2011年7月16日土曜日

政治の根源

 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。


ひと言で言えば・・・


支配者の奴隷統治が発端。


 上から下への権力の行使は、古今東西、現在に至るまで変わらない。革命下克上の類も、支配者の首が挿げ替えられただけで、上から下への権力システムが変わったワケではない。

 カントだプラトンだと、政治を哲学として語る阿呆どもがいるが、ワタシから見れば「政治哲学」なんぞは、


木を見て森を見ず。


に等しい。ニーチェの「ツァラトストラかく語りき」に現れる、「ヒルの脳髄」を研究する学者の姿そのものだ。

 人間存在の全体観もなく、ただ政治哲学のみを語ろうとするは、「商売哲学」以外の何物でもないとワタシは断言できる。してみれば「商売哲学」の徒がしきりに有名な哲学者の名を引用し、自分の商品=政治哲学とやらに「付加価値」を付けたがる様は、大道芸の「ガマの油売り」とどれほどの違いがあると言うのか。

 今ここに生きているということは、過去全ての「業を背負っている」ということである。過去から現在に至る「歴史的な業」を背負いつつ、世界は回っている。その「歴史的な業」から開放される為には、歴史と向き合う必要がある。そして現代に生きるワタシたちであれば、それが可能であると信じている。

 逆に言えば従来的な「権威」にしがみ付き、世界の実相=真の歴史を無視して、国内にしろ海外にしろ政治を語るなど、盲人が盲人を道案内するようなものである(結果、世界は少しも良くならない)。ローマ法王がなぜ脱原発を口にしたのか?解る人には解るのだが、日本の「政治哲学者」やら「知識人」とやらはどう捉えているのだろうか?ご教授願いたいものである。


でわっ!