2011年7月14日木曜日

99の嘘とひとつの真実・・・もしくは99の真実とひとつの嘘

 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。


 インターネットがワタシたち庶民に多くの情報を与えてくれるツールであることは何度も言いましたが、情報が多過ぎると判断に迷うのも事実です。情報を判断、分析するには自分自身の基準を持っていなければなりません。・・・ですよね?その基準が大きく変わろうとしているのが、現在の世界の状況だと思うワケです。

 簡単に言うと、今までは「指導者」と呼ばれる人たちが「基準」を作り、ワタシたち庶民は彼らの作る「基準」に従っていれば良かったワケですが、まあ、例の「リーマンショック」以降、「指導者」と呼ばれる人たちがどれだけイイカゲンな事をしていたかが、みんなにバレてしまったワケです。ついでに「指導者」と呼ばれる人たちに付随する、御用学者、御用マスコミ、御用知識人の存在も。

 TVなどに出演している「御用知識人」の意見を自分の意見の様に思い込み、それで毎日が平穏に続くと「錯覚」していたのが、「リーマンショック」と「原発事故」で見事に幻想が吹っ飛んでしまったワケです。そうなると、自分の中で新たに「基準」を再構築しなければなりません。

 「自由主義経済」だとか、「グローバリズム」だとかの潮流に乗っていた世界的な「金融政策」が、「リーマンショック」を機に「どうもオカシイぞ?」とみんなが気付き始めたからこそ、「自民党」から「民主党」への政権交代が実現されたワケですよね?あの時点でみんなが自己基準の再構築を一度体験しているワケです。そして今回の「原発事故」では、今までずっと安全だとされていた「基準」が全くの「嘘」であることを身をもって知ったワケです。

 洪水の如き情報に対して「揺ぎ無い判断基準」を持つことは、情報の受け手側にとっては「プロ」であっても至難の技です。ましてや、ただの庶民に過ぎないワタシたちにとっては。


99の嘘の中にあるひとつの真実。

99の真実の中にあるひとつの嘘。

  
・・・を見分けるのは非常に困難です。往々にしてワタシたちは、「99の真実の中にあるひとつの嘘」を語る人の方に流される傾向にあります。あの人は、あの評論家は、あのタレントは、いつも正しいことを言うから嘘はつかないだろうと、自分で判断することを放棄しがちになります。その方が「楽(ラク)」だから。

 しかし、ワタシが思うにより悪質、より狡猾なのは、「99の真実の中にひとつの嘘」を混ぜる輩です。庶民を油断させ、肝心な局面で庶民を謀るのはそういった輩なのです。

 で、そういった輩に謀られない、騙されないためには、やはり考える事を止めてはイケナイのです。100言ったことの中から、99の真実とひとつの嘘を、「是は是。非は非。」として見分けるために。その判断基準としてワタシは、原理、原則に沿っているかを吟味するワケですが、


健全な社会無くして経済発展などない。


・・・もそうですし、


よい土地さえあれば何度でも復活できる。


・・・もそうです。


 全ての人間は、陸上で生活するように体が出来ています。こんな当たり前の事実。こんな動かし様の無い事実。陸上で生活するのなら、陸である土地、生活圏である土地(縄張り)を守るのは、生存本能のある動物であれば至極当然の行為です。そしてそう思え、納得出来るのは、人間に理性がある証拠です。

 「よい土地」を守るために理性、知性を存分に活用する方が「人間として正しい道」だとワタシは信じます。そこに「経済」だとか、「国防」だとか、様々な不純物が混入してきますが、人間が不完全な存在である以上、不純物が混入するのは仕方の無いことでしょう。その不純物をも引っくるめて尚、優先されるのは「よい土地」を残すことだと。

 「よい土地」がある>生活圏が確保できる>社会(生活圏の集合体)が構成される>経済活動が拡大する>「日本」という単位の生活圏、経済圏が確立される>諸外国との外交・貿易に進展する。

 基本的な流れは上記の様だろうと、ワタシは理解しています。故に最初の・・・「よい土地」を守るという意識が出発点(原点)になるワケで、その意識を「愛国心」と呼ぶのなら、ワタシは所謂「右翼」と呼ばれる部類に入るのかも知れませんなあ。 


でわっ!