2013年11月19日火曜日

ある仮説

  
 ここに来てバタバタっと、「特定秘密保護法案」が動き出した?観もあるのですが、時同じくして、新任の駐日大使、


キャロライン・ケネディ女史


・・・の着任が重なりました。

 伝説的大統領、J.F.ケネディの子女ということで、日本では話題性も、人気も高いようで、マスコミでも連日取り上げられています。



キャロライン氏、馬車で皇居へ…信任状捧呈式


 新駐日米大使のキャロライン・ケネディ氏の信任状捧呈(ほうてい)式が19日、皇居・宮殿「松の間」で行われ、ケネディ氏が天皇陛下に着任のあいさつをした。

 天皇陛下が新任の外国大使からあいさつを受け、「信頼してお付き合いいただきたい」との趣旨が記された本国の元首からの書状を受け取られる儀式。午後3時半から行われた式には、岸田外相も立ち会い、ケネディ氏は陛下の前に進み出て、オバマ大統領から託された書状を手渡し、にこやかに握手を交わした。式は約15分で終わり、ケネディ氏は大使として本格的な活動を始める。

 式に臨む外国大使の送迎は、大使の希望で自動車か馬車を選べることになっており、ケネディ氏はこの日、東京・丸の内の明治生命館前から、2頭びきの儀装馬車に乗って宮殿へ向かった。往復計2・7キロの道のりの沿道には、大勢の人たちが詰めかけ、ケネディ氏は馬車の窓越しに笑顔で手を振った。警視庁は、通常の捧呈式の時よりも多くの警察官を配置して警備にあたった。

 式後、ケネディ氏は報道陣に「母国を代表することができて大変光栄に思います」と話した。

(2013年11月19日19時31分 読売新聞)



 大方の見解はケネディ女史に好意的なのですが、ワタシから見れば先日述べたように、


ケネディ家も政治を「家業」とする一族


・・・に過ぎません。

 もちろん、そうした見方に「偏見」が含まれていることは認めますが、日本の政治家一族の姿を見るに、同じように政治を「メシの種」にしている連中に、日本だろうとアメリカだろうと、大きな違いがあるようには思えないワケです。

 ワタシの「人間回帰」の考え方すれば、人間の欲望は普遍的であり、どの国の政治家であろうと、「利権」やら「特権」やらを手放したくないでしょうし、ま、そういうワケで、ケネディ女史を手放しで好意的に見る気にはなれないワケです。

 ワタシの性格がひねくれていると言われれば、「はい、その通りです。」・・・と素直に認めますが、このことを日本に限定して考えるならば、


政治家は常に監視される立場にある。


・・・ということです。

 日本国憲法にて、日本国の主権者は国民であることが宣言されていますよね?そして政治家とは、正当な選挙で選ばれた国民の代表であり、国民の代理として国政を取り仕切るワケで、その仕事の報酬としての歳費が支払われています。

 つまり簡単に言えば、政治家は国民に雇われている社員であり、社員の勤務状況をチェックするのは当然のことで、そこに「好意」だとか、「えこ贔屓」だとかの感情が入り込むようでは、「公共の福祉」の実現が危ぶまれるワケです。

 したがって先に述べたように、「政治家は常に監視される立場にある。」・・・となるワケで、隠し事など本来許されない立場であるにも関わらず、現在、「自民」、「公明」、「みんな」、「維新」?は徒党を組み、


特定秘密保護法


・・・などという「隠れ蓑法法案」を通過させ、国民に目隠しをしようと画策しているワケですよ。

 そしてあろうことか、国民に代わって行政の金遣いをチェックしている、「会計検査院」までも「特定秘密保護法」で囲い込み、税金の使い道は「ブラックボックス」の中に押し込めようとしているワケです。

 で、このような状況は、国民にとっては危機的な状況なワケですが、与野党を問わず政治家にしてみれば


案外、都合がイイ


・・・という状況なのかも知れません。というのも、「特定秘密保護法案」に強固に反対する政治家が、山本太郎氏以外に見当たらないのは、その他のみなさんにとっては「議員特権」というものが、よほどオイシイものだからなのでしょう。

 そうした「議員特権」を手放したくないのは、日本だろうとアメリカだろうと同じなワケで、特に政治を「家業」としている一族にはその傾向が強いのではないか?・・・即ち、


ケネディ家


・・・にしても、そうした傾向が無いとは言えないワケです。

 人によっては、ケネディ新駐日大使の着任が安倍(歪)政権の暴走に歯止めをかける・・・などと「希望的観測」を述べているようですが、事態は逆に推移しているようにワタシの目には映ります。

 オバマ大統領とケネディ新駐日大使は懇意であり、彼らリベラル派は、「ジャパンハンドラーズ」と呼ばれるネオコングループとは対立しており、したがって「ジャパンハンドラーズ」の言いなりである安倍(歪)政権は、オバマ大統領がバックについたケネディ新駐日大使に、政治的圧力をかけられるだろう・・・というのが、「希望的観測」の大筋です。

 その結果、「特定秘密保護法案」も廃案になるのではないか?・・・というワケですが、


そんな都合のイイ話ある?


