2013年8月22日木曜日

デマでヨカッタ♪

  
 シリアでサリンがバラ撒かれ、500人からが死亡したと報じられましたが、「ロシアの声」では、政府軍、反政府軍のどちらがサリンを使用したかではなく、サリンの使用そのものが無かったらしいと報じています。


TV「アル-アラビア」が伝える「化学の夢」
アンドレイ フェジャーシン 21.08.2013, 16:52

 21日、シリア当局は、首都ダマスカス近郊で化学兵器が用いられたという情報を「全くのデマ」であるとした。シリアの首都近郊が化学兵器による攻撃を受けたとする情報は、ドバイのTV「アル-アラビア」が伝えたもので、それによれば、グタ・オアシス地区で280人が死亡した。なお「アル-アラビア」のTwitterのブログでは、犠牲者の数はほぼ500人にまで増えている。テレビ報道によれば、この攻撃は、政府軍が地対地ミサイルを使って行った。

 一方、シリア政府の公的報道機関であるサナ通信は、サイト上で「グタで化学兵器が用いられたという情報には、何の信憑性もない。これは、国連の国際専門家達の注意をその課題遂行から逸らせようとする試みだ」と反論した。

 TV「アル-アラビア」の報道の非正確さや事実の歪曲が暴かれたのは、何も今回が初めてではない。しかし同局の「化学兵器」に関するここ最近の報道は、ナンセンスこの上ない。シリア政府軍部隊が、最後の暴徒集団を駆逐しつつある首都郊外に化学兵器を打ち込むなどと想像するのは、どう考えても困難だ。

 特筆すべきは、この報道が、首都ダマスカスとアレッポで国連の専門家グループが作業を開始したまさにその時に、現れたという点である。ロシア最高経済学院の分析専門家レオニード・イサーエフ氏は、この点を指摘し、次のように続けた―

「専門家らは18日にシリア入りし、化学兵器が使用されたとされるデータのすべてを点検する事になっている。TV『アル-アラビア』は、在野勢力戦闘員らへの情報支援を保障しているのだ。

 現在、シリアの在野勢力を支援している『アル-アラビア』もその他のTV局も、政府軍にとって好ましくない情報的な背景を作り出そうとしているのだろう。彼らは、虚偽の情報を前面に押し出し、国連専門家グループの出す結論に影響を与えようとしている。

 こうしたすべての事は、実際上、挑発行為と言えるものだ。モスクワ国際関係大学のヴェニアミン・ポポフ教授もそう考えている―

在野勢力の部隊自身が、体制側に罪を後で擦り付けるため、化学兵器を使用した可能性も完全には排除できない。ダマスカスで化学兵器が使われたかを調査する国連の国際専門家グループが作業している時に、他でもないそうした兵器が使われているのだとしたら、これほど馬鹿馬鹿しい事はない。

 国連の専門家らは、春に化学兵器使用の証拠が見つかったとされるアレッポの郊外も含め、3つの地区を査察している。シリア領内での化学兵器攻撃について伝えたのは、英国、フランスそして米国だ。米当局は、化学兵器を使用したとしてシリア政府軍を非難した。

 一方ロシアの専門家らは、使用された毒ガス弾は手製の幼稚なものだったと特定し、すでに6月、セルゲイ・ラヴロフ外相がこれについて述べている―

「我が国の専門家達は、現地でサンプルを手に入れ、国際化学兵器禁止機関(OPCW)に登録されている実験所で調査した結果、砲弾も又そこにあったサリンも、手製の幼稚なものだという結論に達した。砲弾及びサリン両方の特徴が工場生産のさい用いられるものとは違うという、全く明白ではっきりとした結論を得たのだ。我々が得た追加情報によれば、砲弾も又サリンも、2013年2月、当時自由シリア軍のコントロール下にあったシリア領内で、この軍と提携していたあるグループにより準備されたものだ。

 在野勢力戦闘員らは、すでに何度も、シリア政府側は化学兵器を使用したと非難してきたが、これまでそれを証明するいかなる証拠もない。一方、そうした兵器を戦闘員自身が用いた証拠は、すでに十分そろっていると言ってよい。



 ロシアの化学兵器調査部隊が現地調査を行い、フランスの一流紙、「フィガロ」の発表・・・シリア政府軍がサリンを使用した・・・とは全く真逆の、反政府勢力側がサリンを使用したという「確証」を掴んだことは、すでに報じられています。
 
 「フィガロ」のニュースを鵜呑みにし、先走った言論人も多かったのですが、じゃ、ロシアの言い分は鵜呑みにするのか?・・・という話ですが、「フィガロ」が正しいのであれば、ロシアの調査結果に対して抗議、反論するのがスジでしょ?良心的報道に基づく一流紙を自認しているのであれば。

 しかし実際は、ロシアの調査結果と真っ向勝負するどころか、「沈黙」してしまったワケですよ、「フィガロ」わ!

 ロシアの調査結果は、調査過程、調査方法を明確にしているに関わらず、「フィガロ」の場合は、記者がシリアからハンドキャリーで持ち帰った、「証拠」らしきものを調べたというだけで、素人の仕事にしか見えません。少なくともワタシにわ。

 それに加えて、ロシアの調査報告の後には「沈黙」してしまったワケですから、


「フィガロ」が嘘をついた!


・・・と、周囲から観られても当然の状況ですよね?

 また、「アル・ジャジーラ」の報道にしても、オーナーはカタール王族であり、過去、カタール政府からの報道介入に抗議して、多くの良心的職員が辞職したという経緯を知っていれば、その報道姿勢、報道内容に全幅の信頼をおけるのか?・・・と、、「リテラシー」を働かせるのが「リテラシー」の第一歩なワケですよ。

 感情的になって、「民主主義ガw!」とか、「虐殺ダw!」とか、「脊髄反射的」に喧伝するメディア、言論人は、何か別な目的があるのでは?・・・と、疑ってしまう、歪んだ性格なワケです・・・ワタシわ・・・orz

 エジプト人であることを前面に押し出している某タレントにおいても、近々出版される自分の著書のためのステマか?・・・とすら思える勢いで、ああ・・・そんな風に勘繰ってしまうワタシって・・・


何て性格が悪いんだろう・・・orz


・・・と、自責の念に駆られる今日この頃です。はい。


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