2011年10月28日金曜日

グローバル経済とやらの弊害じゃないの?

 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。


 ども。タイの洪水の影響で、アキバでHDDの価格が高騰しているそうですが・・・。


<転載>

「直撃ですよ」――HDDショックでアキバ中が混乱

<前略>

 ただし、ここまで際だった値動きは、現時点ではアキバ限定の可能性が高い。数日前まで帰省していたという某店員氏は「地元の九州では何の変化もなかったです。アキバはPCパーツの回転が早いので、こういう値動きを反映しやすいというのはありますよね。特に内蔵HDDは間に代理店しか挟まないから、影響をせき止めにくいですし」という。

 実際アキバでも、製造工程でワンクッション挟む外付けHDDについては、値上げや供給不足はまだ起きていなかった。PC DIY SHOP FreeTは「日立の2TバイトHDDを採用している純正の外付けHDDが、内蔵HDDよりも500円近く安くなっているんですよね。まあ、こういう逆転現象も1~2週間で収まるとは思いますが、外付けHDDも値上がりするのか、内蔵HDDが元通りになっていくのかは、誰にも分からないって感じです」と話していた。事態が長引くと、HDDの価格上昇と品薄傾向は、地理的には地方都市へ、モノ的には外付けHDDやPC本体、レコーダーなどに広がっていくというわけだ。

 ちなみに、タイの洪水被害により、デジカメの生産にも影響が出ているが、PCパーツ関連ではHDD以外に特別な動きは起きていない模様だ。


</転載>


 過去における「オイルショック」の際の「トイレットペーパー買占め」とか、最近では「フクイチ事故」の影響による「ガイガーカウンターの価格高騰」とか、ナンか事が起こる度に「値上げ」が起きるという事態を見るに、


ゼンゼン進歩して無いなあ。


と、感無量?です。

 以前「グルーポン」について触れた際に、


これからのメインストリームは「物流」になる。


と、自論を述べましたが、今回のタイにおける洪水の影響ではその「物流」が滞っているワケです。HDDに限らず、様々な工場がタイに集中したおかげで。

 東日本大震災の際も、主に自動車部品関連の工場が被災地近辺に集中していたことで、世界的な規模での部品調達の問題が露呈しましたし、その事によって、リスク管理の為に工場の分散を計画する企業も見られました。

 安定した物流を優先に考えるならば、生産拠点は分散している方がイイに決まっています。それを、現地の労働者の賃金だとか、外資に対する関税の優遇だとかの利益にばかりに目を奪われると、今回の事態の様に一箇所に工場が集中する結果となり、イザ!災害などに見舞われると生産が止まり、即座に物流が滞ってしまうワケです。

 それもこれも、利益のみを追い求める企業の失態です。真に消費者のことを考える企業であれば、生産が止まるということは消費者に迷惑を掛け、ひいては社会的な混乱さえ引き起こし兼ねないと自重するでしょう。

 今回のHDDの件で言えば、現在日本企業でHDDを生産している企業は日立くらいです。よね?価格競争で勝てないので、ほとんどがHDD事業から撤退してしまったワケですが、この先ウェスタンデジタル社の工場再開が先行き不透明な状況の中で、平常時の価格は多少高かったとしても、日本製のHDDを通常価格で供給し続けられたなら皆な喜んで購入するでしょうし、企業の高感度、信頼度がアップするのは間違いなし!

 いち消費者として言わせて貰うならば、信頼できる製品であれば多少価格が高くても購入したいものです。無農薬野菜が高いのと同じ理屈で、安心・満足が得られるのなら、進んで「安物買いの銭失い」をする気は無い。・・・と、いう事です。

 TPPにしても、日本が参加しなければ企業が海外に流出する経団連などはホザいていますが、経団連が日本の全企業を代弁しているつもりなんですかね?え?企業利益ばかりを追求する連中とは別に、「モノづくりの王道」を歩む企業もまだまだ日本には残っているんじゃないんですか?

 ワタシ的には蒲田の町工場は日本の財産だと思っています。最先端産業の分野で蒲田の町工場は世界一のシェア、技術を誇っています。彼らはホントに何でも作れます。職人の技術に支えられている部分が大きいので量産は出来ませんが、その「職人技」こそが日本の財産であり、価格競争に巻き込まれず世界と互角以上に戦える重要な戦略物資と言えます。

 目先の利益のみを追求して海外に移転し、利益優先で皆な同じ所に集まって、一旦災害に見舞われればニッチもサッチも行かなくなり、企業の減収は元より社会にも迷惑を掛ける。・・・なんて子供じゃあるまいし、もっと広い目で世界を、リスク管理を見れないんですかね?日本の名だたる企業人は。

 ま、TPP不参加で、銭ゲバ企業が日本から居なくなってくれた方が清々します。そうなればベンチャー企業も活動し易くなるでしょうし、政府もベンチャー企業を補助せざるを得なくなるワケで、必然的に新しい製品とか、新しい技術とか、新しい流通システムとかが生まれて来る土壌が整備されるワケですよ。はい。

 クドイようですが、日本の職人技は世界で互角以上に戦えます。そして民間・学界問わず、素晴らしいアイデアを持った人がゴロゴロしているのも日本の強みです。件の「磁力抵抗ゼロモーター」にしても、一日も早く製品化すれば、応用範囲は無限大です。

 例えばですよ?自家発電設備。現在はエンジンを使って発電モーターを回しているワケですが、「磁力抵抗ゼロモーター」なら人力での発電も夢じゃないワケです。それこそ自転車を漕ぐ様に発電しても、磁力抵抗が無いワケですから疲れません。

 プラス、性能の良い蓄電池があれば、一日三時間自転車を漕げば一日分の電力が蓄えられる。・・・という究極の自家発電設備さえ、明日にでも実現可能な技術なワケですし、電力インフラが整っていない国・・・例えばブータンあたりは大喜びで買うんじゃないか?と。なにしろブータンは、全国民が自然との調和を最優先に考えていますから。

 ブータンに限らず、電化から取り残された地域は世界中に沢山あります。それらの地域を日本の技術で一気に電化したら、世界は一瞬で変わるでしょうなあ。当然、日本は世界中から感謝されるでしょうし、それは日本国の安全保障の面でも、「アメリカのくびき」から開放される最善の道だと言えるでしょう。

 しかし、そういったカネにならない技術には銭ゲバ企業は手を出さないばかりか、下手をするとマスコミ、行政を使って潰しに掛かって来ても困るので、依って銭ゲバ企業にはトットと日本から出て行って頂きたい。・・・と。

 で、長い目で見た場合、銭ゲバ企業を一掃する上でもここは、


TPP不参加


の路線で行くのが、日本の将来の為にも、社会の為にも、ひいては世界の為にも善いのではないか?・・・と。



 ま、以上がワタシの勝手なビジョンなワケですが、皆さんも勝手にビジョンを描いてみて下さい。日本をより良くするする為に。


でわっ!