・・・と、イマイチこの「希望的観測」には乗れないワケです。はい。

 なぜなら、「特定秘密保護法案」によって一番利益を受けるのはアメリカですが、日本側のメリットは、


アメリカと高度な情報を共有する


・・・という点にあり、昨今世界的に問題になっている「NSAによる盗聴」にしても、その範囲は「金融関係」にまで及んでいることが、スノーデン氏の告発によって明らかになっていることを鑑みれば、


盗聴による金融インサイダー取引


・・・に、日本も一枚噛ませて貰おう・・・という下心だって考えられます。


米NSA、金融機関も盗聴か 独誌報道


【ベルリン共同】ドイツ週刊誌シュピーゲル(電子版)は15日、米国家安全保障局(NSA)が金融機関を対象に盗聴活動を行っていたと報じた。国際的な資金の流れを監視するためで、米中央情報局(CIA)元職員のスノーデン容疑者が持ち出した機密文書から判明したという。

 シュピーゲルによると、NSAは2011年、銀行やクレジットカード会社から1億8千万件に及ぶデータを収集。このうち84%がクレジットカードのデータだった。

 10年に開かれたNSAの内部会議では、米クレジットカード大手ビザのネットワークに侵入することに成功したと報告されたという。

2013/09/15 20:01 【共同通信】



 つまり、表向きは「安全保障」を看板に掲げていますが、その裏は、


アメリカと一緒に国際金融詐欺を働く


・・・という、トンでもないシナリオが隠されている可能性も否めないワケですよ。

 ま、財政破綻寸前のアメリカにしてみれば、金融詐欺だろうがなんだろうが、「国益」のためならなり振りかまわない・・・となるかも知れませんし?そうしたアメリカの「国益」という観点からすれば、「特定秘密保護法」の成立は歓迎すべきことに映るでしょう。

 で、財政問題でヒwヒw言ってるオバマ大統領にしても、ケネディ新駐日大使にしても、「アメリカの国益」を最優先に考えるでしょうから、「特定秘密保護法案」の成立に異論を挟む気はないだろう・・・というのがワタシの見解であり、もちろん表面的には「リベラル派」を装うために苦言を呈するでしょうが、


ただのポーズですよ、ポーズ。


 したがって、「ケネディ新駐日大使が来たから云々」・・・という「希望的観測」にも胡散臭さを感じるものがあり、そりゃw「希望的観測」とおりに事が運べば言うことなしですが、先ずは自分の力で何とかすると覚悟を決め、衆議院を通過したとしても、参議院で否決されれば衆議院に差し戻され、再度衆議院で議決を仰がなければならないという一連流れを想定した上で、「特定秘密保護法」の反対運動を、


市民レベルから国民レベルに盛り上げる!


・・・という気運の高まりがあれば、「特定秘密保護法案」を葬り去ることも可能ではなか?・・・と。

 ま、ワタシの見立てはたいてい外れますから、おそらくケネディ新駐日大使


根っからのリベラル派


・・・のイイ人なんでしょう。てか、そうであって欲しいですなw。








人間ナメんなよ!


でわっ!
 
 
追記:

【日経Web】「日米関係さらに強化」 首相、ケネディ米大使と会談
2013/11/20 13:56


 安倍晋三首相は20日昼、首相公邸で就任したばかりのキャロライン・ケネディ駐日米大使と会談した。首相は「来日を機にさらに日米関係を強めたい」と強調。ケネディ氏は「日米は戦略、経済、人道的取り組みなど多くの分野で連携している。地域の安定と繁栄の礎になっている」と応じた。

 ケネディ氏は19日に皇居でオバマ大統領からの信任状を天皇陛下に奉呈し、正式に大使に就任。首相が「昨日の模様はテレビで見た。あれだけ多くの人が詰めかけたのは初めてではないか。期待が高い」と話すと、ケネディ氏は「日米関係の深さを示している」と答えた。

 首相はフィリピンの台風被害に触れ「東南アジア諸国連合(ASEAN)で来るかもしれない災害に(日米で)対応していくことが重要だ」とも語った。

 ケネディ氏は故ジョン・F・ケネディ元大統領の長女で、初の女性の駐日米大使。オバマ大統領とのパイプが太く、日本政府には日米同盟の強化につながるとの期待が強い。米軍普天間基地移設問題や環太平洋経済連携協定(TPP)交渉など日米間の課題解決に取り組む。



 小耳に挟んだのですが、従来の駐日大使は「車」で信任状を届けに向かっていたそうで、「車」か?「馬車」か?は、


本人の希望


・・・で、選べるそうです。

 ということは、今回の「馬車パフォーマンス」は本人の希望に沿って行われたワケで、


ケネディ新駐日大使の人間性


・・・が、そこはかとなく伺えるエピソードです。

 そしてそれを見物し、喜んで手を振っている沿道の日本国民というのも、


ナンダカナw?


・・・と、思った次第で、アメリカのイメージ戦略に、


まんまと乗せられている


・・・という見方をしてしまうワタシは、筋金入りのひねくれ者です。はい。