2013年2月17日日曜日

TPPにはウラがある!?

       
 相も変わらずTPP参加是非を巡る論戦が繰り返されていますが、そもそもTPPは、2005年6月3日にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国間で調印し、2006年5月28日に発効。2011年現在、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、ペルーが加盟交渉国として、原加盟国との拡大交渉会合に加わっているものです。

 ナンか?おかしくないですかね?アメリカは後発の参加表明国なワケですが、そのアメリカがTPPのイニシアチブを取っているかのような報道に、誰も疑問を感じないんですかね?

 シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヶ国は既にTPPに加盟しているワケですから、その協定の内容に関してはハッキリしているワケでしょ?だったら先ず、その4ヶ国に協定の内容を確認するのがセロリー・・・もとい、セオリーなんじゃないんですか?なんで対アメリカ的な交渉論になっているのか、そこが疑問なワケですよ。

 聞くところによれば、アメリカの議員でさえTPPの内容を知らないそうじゃないですか?これって異常でしょ?何かが変だとフツー思うでしょうよ。交渉に参加するしないの前に、交渉の対象となる協定の内容すら如何わしいのですから。

 もう一度聞きますが、TPPのイニシアチブを取っているのは、TPPに調印済みのシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヶ国なんですか?それとも、後から交渉参加に加わっているアメリカなんですか?

 先行する4ヶ国は既に条件を明確にし、その内容に基づきTPP調印を済ませているワケですよ。そこに後から参加しようとするアメリカが、あれこれ条件を突き付けられるんですかね?先に調印済みの4ヶ国にしてみれば「イイ迷惑」であり、アメリカのTPP参加を拒否することも出来るワケですよ。

 つまり常識的に考えて、TPPに加盟済みの先行4ヶ国のほうが立場的には強いワケで、何故?日本がアメリカに対してヘコヘコしながらTPP参加交渉への顔色を伺うのか?そこからして・・・スタート時点からして考え方がおかしいワケですよ。


TPP推進派と慎重派、交渉参加の是非めぐり論戦
フジテレビ「新報道2001」で

安倍首相が今週、アメリカを訪問するのを前に、TPP(環太平洋経済連携協定)の推進派と慎重派が、17日朝のフジテレビ「新報道2001」に出演し、交渉参加の是非をめぐって論戦を交わした。

自民党の中谷農林水産戦略調査会長は「TPPというのは、大きな経済ブロックをつくるわけで。中国、韓国、ASEAN(東南アジア諸国連合)も2つに分断しちゃいますので、全くいい話ではない」と述べた。

みんなの党の江田幹事長は「何を恐れているのか。こんなに、国際交渉に参加する・しないが問題になったことがないんですよ」と述べた。

また、自民党の小池広報本部長は、「日本がどこに参加するか決断しないまま、どこにも居場所がないなどとなると、日本が空洞化してしまうのではないか」と指摘し、TPP交渉参加を決断すべきだとの姿勢を強調した。

(02/17 12:24)


 TPPについて知りたいのなら、先ず先行する4ヶ国に内容を確認するのがスジであり、それに対して協定の内容を秘密にするというのなら、そんな秘密クラブのようなオカルト協定に参加する必要は無し。健全なビジネス、健全な貿易が行われるとはとても思えません。

 ナンで?TPPの加盟国でもないアメリカがデカイ面をして、また日本の政治家も情けないことに、アメリカ様様と媚を売るような輩が多いのか?いままで日本側に伝えられたTPPの内容なんて、本来の・・・先行する4ヶ国が結ぶ協定とは、全く関係ない別物かも知れないじゃないですか?

