2013年11月28日木曜日

「特定秘密保護法案」の再検証 4

  
 自衛隊職員による諜報活動がにわかに浮上してきましたが、正直ワタシ、


別にイイんじゃないの?


・・・という感想です。

 「特定秘密保護法案」に反対することと、「秘密」そのものが存在する是非は別問題であり、ワタシの目からすると、


秘密は秘してこそ華


・・・なのであって、「特定秘密」などという括りを設けて、


ワザワザ目立つようにする


・・・その神経がオカシイのですよ。



陸自が独断で海外情報活動 首相、防衛相に知らせず
2013年11月27日 20時24分


 陸上自衛隊の秘密情報部隊「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」(別班)が、冷戦時代から首相や防衛相(防衛庁長官)に知らせず、独断でロシア、中国、韓国、東欧などに拠点を設け、身分を偽装した自衛官に情報活動をさせてきたことが27日、分かった。

 陸上幕僚長経験者、防衛省情報本部長経験者ら複数の関係者が共同通信の取材に証言した。

 自衛隊最高指揮官の首相や防衛相の指揮、監督を受けず、国会のチェックもなく武力組織である自衛隊が海外で活動するのは、文民統制(シビリアンコントロール)を逸脱する。

(共同)



 現実問題として、世界中の国が何らかの諜報活動をしているワケで、その行為自体を云々したところで生産的ではありません。

 「情報市場」は既に成立し、お互いに情報の取引をしているワケですから、諜報活動を禁止するということは、「市場」に並ぶ「商品」の流通を止めてしまうようなものです。

 ただ、こうした「非合法」な市場であろうと、ヤクザに仁義があるように、無軌道な情報収集活動・・・つまり「市場のルール」を乱すような諜報活動はバッシングを受けるワケで、


NSAはやりすぎた


・・・ということです。

 安倍(歪)政権は、情報市場での優位性を得るためにもNSAにくっ付きたいのでしょうが、そのために「特定秘密保護法」を制定したところで、


市場そのものが移転しつつある


・・・ということに気づかないんですかね?

 BRICSが独自のネット網を整備すれば、NSAの盗聴範囲は物理的に狭められ、得られる情報も激減するでしょう。つまり、NSAは新興市場から締め出されてしまうワケです。

 ま、「身から出た錆」なのでしかたありませんが、「特定秘密保護法」でNSAに迎合するということは、日本も新興市場から締め出されることになるワケですが、


それでイイんですかね?


 財政破綻寸前でヒwハw言ってるアメリカの情報と、これから世界経済のイニシアチブを握ろうというBRICS諸国の情報と、どっちの情報に価値があるのか?

 諜報活動を奨励する気はありませんが、先にも述べたように「情報市場」が存在する現状を鑑みれば、何らかの対応をする他はありません。

 で、今回、自衛隊の諜報活動がたまたま露呈?しましたが、公安にしても諜報活動をしているワケだし、一般企業にしても、競合他社の情報を得ようと必死なワケです。

 しかし、そうした諜報活動にも「仁義」があり、NSAのようなやり方は、


仁義を欠いている


・・・というのが、どうやら世界的な共通認識のようです。

 「特定秘密保護法」の問題もここにあり、「秘密」を保護する重要性は理解できても、そのために「無関係な人たち」を巻き込みかねない法案は、


無差別秘密保護法


・・・とすら言えるものであり、「秘密」を守るという「裏の仕事」をするにしても、


堅気に迷惑をかけない


・・・といった、


「仁義」を守れ!


・・・と言いたいワケですよ。

 旧陸軍中野学校のモットーは「至誠」であったそうです。諜報機関が「至誠」とは、不釣合いのような気もしますが、人は「現実の裏の顔」を知ってしまった時に、どう立ち振る舞い行動するのか?が、問われるワケです。


何が正義で、何が悪なのか?


・・・ソレを自分の頭で考えなければならない状況に追い込まれた時、判断の基準となるのが「至誠」なのだと。

 で、企業はさて措き、公的機関による諜報活動における「至誠」とは何か?となれば、「公共の福祉」のために他ならず、「公共の福祉」の集合体である「国体」を維持すること、即ち、「日本国憲法」に誠を尽くす事が、ま、「現代の中野学校」の理念ということになります。

 何か?「サムライ」みたいでカッコイイですなw。「表の仕事」は評価も受けやすく、誇りを持っている人も多いでしょが、「裏の仕事」は基本的に誰からも評価されず、誇りなど持ちようがないのですが、


それでも至誠を尽くす


・・・という、高潔な精神性がないと勤まらないワケですよ。

 「特定秘密保護法」は、社会に「秘密に対する恐怖」を蔓延させ、本来の健全な社会=公共の福祉を損ねるものであり、このことは、公共の福祉のため、日本国憲法のために至誠を尽くしている職員にとっては、その高潔な精神性が歪められることにも繋がるワケですよ。

 ま、以上はワタシの勝手な思い込みですが、とにかく、「表」から見ても、「裏」から見ても、


特定秘密保護法はスジが悪い


・・・と、いうことで、


特定秘密保護法案は廃案!


・・・とするのが、日本国民のためだということです。はい。









人間ナメんなよ!


でわっ!