2012年3月27日火曜日

手も足も出ない

   
 気になる動画が藤井センセイのトコロにあったので、資料として残します。


【藤井厳喜&飯柴智亮さん対談4】
対サイバー戦争と国際的人材養成



 動画の中で語られている「JWICS」、「SIPRNet」、「NIPRNet」ですが、Wikipediaに解説がありました。


<引用>

Joint Worldwide Intelligence Communications System

 The Joint Worldwide Intelligence Communications System (JWICS pronounced JAYwicks), is a system of interconnected computer networks primarily used by the United States Department of Defense, United States Department of State, United States Department of Homeland Security and the United States Department of Justice to transmit classified information by packet switching over TCP/IP in a secure environment.

 世界情報通信統合システム(JWICS、旧称JAYwicks)は、米国国防総省、米国務省、国土安全保障省、米国司法省、米国司法省によって相互接続されたコンピュータネットワークで主に使用されるネットワークシステムで、機密情報の送信を、TCP / IP上のパケット交換により、閉ざされた環境で行うものです。

 It is cleared up to Top Secret and SCI. It also provides services such as hypertext documents and electronic mail. In other words, the JWICS is the DoD’s Top Secret version of the Internet together with its Secret counterpart, SIPRNet. JWICS superseded the earlier DSNET2 and DSNET3, the Top Secret and SCI levels of the Defense Data Network based on ARPANET technology.

 機密性は、最高機密とSCI(?)レベルまでをクリアします。また、重要機密のハイパーテキスト文書や電子メールなどのサービスを提供します。言い換えればJWICSは、SIPRNetと一緒に秘密回線を担う、国防総省のインターネットの最高機密バージョンと言えます。JWICSは、国防データネットワークの最高機密とSCI(?)レベルにおいて、従来のDSNET2とDSNET3に取って代わるもので、ARPANET技術に基づきます。

 In day-to-day usage, the JWICS is used primarily within the intelligence community, with SIPRNet and NIPRNet comprising the overwhelming bulk of usage within US DoD.

 日々のJWICSの使用状況は、SIPRNet、NIPRNetと併せて、米国国防総省内の膨大な情報量を含めて、主に情報機関に使用されます。

 JWICS was allegedly one of the networks accessed by Bradley Manning, who is accused of leaking massive amounts of material, including the video used in Wikileaks' Collateral murder and US diplomatic cables.

 JWICSは既に、ブラッドリー·マニング容疑者(Wikileaksに公開された「Collateral Murder」と「米国外交手段」の、ビデオを含む大量の資料を漏洩したと告発された)によってアクセスされたネットワークの一つです。

(Google 翻訳)

</引用>


Collateral Murder Wikileaks Iraq




WikiLeaks が公開した " Collateral Murder " を確認してみた


ウィキリークスへ機密漏洩の米上等兵が初出廷




機密文書9万点の「ネット流出!」犯人は(22)ブラッドリー・マニング上等兵か 米軍にチクったアフガニスタン人資料も垂れ流し報復が懸念デス



 ありゃりゃ・・・。逮捕前と逮捕後じゃ別人ですな・・・。


<引用>

SIPRNet

The Secret Internet Protocol Router Network (SIPRNet) is "a system of interconnected computer networks used by the United States Department of Defense and the U.S. Department of State to transmit classified information (up to and including information classified SECRET) by packet switching over the TCP/IP protocols in a 'completely secure' environment". It also provides services such as hypertext document access and electronic mail. As such, SIPRNet is the DoD's classified version of the civilian Internet.

シークレットインターネットプロトコルルータネットワーク(SIPRNet) "は、TCP/IP上でパケット交換によって、分類された情報を(機密情報までも含む)を送信するように、米国の国防総省と米国務省で使用される相互接続された、「完全に独立した環境」にあるコンピュータネットワークシステムです。さらに、ハイパーテキスト文書へのアクセスや、電子メールなどのサービスを提供します。つまりSIPRNetは、一般のインターネットの国防総省機密バージョンです。

SIPRNet is the SECRET component of the Defense Information Systems Network.

SIPRNetは、国防情報システムネットワークの機密事項のひとつです。

(Google 翻訳)

</引用>



<引用>

NIPRNet

 The Unclassified but Sensitive Internet Protocol (IP) Router Network (abbreviated as "NIPRNet," but commonly written "NIPRNET"), but prevalently referred to as the "Non-classified IP Router Network," is used to exchange sensitive but unclassified information between "internal" users as well as providing users access to the Internet.

