2013年8月16日金曜日

デマッターに気をつけろ!

  
 先週から私用・・・というか、ブログも含めて全てが私的な用事なワケですが、チョイと忙しくて、記事を書く暇がありませんでした。

 現在も相変わらずバタバタしているのですが、そんな中で起きた、エジプトでの「ムスリム同胞団」の強制排除の件、多くの死傷者が出ているようで、ここぞとばかりに、「エジプト軍部ガw」とか、「アメリカが支援してるw」とか、「民主主義ガw」とか、騒ぎ出す輩が出てくるワケです。


死者525人に エジプト座り込み強制排除
MSN 2013.8.15 19:33

 【カイロ=大内清】モルシー前大統領派の座り込みに対する強制排除を機にエジプト各地に広がった衝突で、同国保健省は15日、全土の死者数が警官を含む計525人に達したと発表した。負傷者は約3700人以上に上った。治安当局は14日夕、モルシー氏の出身母体であるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団などの抵抗が続いていた首都カイロ・ナセルシティ地区を制圧。暫定政権は14日、全土に1カ月間の非常事態令を宣言するとともに、首都カイロなど12県に同期間中の夜間外出禁止令を出し、厳戒態勢を敷いている。

 多数の死者が出る事態にエルバラダイ副大統領は14日、辞任を発表。国際社会でも当局の武力行使を非難する声が強まっている。

 同地区の座り込み参加者は14日、夜間外出禁止の対象となる午後7時を前に投降した。ただ、同胞団は15日もカイロでの抗議デモを呼びかけており、緊張が続いている。この日のカイロ市内は交通量も少なく、多くの商店が営業を控えた。

 暫定政権のビブラーウィ首相は14日夜、「同胞団は何度も和解を拒んだ」と強制排除を正当化する一方、非常事態令を可能な限り早期に解除すると述べた。

 治安部隊を指揮するイブラヒム内相は同日、強制排除での実弾使用は「同胞団側からの発砲に対応するためだった」と説明。当局は15日、イスラム過激派の流出入口になっていると指摘される東部シナイ半島とパレスチナ自治区ガザ地区の検問所を無期限封鎖した。











 時間が無いので手短にまとめますが、勿論、武力による流血の事態というのはいただけませんが、以前にも書いた通り、ムルシー前大統領(ムスリム同胞団)はシリアの反政府軍(アルカイダ)に肩入れすることを明言しており、この一点を以ってして、ムスリム同胞団による政権の奪取=新憲法の制定が頓挫した事を、好ましく思っている気持ちに「1ミリ」のブレもありません。

 尚且つ、「シリアへの原爆投下」というデマにしても、今回の強制排除騒動にしても、イスラエルのパレスチナの和平交渉が進行中であるという現状をスッ飛ばして語るのは、中東全域に対する俯瞰的視野の欠如と言え、元外交官ともあろうお方がその点について触れないのは、意図的な情報操作と勘繰られても仕方ありませんなw。


本格的な和平交渉を開始 イスラエルとパレスチナ
朝日デジタル 2013年8月15日10時31分

 【エルサレム=山尾有紀恵】イスラエルとパレスチナの本格的な直接和平交渉が14日夜、エルサレムで開かれた。イスラエル放送によると、両者は約5時間にわたって議論し、近くパレスチナ自治区エリコで次の協議を行うことで合意した。

 イスラエルのリブニ法相、パレスチナの交渉責任者エラカート氏らが出席。イスラエル紙ハアレツによると、仲介者の米国は同席しなかった。今回の交渉に先立ち、イスラエルは占領地ヨルダン川西岸と東エルサレムにあるユダヤ人入植住宅の新規建設計画の推進を発表しており、パレスチナ側はこれに強く抗議した模様だ。


 穿った見方をすれば、「ムスリム同胞団」としてはこの和平交渉をブッ潰したいワケですよ。なんたって「ハマス」にも協力することを明言しているワケですから、あくまでも武力=戦争によっての解決を目指し、


和平交渉なんてアリエナwイ!


・・・と、いったところでしょう。「イスラム原理主義」としてわ。

 で、今回の強制排除で死傷者が出たと騒いでいますが、「ムスリム同胞団」が政権の座にあった当時、


君たちはイッタイ何をしたのか?


・・・と、問いたいワケですよ。


“ムバラク後”急進派活発化 エジプト イスラム教徒、コプト教会襲撃
MSN 2011.5.9 23:45

 エジプトの首都カイロの貧困地区インババで起きたイスラム教徒によるキリスト教会襲撃事件で、同国の全権を握る軍部は9日までに、事件に関与した約190人を拘束した。独裁体制を敷いたムバラク前大統領の退陣後、一部の急進的なイスラム教徒が行動の自由を得た結果、同国の人口の約1割を占めるキリスト教の一派、コプト教徒との対立が先鋭化。今後は軍が重い腰を上げ治安維持に強権を振るい始めるのではないかとの観測も出ている。(カイロ 大内清、写真も)

 「ひげを長く伸ばした男たちが『イスラムを守れ!』と叫んでいた」。同地区に住むイスラム教徒のマーギド・オスマンさん(40)は、事件当時の恐怖をこう振り返った。

 コプト教からイスラム教に改宗した女性が幽閉されている-。こんなデマ情報をもとに、イスラム教徒数百人がインババに押し寄せたのは7日夜。一団は教会や隣接するビルを襲撃し、女性らがいないことを知ると火を放って周辺の商店などを略奪、怒ったコプト側との衝突に発展した。衝突による死者は、双方で計12人に達した。

