2013年2月5日火曜日

アスカについて

   
 といっても、「惣流・アスカ・ラングレー」のことではありませんw。



「ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q」より


 クドクド・・・というか、ダラダラ続けている「鹿男あおによし」の流れなのですが、常々ワタシ、「飛鳥」=飛ぶ鳥と書いて、何で「あすか」と読むのか不思議だったワケです。現代的に読めば「ひちょう」でしょ?無理やり読んでも「ととり」とか?

 で、ここ最近「蘇我氏」について、蘇我氏は新羅ルーツである・・・つまり、ローマ由来のガラスコップが、新羅の古墳と蘇我氏の墓所でしか発見されていないという事実と、都市計画、治水技術、石工技術に長けていたという事実から、ローマもしくはペルシャ系の民族が新羅を経由して日本に渡来したのでは?・・・と、考えているワケです。

 しかし、蘇我氏は百済ルーツという見解も存在し、この件については「物証」、「文献」をさらに調べてみる必要があります。

 然しながら、蘇我氏のルーツは一時保留としても、蘇我氏が「渡来人」たちのまとめ役の様な立場にあったことは、大方の歴史家の意見も一致するところです。したがって「飛鳥宮」が、そうした舶来の技術を以って建設されたとしても何の不思議もありませんし、そのなかでも特に重要な役割を担ったのが、ペルシャ系の渡来人であったとしても。

 そこでですよ、ペルシャの漢字国号が「安息」であることから、「あんそく」が「あすか」に転訛したと考えられるのですが、「安息」という漢字のままだと「安息宮」=「ペルシャの宮」と、その出自?がバレバレになるので、後世の権力者が「飛鳥」という当て字をこじつけたのだろうとも考えられるワケです。

 ところがどっこい、もっとストレートな見解に接し、「へえw!」・・・と、目からウロコが落ちた次第です。


アスカ(飛鳥)の語源について(アルタイ諸語との関わりから) ・・・・・・芝 蒸 
日本語語源研究会1995.5.28

問いの所在
  この問いをいちおう次の4項に分けてみる

1)アスカ 阿須加(安宿) 本来の万葉仮名
2)アスカ (明日香)  日本語の訓による万葉仮名
3)アスカ (飛鳥) 飛ぶ鳥の由来
4)アスカ  地名の所在

以上のうち、4)の地名の所在については、二つのアスカ  近ツ飛鳥(河内)と遠ツ飛鳥(大和)

大和の飛鳥 
 奈良県高市郡明日香村の地域で、飛鳥川が東南から西北へと流れ、「石舞台」古墳や「高松塚古墳」、欽明天皇陵、天武・持統陵、亀石、猿石、酒船石など多くの遺跡がある。

河内の飛鳥
 現在の羽曳野市飛鳥や南河内郡太子町の地域であり、飛鳥戸神社がある。

本論

1.アスカ(安須加)について
 安宿(安須加倍)『倭名類聚鈔』巻五ノ十一河内ノ国の条のごとき。

 さてアスカとはどういう意味であろうか。


(1) ア(接頭語)ず(住む)カ(処)という説(松岡静雄氏のごとき)。(注1)

(2) アサカ(水の浅いところ)という説(鏡味完二氏のごとき)(注2)

(3) ア(接頭語)スカ(すがすがしい・清々しい)(門腔禎二氏も).(注3)

(4) 安住という説。これは上の安宿の意味をとっているから、発音と意味とをともにしたことになるかもしれない。

(5) モンゴル語 asqa(石の堆穫、岩の塊) わたくしはアルタイ諸語、とくにこの語に注目したい。*ac‐(achi)積む)、aciya‐n(荷物)のように、<積もる>である。(注4)


 これは、古代トルコ語でも、*asは<越える、登る、勝る>で、‘asuk’は[かぶと、かぶと形の突起コ,‘asak’[山のすそ、登るコのごとくである。(注5)

 さらに、ドうヴィダ諸語においても、タミル語‘atukku’(pile,heap 積もる、堆積)、マラヤラム語も同じで、カンナダ語では‘adaku,aduku’(topack,pile、包み、荷物、堆積)などである。(注6)

 なお,上のacqaの‘qa’は qada‐n (岩石、岩山)であり、日本語の「固い」も同根と考えられる。

 さてこのような語意を考えながら、大和の飛鳥の地をみていくと、その地名には驚くほど関わりのあるものが多いように思われる。すなわち、石川、河原、岩屋、岩船、岩戸、酒船石、猿石、亀石、鬼の翌1、石舞台など、多くが目につく。

