2012年3月26日月曜日

核心はどこだ?

         
 最近は「武田ウォッチャー」の趣もあるワタシですが、ま、それもこれも、ワタシと違い学識を持ち、社会的地位も名声もそれなりにあるお方が、正面からメディア、政界を批判し、欺瞞に満ちた社会に「理性のメス」を入れて下さるからです。

 しかし別段、武田センセイを賞賛しているワケでもありません。「当たり前のこと」を述べているだけなのですが、そういった「当たり前のこと」が当たり前に言える「大人」が非常に少なくなった現在の日本では、必然的に尊敬に値します。


おかしいな?・・・お金と縁の切れた社会を大学から作ろう!

「takeda_20120325no.465-(6:46).mp3」をダウンロード


 で、今回もまた、武田センセイの記事をネタにさせて頂くワケですが、仰られる「石炭火力発電」代替論に異存は無いにしても、それよりも先ず「問題の本質」を、再度「検証」する必要があるのではないか?と。


素直な電気とエネルギー政策へ・・・石炭火力の時代

「takeda_20120325no.461-(9:15).mp3」をダウンロード


 「東日本大震災」以降、何が明確になったのか?もう一度、良く思い出して下さい。地震・津波による被災と、原子力発電所事故(爆発!)による、二重の災害に、被災地のみならず日本が見舞われたワケですよね?



 で、いま問題になっている「震災瓦礫の広域処理」にしても、焼却処分などによる放射性物質の再飛散の心配さえ無ければ、何処の自治体も喜んで受け入れ何の支障も無いワケで、今回の災害は、自然災害+人為災害の、「複合災害」と言えます。


「がれき広域処理」は愚の骨頂-「放射性物質は拡散せず封じ込める」が放射線防護の鉄則


続 震災がれき


 放射能汚染、放射線被爆の心配さえなかったら、今回の災害の復興だってもっとスムーズに事が運んでいたものを、原子力発電所の爆発事故により広域に飛散した放射性物質のせいで、本来復興に当たるはずの地元住民がその生活圏を追われてしまい、阪神大震災の時とは違い、復興が遅々として捗らないワケです。

 原発周辺で被災した方々も、「自分の手で復興したい。」とさぞかし無念な気持ちでしょう。それなのに事故原発から放出された放射性物質を、あろうことか東京電力は、


自社とは関係ない(無主物)。


・・・と、シランプリを決め込んでいるワケでしょ?したがって、一時避難住民への補助、放射能汚染によって生活圏を失った住民に対する補償もおざなり。

 そのうえ!原発事故は人為的過失でありながら、勝手に電力の供給を止めるわ、電気料金を値上げするわで、反省するどころか、逆にやりたい放題!え?それを甘んじて受け入れてイイんですか?みなさんっ!  


筋が通らんだろう!


・・・という話ですよ。少なくともワタシが思い描くところの「武士道」からすれば。


 それもこれも、電力が電力各社による電力市場の「独占支配」の弊害であり、ワタシたち消費者に選択権が無い・・・謂わば「歪んだ市場」であるのが原因です。

 「歪んだ市場」は正さなければなりませんよね?「フェアな商売」にはそれが必要な条件であり、健全な市場経済にも欠かせないと思う次第です。はい。

 拠って、原子力発電が石炭火力発電に替わろうとも、電力各社が電力市場を独占している限り、


根本的解決にならない!


・・・と、言わざるを得ません。

 幸いなことに、良識ある中小企業経営者のみなさんは「経団連」とは意が異なり、電力の自給を目指し、脱原発に向かっています。将来的には、中小企業連合が先導して各地に小型の発電所を建設し、地域に密着した、より利便性の良い電力網を構築します。

 そして現存する大手電力各社は、そうした地域電力供給ネットワークの一員に組み入れられていくでしょうし、当然、その時には既に「原子力発電」は終焉を迎えています。


電力市場の「名ばかり自由化=地域独占」解体へ


 ただ、実務的に考えなければならない問題として、「廃炉」と「核廃棄物」の取り扱いがあります。武田センセイ曰く、「原発跡地に石炭火力発電所を作ればイイ。」と仰いますが、そりゃ、ムリ筋でしょ?原発を「廃炉」にするにも何10年?下手すりゃ何100年とかかるワケですよね?

 いままで溜め込んできた「核廃棄物」からして、地下に投棄?管理?するにしても、日本の地盤は基本的に不安定であり、ワタシたちは「地震の巣」の上に暮らしている事実を鑑みれば、核廃棄物の処理の為に「深い穴」をボコボコ掘って大丈夫なの?地震を誘発するんじゃないの?・・・と。


 それにお金も掛かるワケですし、だれが費用を負担するのか?ハッキリさせなければなりません。「廃炉」、「核廃棄物処理」、「原発事故による被害補償」、etc・・・。到底、一介の民間企業が対応しきれる額に収まるとは思えません。

 今回の場合は東京電力が槍玉に挙がっているワケですが、原発を抱える電力各社はどこも同様の問題に直面しているワケです。


止めるに止められない・・・。


 原発という「負の遺産」の後始末をどうするのか?脱原発を着実に進める上で、避けては通れない問題です。

 原発を廃止するからには、それなりの「覚悟」・・・痛みも伴うことを認識した上で、それでもなお、健全な国土の維持=食糧生産地の確保。という、国家的長期ビジョンに沿った、原発の実務的な廃炉が求められるワケです。


日本の民主党もびっくりな韓国セヌリ党の比例第1位候補


 「理想」だけで先走ると手詰まり感が否めません。しかし、それでも手を着けられるトコロから始めなければ、何も変わらないワケで、何処から手を着けるか?くどいようですが、「実務能力」が求められるワケですよ。政治家にも、官僚にも、そしてワタシたちにも・・・。

 
誰かグッド・アイデア無い?


 ちなみにワタシ、「マイクロバブル水」を用いた「除染」のアイデアを以前書いたんですけど、試してみた人います?アレ、やっぱりダメでした?


マイクロバブルへGO!!




 ま、広く一般からアイデアを募るのも一案でしょう。みんなで知恵を出し合う。それこそが、「真の絆」のようにも思えますが・・・。



人間ナメんなよ!


でわっ!