 インババは政府要人や観光地へのテロが相次いだ1980~90年代、当時の過激派組織「イスラム集団」の根城として知られた。だが、その後のムバラク政権による取り締まりで「過激派はインババからほぼ姿を消した」(オスマンさん)とされる。

 90年代終盤にイスラム集団などが武装闘争を放棄し穏健化する中、近年のエジプトで存在感を増しつつあるのが、イスラム教の預言者ムハンマドの時代への回帰を唱える排他的なサラフィー主義者だ。

 ムバラク前政権末期には「コプト教からイスラム教に改宗した女性を教会が拉致した」などと主張し各地で反コプトデモを繰り返した。この「改宗問題」では昨年11月、イラクの国際テロ組織アルカーイダ系武装勢力が、エジプトのイスラム教徒にコプトへの攻撃を呼びかける声明を出している。

 ムバラク前政権はこうした勢力を監視下に置き、反コプト行動の拡大を防いできた面があった。しかし、民衆デモでムバラク氏が辞任に追い込まれるとサラフィー主義者らは勢力拡大を狙って活動を活発化。3月のカイロのコプト居住区での暴動などにも関与したとみられている。

 今回の衝突を受け、軍は現場周辺に外出禁止令を発令し道路を封鎖。シャラフ内閣も8日、「宗教への攻撃に反テロ法を適用する」と、治安維持に全力を挙げる姿勢を強調した。

 ただ、いったんエスカレートしたサラフィー主義者らの反コプト感情がすぐに収束するかは不透明だ。現場近くに住むコプト教徒の男性(43)は「安全だったムバラクのころのほうがましだ…」とつぶやいた。



シーア派住民を襲撃、4人死亡 エジプトでスンニ派群衆
MSN 2013.6.24 11:38

 エジプトの首都カイロ近郊ギザの村で23日、イスラム教スンニ派の群衆がシーア派住民の住居を襲撃し、4人が死亡した。エジプトで死者が出る宗派間の衝突はまれ。地元紙アルアハラム(電子版)などが伝えた。

 群衆は、ムバラク政権崩壊後に台頭している急進的なスンニ派の原理主義「サラフ主義」の勢力に扇動されていたという情報もある。イスラム教が国教のエジプトでは、コプト教徒を除くほとんどがスンニ派で、シーア派は人口の約1%とされる。(共同)



Christian Today
2013年07月17日13時43分

エジプトでコプト正教徒襲撃続く

 【CJC=東京】エジプトのムハンマド・モルシー前大統領が軍の事実上のクーデターで排除されて以来、同国の少数派コプト正教会への抑圧事件が続発している。その多くがイスラム教過激派によるものと見られる。

 古代遺跡で有名なルクソール近郊のナガア・ハッサンムラでイスラム教徒村民の死体が7月5日発見された。キリスト者の仕業だという噂が一気に広がり、イスラム教過激派の数百人が暴徒化、キリスト者の住居の窓やドアを壊し、店舗から商品を略奪した。暴行を阻止しようとしたイスラム教徒は押しのけられたという。キリスト者10人以上が村内の『洗礼者聖ヨハネ教会』に避難した。

 逃げ遅れた実業家のエミル・ナシーム氏(41)たちは自宅に立てこもったが暴徒数十人に襲われ、一緒にいた甥と一緒に屋根伝いに逃げようとしたところを引きずり下ろされ、こん棒などで殴打、殺害された。甥も頭や肩に重傷を負った。警察も暴徒の勢いに押されてか、救出活動が出来なかった。

 シナイ半島北部地中海岸沿いのエルアリシュではコプト正教会のミナ・ハロアン司祭(39)が7月6日、イスラム教武装勢力に殺害された。

 路上を歩行中、自動車から出てきた暴徒に銃撃された。病院に搬入されたものの数時間後に死亡が確認された。

 同半島北部のイスラエル国境付近のシェイク・ズウェイドでも同日、商店主マグディ・ハバシ氏(60)が誘拐され、11日に遺体が発見された。両事件ともイスラム教過激派によるものと見られている。


 ムルシー前大統領は「多数派」のスンニ派≒ムスリム同胞団によって選ばれたのだから、


民主主義に基づく大統領である!


・・・と、言う人がいます。かの女性は、「多数派」=「民主的」という考え方なのでしょう。したがって、「少数派」であるコプト派の人たちが襲撃を受けようとも、それも・・・「民主的である」・・・と、言い放つつもりなのか?聞いてみたいものです。

 また、パレスチナの問題も、和平交渉ではなく、「第3次世界大戦」が起ころうが何だろうが、


武力によって解決する!


・・・というお考えなのか?そしてシリアの内戦に関しても、戦火が再び拡大し、シリア国民が悲惨な目に遭おうとも・・・


アルカイダを支持する!


・・・と、いうことなんですかね?

 アメリカがエジプト軍および暫定政府に対して強硬な態度に出ないのは、アメリカが裏で糸を引いているからだと言っているようですが、ま、ワタシが思うに、「ムスリム同胞団」・・・もしくはイスラム原理主義者たちによる、


キリスト教徒への襲撃事件


・・・が、アメリカや他のキリスト教圏の国々に、「ムスリム同胞団」への嫌悪感や、その暴走を危惧する警戒心を抱かせたとしても、


当たり前でしょ?


・・・と、いうことです。


 手短ですが、これにて。





人間ナメんなよ!


でわっ!