 ここは漢来人が早くから住みついたといわれることと考えあわせて、石原や岩の多いところとしてのアスカではなかったろうか。ところが河内の飛烏はどうであろうか。

 ここは古代の河内の国、安宿(阿須加倍)郡で、今日の羽曳野市の駒ケ谷・飛鳥・誉田および柏原市の国分・田辺・玉手などにあたるという。

 この辺りは平地や丘陵地帯であるが、石や岩を特徴とするような地域とは思われない。そこで一つ注意をひくことがある。それは上のモンゴル語とともに、asqa(こぼれて溜った泥水)である。

 これは動詞では「こぼれる、流れ出る、ほとぱしる」、またasqart‐は「井戸の付近にどろ水が溜る」である。

 また小沢重男氏自身も、アスカasqa一について、古代日本語の「あす」(満たす)に比定して、「満たしてこぼす」とされているが、(注7)しかしこれは地名や姓氏の飛鳥井ではなかろうか。飛鳥井は「飛鳥にある井戸」と片づけられてきたが、すこし違うように思われる。この河内の飛鳥には井戸や池がたいへん多いから、こう名けられたのではなかろうか。

 安宿は阿須加倍アスカベで(この倍「ベ」は乙類のべてある)、飛鳥地区に在る飛鳥戸神社(祭神は百済王の末といわれる)もアスカベと呼ぱれているが、この戸「ヘ」(一の戸、八の戸の「へ」)も乙類であり、部族の部「ベ」、たとえば物部モノノべの「べ」が甲類であるのとは異なっている。

 こうしてアスカベの「ベ」は「戸」の意味で、「戸とか戸籍」つまり住居とか家である。

 ちなみにモンゴル語で「家(固定した)」はbaysinである が、[bay]はまさしく[b}でもあるから、「戸」は「べ」になるのではないか。またマンシュー語で「家・住まい」は‘boo’[b]であるから、これらは共通なのではないだろうか。そこで飛鳥井はどうか。

 アスカヰasukawiの‘wi’は「ゐど』(井戸)で、「井戸はゐど(居所)と同源」(新村出)ということができるならぱ、飛鳥井は井戸や壊、池の在るところの家居である。モンゴル語の‘uud’(戸、入り口)は井戸でもあろう。

なお、上記の5)の‘asqa’(積む)とこの‘asqar’溜まる’とは「積む」と「溜まる」(南島語)のように同源といえる。


2.アスカ(明日香)について
 アス(明日)・カ(香)この二語のうち、カ(香)はなにを意味するかわからないが、アス(明日)は当時の土着語の表記のはずである。

 弥生期になって、北方からアルタイ系に属する諸部族が上陸したから、従来の縄文の人々の、当然ながら南島語で表現しているであろう。

 ちなみに、日本語アス(明日)は南島語、たとえぱインドネシア語‘besok’>‘esok’(明日、あした)と同源と考えられる。(注8)ポリネシア祖語では‘atu’(tomorrow)である。(注9)

 アサカ(朝香)これもアス>アシタ>アサであるが、次の飛鳥と関係があるので挙げておく。


3.アスカ(飛鳥)について
 アスカになぜ飛鳥を当てるのであろうか。これまでの説では、

(1) 「飛ぶ鳥の明日香の里をおきて去なば君があたりは見えずかもあらむ」(「万葉集」巻一の七八)のように、「飛ぶ鳥」が「明日香」の枕詞として用いられているから、という理由から。

(2) しかし、それでは「飛ぶ鳥」がなぜ「明日香」の枕詞になったのであろうか。これについて確かな答えは出されていない。これまでのところ「あした(朝)には鳥たちが飛び立つから」という説明がなされてきたが、あまり説得力がないようである。

(3) そこで、わたくしはアルタイ諸語のうちツングース・マンシュー語に、これに関わる一連の語彙があるように思う。それはマンシュー語の‘asxa’(wing 鳥の翼,fin 魚のぴれ)である。(注10)ツングース系では、エベンキー語で‘asaqa’、ネギダリ語で‘asaxiオロチ語‘asi、オロク語‘xasa’、ソロン語で‘asara’、エベン語 asaqan などである。(注11)
 
 なお、関連しては、detxe(feather羽),‘funala’(feather 烏の羽根、一本一毛の羽),また‘esixe’(scale,fishscale 鱗),‘sasq’(鳥の名 ささげ,仁徳天皇の御名はオホサザキノスメラミコト),‘sivaq‐n’(燕 つばくろ)‘um xan banjma’(卵を産む, むす)。
 
これについては、河内地方における鳳:、羽曳野など多くの地名や白鳥伝説など深い関係を示している。このようにして、われわれにはアスカに「飛ぶ鳥」が当てられたと考えることができる。


