2011年3月19日土曜日

文化に根ざす規律

 先ずはCNNの記事をば・・・


<転載>

震災下でも「文化に根ざす規律」 東京滞在の米学者
2011.03.14 Mon posted at: 08:52 JST

(CNN) 略奪行為も、食料を奪い合う住民の姿もみられない。震災下の日本で守られる規律は、地域社会への責任を何より重んじる文化のたまものか――。東京に滞在している米コロンビア大学の日本研究者は、大地震への日本人の対応をこう評価した。

同大ドナルド・キーン日本文化センター所長のグレゴリー・フルーグフェルダー氏は会議のため来日し、11日の地震発生時は東京の国会図書館内にいた。「図書館は閉館を1時間半遅らせた。通常のスケジュールが変更されるのは非常に珍しいことで、災害の規模の大きさがうかがえた」と振り返る。

深夜になって地下鉄が運転を再開した時、きちんと列を作って待つ人々の姿に感銘を受けたという。「普段から社会的秩序と規律が守られているため、日本人は習慣通りの行動を容易に続けられるのだろう」と、フルーグフェルダー氏は話す。日本文化の根底にある共同体意識は、災害のストレス下で平時よりさらに強く働いているというのが、同氏の見方だ。「looting(略奪)という行為は日本では発生しない。われわれがこの言葉から受けるのと同じ意味を持つ日本語の単語が存在するかどうかも疑わしい」という。

米ボストン大学で日本文化を研究する人類学者のメリー・ホワイト教授は、「米国社会で略奪が起きたり秩序が乱れたりするのはなぜかを考える必要がある」と話す。同教授によれば、背景にあるのは社会的疎外や階級格差の問題。「日本にも疎外や格差はある程度存在するが、暴力に訴えたり、他人の所有物を奪ったりすることは文化的にとにかく受け入れられないのだ」と、同教授は分析する。

フルーグフェルダー氏によれば、米国人は個人主義に基づいて行動する。自分の利益を守るために全力を尽くし、他人も皆そうするという共通認識の下に、「見えざる手」ともいうべき秩序が生まれる。「日本人の場合は違う。秩序は集団や地域社会から、個々の要求を均等化するものとして発生する」と、同氏は語る。こうした傾向は大地震からの復興に役立つかとの問いに、同氏は「ひと言でいえば、そうだ」と答えた。

</転載>


 何度か「日本人はハイブリット民族」であることを述べましたが、ハイブリットとは何かと言えば、「高度の混血」に他なりません。ワタシの家族を例を挙げれば、父親は色黒で何処から見ても?縄文原人。母親は色白で、弥生、大陸系の血筋。で、その「混血」がワタシなワケですが、このように過去の長きに渡る日本の歴史の中において、様々な民族が交流、交配を繰り返してきた結果が現在の日本人になるワケです。

 日本における「和の精神」とは、多種多様な民族がお互いに殺し合わずに、日本という「場所」で「共存しましょう。」という協定の様なものです。もちろん或る一部の部族が強大な勢力を持ち、他の部族を従え(支配下に置き)日本と言う「国」を建国した経緯はありますが、それが出来たのも侵略、支配に際して他の部族・民族を「殲滅」するという方法は採らず、「共存」の道を選んだからではないでしょうか?

 支配側のグループにしても、大陸?から移住してきた少数派であったことが幸いしたのでしょう。先住部族が団結したらきっと敵わないと踏んだからこそ、少しづづ切り崩しては取り込み、国としての形を成していったものと思われます。で、それはそれでいいんです。大切なのは生きる為の生活圏を確保すること。今更、元居た場所(アムール河の源流近くとか、中国雲南省の沿岸部とか?)に帰ることは出来ないのですから。

 それでも支配側(朝廷側?)が「暴走」して、「共存という協定」を蔑ろにしそうな場合には先住民族としても黙ってはいられず、「倭国大乱」とか、「壬申の乱」とか、「応仁の乱」とか、「関が原の戦い」とか?の大きな「内戦」が勃発したのでしょう。

 そして現在もこの協定・・・「共存の精神」は実社会の中に確実に生きているように思うのです。つまり、ワタシが考える「日本人の規律正しさ」とは、日本人のDNAに刻み込まれた、協定に対する「遵守精神」に拠るのではないか?・・・と。

 したがって遠く日本を離れていようが、ワタシの中にも当然この「協定に対する遵守精神」は刻み込まれており、協定を破る者に対しては、激しい嫌悪感を覚える次第です。お分かりですか?ワタシがいま激しく嫌悪する対象、それは・・・


東京電力!


を含む、電力各社です。彼らは日本に暮らす全ての庶民に対して「嘘」をつき続け、原子力発電所という、日本国土=ワタシたちの生活圏を破壊する施設を、未だに稼動し続けているのです。おのれらの利益の為だけに。これは明らかな「協定破り」に他なりません。

 過去、あまたの公害訴訟・・・「カネミ油症事件」「水俣病問題」「足尾鉱毒事件」、あと・・・「四日市公害訴訟」とか、ワタシたち庶民は、生活圏を破壊する企業と血の滲むような思いで闘って来たではありませんか。違いますか?そこで問いますが、「原子力発電所」はどうなんですか?正直ワタシには「公害」としか思えないのですが?公害=公にとって害であるならば、それを排除するのが「協定の精神」であると、ワタシの中の日本人のDNAは叫ぶのだmmm!


でわっ!


追記:マスコミに載らない海外記事

東電、米国で原発建設予定: 日本の悲惨な原発運営者の貸借対照表情報皆無
2011年3月14日月曜日

 コレか!?東京電力を含め、電力各社が原発を停止しない理由は!オバマ大統領も、ナンか異様に熱がこもってたもんなあ・・・。

「いかなる支援も惜しまない」 米大統領が強調

 そうすると、アメリカがヨウ素を重要物資として考えている理由のツジツマも合うわなmmm!

"新しい現実"を前に――IISIA代表・原田武夫からのメッセージ




 もう詰んでんだよ!原発は!