 で、ですよ?アメリカがTPP加盟を拒否されたら、日本はどうするんですかね?その可能性について論じた人を存じませんが、アメリカにくっついてTPP加盟を辞退するんですか?その上で新たにアメリカと貿易協定を結ぶんですか?FTAみたいな・・・。

 ワタシの論旨を整理すると・・・


1.すでにTPPはシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヶ国で調印され、発効している。

2.したがって後発の協定加盟希望国は、現状の協定を尊重しなければならない。

3.TPP協定の主導権は先行する4ヵ国にあり、協定を乱す国の加盟を拒否する権限を持つ。

4.結論として、アメリカ主導のTPPなどありえない・・・というか、ハッタリにすぎない。


・・・となるワケで、TPP参加交渉の相手が先ず間違っているとしか言えません。繰り返しますが、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヶ国は既に条約に調印しているワケですから、先行調印国にお伺いを立てるのが、「ビジネスマナー」と言えるんじゃないんですか?

 それが何で?アメリカという、TPPの調印国でもない国にお伺いを立てにいくのか?そしてその事実を全く無視して、条約の内容ばかりが連日TVで取り沙汰されるのか?異常です・・・。正常な判断力が欠如しているとしか言い様がありません。

 連日報道されているTPPの協定内容とはイッタイ何なのか?少なくとも、現状の協定の内容ではないことは察しがつきます。であれば、アレはアメリカが勝手にでっち上げたものであり、現行のTPP協定とは全く無関係、尚且つ、そんな条件を持ち込んだところで、先行4ヶ国にはアメリカのTPP加盟を拒否する権限があるワケですよ。

 つまりこの話・・・TPP云々は、最初っから変なワケです。ひょっとしたらTPPは何か別なものの「隠れ蓑」である可能性も高いワケですよ。ちょうど「アベノミクス」が、原発推進に向けた「隠れ蓑」であるように、TPPのウラというかその先には、「別なヴィジョン」が描かれているようにも感じられます。

 だ・か・ら・・・何度でも言うワケですが、


ヴィジョンを持て!


 持たざるものは、持つ者に負ける・・・のが世の常であり、知識、技術、お金、等々、様々な要因があるなかで、一番重要なのが「ヴィジョン」を持つことです。知識、技術、お金も、「ヴィジョン」の実現に向かって収束していく下位要素なのだ・・・と、心得る必要があります。

 新時代に対する「ヴィジョン」を明確に持たないと、旧時代の、利権・権威主義の生き残りを画策するゾンビーズには勝てないワケです。日本も、世界も、なかなか良くならないワケですよ。





 昨日、パキスタンで爆弾テロがあり、80人が亡くなったとのこと。イッタイいつからワタシたちは、「爆弾テロ」に対して無関心になってしまったのか?80人からの人が死ぬということに鈍感になってしまったのか?人の死というものが「日常風景」になってしまったのか?さらに言えば、


人の命(存在)が軽くなってしまった


・・・のか?



パキスタン爆弾テロ、80人死亡 南西部の市場、過激派犯行
2013年2月17日 14時09分

 【イスラマバード共同】パキスタン南西部バルチスタン州クエッタの野菜市場近くで16日、爆弾テロがあり、地元当局者によると、子供や女性を含む市民80人が死亡、175人が負傷した。死者はさらに増える可能性がある。イスラム教スンニ派の過激派組織「ラシュカレジャングビ」の広報担当者が犯行を認めた。

 警察幹部によると、爆発があったのは国内少数派シーア派が住む地区で、付近には学校など教育関連施設が立ち並んでいる。警察は爆弾が車に仕掛けられており、シーア派を狙い遠隔操作で爆発させたとみている。

 クエッタではスンニ派過激派がシーア派を襲撃する事件が多発している。


 愛する者を失う悲しみは、全人類・・・もしかしたら、全生物において普遍的な感情かも知れません。事故などの不可抗力によるものはいざ知らず、戦争などによる「確信的な殺し合い」が絶えることなく続く世界は、悲しみで満たされていくばかりです・・・。愚かです・・・。

 おっと、TPPの話をしてたんでした。スミマセン。だから、「ヴィジョンを持て!」・・・と、言いたいワケですよ。TPP騒動の真の意味を理解するためにも、世界に溢れる悲しみを減らすためにも・・・。




人間ナメんなよ!


でわっ!