結論
 さて以上述べたことは、


(1) アスカには石原や岩塊の意味があって、地名の所在とも合致していること(大和の明日香)。

(2) アスカベやアスカイには水溜まりや池の意味があり、その地名の所在も説明できるのではないか(河内の安宿とか飛烏井の地)。これら1)と2)とはモンゴル語からの説明であった。

(3) 次に、アスカには鳥の翼とか、羽などの意味もあることがわかったが、これはツングース・マンシュー語に関してである。それでは、このモンゴル語とツングース語とはどのような関係にあるのであろうか。


 わたくしは次のように考えられるのではないかと思う。すなわち、弥生期になって、まず近幾地方に渡来したのはモンゴル系の言語を話す人びとであり、かれらによってここが石原や岩の多いアスカと名ずけられた。この人びとは多分出雲系であった。

 その後、おそらく古墳時代の初めころ、ツングース系の言語を話す人びとが上陸した。そこでかれらはアスカの地名に出会って、自分たちの言葉で鳥の翼とか、飛ぶ鳥というようになったのではなかろうか。それが天孫系の人びとであろう。

以上


(注1) 松岡静難 『新編日本古語辞典』(刀江書院、昭12.)15頁

(注2) 鏡味完二・ 明克「地名の語源」(角川書店、昭52.)77頁

(注3) 門鹿禎二・井上光貞「 吉代を考える飛鳥」(吉川弘文館、昭62.)1頁

(注4) 小沢重男「現代モンゴル語辞典』(大学書林、昭58.)30頁
S.Zebek:Mongolisch一Deutsches Worterbuch(Veb VerlagEnzyklopaedie,1961)s.11
W.A.Unkrig,R.Bleichsteiner und u. W.Heissig:Worterbuch der heutigen Mongolischen Splache
(Siebenberg Verlag,1941)S.45

(注5) M.Rasanen:Versuch eines Etymologischen Worterbuchsder Turksprachen (Suomalais-Ugrilainen Seura,
1969)S. 30

(注6) T.Burrow & M.B. Emenesu; A Dravidian Etymological Dictionary(Oxford Univ.Press,1960)pp.8

(注7) 小沢重男 「モンゴル語と日本語」(弘文堂、昭53.)314貫

(注8) J.M.Echols & H.Shadily; An Indonesian-English dictionary(Cornell Univ.Press, 1961) PP. 75
O.Karow u. I. H.; Indonesch-Deutsches Worterbuch(O.Harrassowitz,1962)s.95
末永 晃 「インドネシア語辞典二I(大学書林、平4)P.74 松浦健二 『日本語・インドネシア語辞典』(京都産業大学出版会、1994,2)P.39

(注9) M.Pukui,S.Elbelt; Hawaiian English Dictionary,(The University press of Hawaii,1957)pp. 162

(注10) K.Yamamoto; A Classified Dictionary of Spoken Manchuu,with Manchuu,English and Japanese indexes
(Institut for the Studie of Languages andCultures of Asia and Aflica, Tokyo Gaikokugo Daigaku,1969) pp. 110
山本謙吾 「満州語口語基礎語彙集」(アジア・アフリカ言語文化研究所、1969)

(注11) В.И.Цинцус;Сравнителвный Словарь Тунгусо Маньчжурских Я3ыков(‘наука’,1975)cc.54

 
 まとめからすると、ひとつには、もともと奈良の飛鳥地方は巨石がゴロゴロしていて、それを見たモンゴル系の渡来民の「石」=「アスカ」という言葉に地名由来を持つということで、「飛鳥宮」は地名に基づいた命名ということになります。

 その他の地域の「アスカ」にしても、いずれも外来語(モンゴル系)由来によるものでり、漢字が「表意文字」であることを利用して、本来の万葉仮名表記=オリジナルの名前を変形・変意させたと考えられますし、その他の地名にしても同様のことが考えられます。

 そうした「地名」にまつわる観点から、日本国の成り立ちを追及しているサイトに「ルーツのツール」というサイトがあり、ワタシもチョットした疑問があると参考にさせてもらっています。

 彼のサイトによれば、日本の地名の殆どはその由来を大陸、半島に見出すことができると言う説で、膨大な量の資料が提示されており、正直、ワタシの頭では理解しきれない部分があるのですが、資料として大変貴重なものです。

 ワタシからすると、目の前にジグソーパズルのピースをばら撒かれたような状態で、歴史上日本が渡来人によって多面に渡って影響・・・時には支配を受けてきたことに異論はないのですが、そうした、時の権力の入れ替わりの時間軸がイマイチ見えないために、歴史が立体的に浮かび上がってこないというジレンマも感じる次第です。

 ま、その辺は自分で調べるしかないのでしょうが、いずれにせよ、日本列島に暮らすワタシたちは「単一民族」などではないことだけは確かなのですが、だからと言って、民族のルーツに立ち返り誇りを取り戻せとか、民族自決の精神に目覚めよとか言うつもりはありません。