 NIPRNet (Unclassified but Sensitive Internet Protocol Router Network) は、「取扱注意だが機密扱いではない」情報を内部の利用者間で交換したり、利用者にインターネットへの接続を提供するアメリカ軍のコンピュータネットワーク。"Non-classified IP Router Network" とも呼ばれている。

 NIPRNet is composed of Internet Protocol routers owned by the United States Department of Defense (DOD). It was created in the 1980s and managed by the Defense Information Systems Agency (DISA) to supersede the earlier MILNET.

NIPRNet はアメリカ国防総省 (DOD) の所有する Internet Protocol ルーター群で構成されている。1980年代にMILNET(英語版)を置き換える形で作られ、アメリカ国防情報システム局 (DISA) が管理している。

 NIPRNET is the largest private network in the world.[citation needed] Over the last decades it has grown faster than the U.S. Department of Defense can monitor, which is why DoD is spending $10 million to map out the current state of the NIPRNET, in an effort to analyze its expansion, and identify unauthorized users, who are suspected to have quietly joined the network.

 国防総省が把握しないうちにどんどん拡張されてしまったため、全ルーターの所在をマッピングし、どう拡大していったのかを分析し、無許可の利用者を特定し、誰が密かにこのネットワークに参加したのかを調査するため、国防総省が1000万ドルを費やしている。

  The NIPRNET survey will also look for weakness in security. The Department of Defense has made a major effort over the last few years, to improve network security.

 この調査でセキュリティ上の弱点を探すことも視野に入れている。特にここ数年(2011年現在)、国防総省はネットワークセキュリティの強化に力を入れている。

 The Pentagon announced it was requesting $2.3 billion in the 2012 budget to bolster network security within the Defense Department and to strengthen ties with its counterparts at the Homeland Security Department.

 ペンタゴンは、2012年度予算で国防部門内のネットワークセキュリティの強化とアメリカ合衆国国土安全保障省のセキュリティ部門との連携強化のために23億ドルを要求した。

 SIPRNet and NIPRNet are referred to colloquially as sipper-net and nipper-net (or simply sipper and nipper), respectively.

 SIPRNetとNIPRNetは、口語では「シッパーネット」と「ニッパーネット」のように発音されている。

</引用>


 で、ブラッドリー·マニング元上等兵がハッキングしたのは、動画の中で言われている「一番セキュリティーが厳しい」はずの、JWICSなワケですよ。勿論、外側からではなく、内側からですが・・・。


 この事は何を意味するかと言えば、どんなに強固なセキュリティーシステムを誇っても、そのシステムを人間が利用する限り、


必ず孔がある。


という事です。マニング元上等兵は、イラクにおけるアメリカ軍の非人道的な行いに良心が咎め、自発的に情報をリークしたのかも知れませんが、もっと直接的な理由・・・


お金とか?


に釣られたり、もしくは、自分を含めた身の回りの人間の「安全保障」を脅かす「脅迫」などによって、不本意ながら情報をリークする可能性もあるワケです。


兵士だってひとりの人間です。


 システムと人間で1セットとなり、その役目が果たせるのだと考えれば、システムに過剰な信頼を寄せたり、システムそのものに拘るのは、セキュリティーの本質を誤るように思えます。ちょうど、日本における「原発の安全神話」に近いものを感じます。

 ま、ワタシだったら別な方法を考えますけどね?

 戯れ言は置いといて、インターネット関連といえば「アノニマス」がDNSサーバーを攻撃すると宣言しているらしく、イヤですねえ・・・。物騒ですねえ・・・。


国際ハッカー集団・アノニマスが3月31日の「世界同時多発サイバーテロ」を予告
2012-02-22


 「ドメイン・ネーム」・・・ Google.com だとか、xxxx.co.jp だとか、xxxx.org だとかいったホームページ(殆どのインターネットサービス)に接続できなくなるワケで、困りましたなあ。これも・・・


ショックドクトリンの一環ですかね?


 まあ、「アノニマス」がやると言ってるからには、それなりに覚悟を決めておく必要があるのかも知れませんが、もし、固定IPアドレスを持っている場合は、直接IPアドレスをアドレスバーに打ち込めば接続できるワケですかね?

ex:.74.125.128.138 = Google.com

ex: 203.216.243.240 = Yahoo.co.jp

 ま、ワタシには手も足も出ないんで、攻撃するにしても1日だけにして欲しいというのが、切実な願いですね・・・。あとは、願わくばネットワークの混乱が災害とか、戦争の引き金にならないことを、


心静かに祈るのみです。


人間ナメんなよ!


でわっ!