事だそうです。はい。

 日本人に限らず、東洋の人間全般に
アニミズム(精霊崇拝)の傾向が見られるのは、おおかたの人は納得するところではないでしょうか?日本の八百万精神にしてもアニミズムの一形態と言えます。そしてアニミズムとは、世界は連続していると云う考え方であるように思うワケです。ワタシも、木も、鳥も、魚も、道端の石ころひとつでさえ、霊的な次元においては平等に存在している。繋がっているのだと。

 翻って西洋の基本的な考え方は、絶対的な「神」が存在し、その「神」によって世界は分断というか、階層付けられており、人間と石ころが等価であるなどありえない。また自然とは克服すべきもので、人間の好きなように使用していい。・・・と、まあ大体そんなところですか?

 で、どちらが好きかと言うと、ワタシとしては当然「アニミズム」の方がイイですハンソン。

 自論として「東洋哲学」と「西洋哲学」を、一言でムリヤリ言い切ってしまえば、


問題を包括するのが東洋哲学


問題を創造するのが西洋哲学


・・・のように自分なりに考えているワケです。はい。

 幕末から明治にかけて、西洋の侵略から日本を守るために西洋を勉強したのは正しかったと思います。敵を知らなければ、太刀打ちのし様がありませんからね?しかしいつの間にやら西洋の考え方に染まり、本来の東洋哲学を置き去りにしてしまったことが、マズかったんじゃないかと思う次第です。

 現在、環境問題やら、エネルギー問題やら、金融問題やら、数多くの問題に世界が直面しています。そしてそれらの問題を引き起こしたのは、残念ながら日本が長きに渡って信奉してきた西洋哲学であった。・・・と、ワタシには見えるのです。

 だからと言って、東洋哲学が問題の解決策だとは申しません。完全な思想、完全な哲学なんてありえないのです。所詮は人間の思考の産物ですから。だから、東洋にしろ西洋にしろ、足りない部分を補え合えばいいんです。それが出来るのが、現代の理性とか英知と云うものではないでしょうか?

 欧米列強にアジアが植民地支配されて以降、アジア全般が欧米型の思考に囚われ過ぎているのではないでしょうか?それは軍事力などによる高圧的な強制もあったかも知れませんが、他にも金融システムという、生活に直結する欧米のシステムを自発的に受け容れた事にもよると思うのです。

 今回の領土問題にまつわるニュース、論調などを見ても、「国際法」がどうだとか、「領有権」がどうだとか、「国家の威信」がどうだとか、はては「マキャべリの君主論」ではどうだとか・・・

 もちろんみなさんが仰っている事はごもっともです。「非の打ち所」がありません。あまりにご立派過ぎて、ワタシなんぞは萎縮してしまいますが・・・。それでもなお、屁理屈をコネさせて貰うなら、全部が全部・・・

西洋の借り物の知識じゃないの?

・・・と。西洋の哲学、軍事学、政治学を、額面通り東洋にはめ込もうとする、「浅はかな連中よのうwww。」と、いう思いも否めません。はい。

 東洋には東洋の政治学、哲学があって然るべきじゃないですかね?何で西洋の哲学とか軍事学とか経済学をエラそうに語ってんですかね?日本を愛するに止まない「右翼」と呼ばれる論客でさえ、西洋の政治学にドップリ浸かっているのを見ると・・・

お前らそれでも東洋人か?

・・・と、膝を交えて小一時間。

 もちろん日本に限らず、中国にしても他のアジア諸国にしても、同じ様な状況であるワケで、東洋が、アジアが、本来の東洋哲学をないがしろにしているから、欧米諸国に好き勝手に引っ掻き回されるんじゃねぇの?・・・と思ったりもする次第ですわ。特に日本なんてね?元々ハイブリット=和洋折衷は、お手の物のだったはずなんですケド、その能力を生かし切れていない様で残念でわあります。


でわっ!