 ワタシたちの先祖(多民族)はこの日本列島で暮らすことを選び、混血を重ね、ま、表面上では「日本人」という「ハイブリット民族」になったというのがワタシの自論であり、そうしたワタシたちの・・・つまり日本の未来を考える時、表面的な日本人から真の日本人になるためには、己のルーツを乗り越えなければならないと考える次第です。はい。

 それはつまり、「差別問題」「同和問題」に見られるような、歴史的な因習を正面から見据えるために、歴史について再検証することであり、また、政官学財界=支配層における利権構造すら、歴史的な因習に拠る部分が見られることを白日の下に明らかにし、日本の真の姿を知ることなワケです。

 時の権力者によって捏造された歴史、即ち、長年騙されていた事を知った時、信じていた過去の意味は崩壊し、人によっては精神不安に陥るかも知れませんが、それを克服するのが・・・


人間回帰


・・・であるワケです。そして、普遍的な原理に基づいた日本の再構築が始まるのだと。

 昨年12月の衆議院選挙にしても、明らかな不正選挙であるとワタシは思っていますが、同じような思いを抱く人々の追求の手が阻まれているのは、先に述べたような「政官学財界」における歴史的権力闘争の影響であり、「司法」=最高裁判所でさえも、そうした権力闘争の一部であるからです。

 このことを理解せずに、マスコミのせい(その要因もありますが)にしたり、選挙制度の問題にしたりしたりして「お茶を濁す」のは、「本流」を見失っているとしか言えません。


疑わしきものは調べろ!検証しろ!


・・・この一点で十分なワケですよ。余計な屁理屈を展開する必要はありません。

 そこに不正は無いのであれば、総務省にそれを拒む理由はありませんよね?最高裁判所にそれを却下する根拠はありませんよね?違いますか?

 そうした当たり前のことすら主張できない「野党議員」に、ワタシたちの代表者として国会に議席を確保する資格があるのか?っつー話なワケですよ。

 「いやw、党利党略が云々」・・・などと、したり顔、ドヤ顔で話す議員や知識人ばかりですが、党の策略なんてワタシたちにとってはドwでもイイことなワケですよ。そんな策略ばっか考えているから、利権機構、権力構造に絡め取られるワケでしょ?え?

 ワタシたちを苦しめているのは、そうした一部の人間による利権機構、権力構造であり、TPPにしても、原発にしても、増税にしても、不正選挙にしても、日米安保にしても、アベノミクスにしても、全てそうした利権構造・・・すなわち歴史の捏造による日本社会の裏からの操作に連なるワケですよ。

 まあ、情っさけない「野党議員」ばっかりで、ホント、アレですなw。一応応援している「街カフェTV」の藤島利久氏にしても、先日動画を見たら「小選挙区制度にやられた」・・・などと、評論家みたいなことを言っててガッカリもいいトコですわw。「土佐の男」って、案外ヘタレだのおw。

 そういうへタレだから、「主張が広まらない」なんて泣き言を言うわ、「マスコミのせいだ」と責任転嫁するわで、主張が広まらないのはそもそも・・・


あんたらの志が低いんだよ!


・・・と、ひとりツッ込みしてしまいましたわ。「金融ナンタラ」とかいう肩書きらしい「あべ氏」も、「ワンフレーズで勝負しないと云々」・・・みたいなことを言っていましたが、それって小泉洗脳・・・もしくはマスコミ洗脳に対抗する、「カウンター洗脳」を仕掛けようって話なんじゃないの?


志が低いのおw!


 そういう考え方だから・・・即ち、「向こう側」と同じ穴の狢だってことに気付けないことが既に、新時代に乗り損ねた旧体制の中にあるワケですよ。そんな連中を支持したところで、新たな支配体制に代わるだけだろ?・・・と、見透かされているワケですよ。

 重要なのは「洗脳」からの解放であり、その為には先ず「筋を通す」=「理を貫く」という姿勢を見せなければならないワケですよ。頭のイイ人たちしか「目覚め」てくれないなんて、思い上がりも甚だしい!

 人間の在り方を、人生の在り方を追求したとき、そこに、エリートとそうでない人の違いなんてあんのか?っつー話なワケですよ。

 ま、へタレちまった悲しみに、今日も小雪の降りかかる・・・(by中也)・・・と、いった連中はさて置き、反原発の声は、反TPPの声は、自民党がイカサマをしようが止むことなく続いているワケで、「へタレた議員連中」は、爪の垢でも煎じて飲みやがれ!このオタンコナス!・・・と、言いたいです。はい。

 例によって、話があさっての方にスッ飛んでしまいましたw。orz






人間ナメんなよ!


でわっ!