2012年2月9日木曜日

シリア基本情報


 昨年の「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。



 もうね?情報が交錯していて何が何だか分からなくなりつつあるシリア情勢ですが、そんな時はそもそもの「発端」を整理する必要があると思うワケですよ。

 で、以前シリアに住んでいた方の情報があったので転載します。


<転載>

<★>シリアでデモ(20110619)

 今年の2月にFacebook上に、シリアのアサド大統領を打倒しようという動きがあり、ページには26000人が参加してしました。そのあとの民主化運動は拡大をして、政府サイドによる弾圧がかなり行われているという情報があります。チュニジアから始まったFacebookに端を発した市民革命ですが、エジプト、リビアと劇的な動きを見せています。しかしシリアではおそらく起こらないであろうと思っていました。ちょっとだけですが、シリアにいたことがあって少しは国の内情を知っているからです。

☆言論統制はあるが、知る自由はかなり確保されています。

 シリアの言論統制はとても厳しく、街の至る所に秘密警察がいます。どこにいるのか分からないので秘密警察なのですが、国民はいることは知っているので政府の悪口をいう人は誰もいません。言論統制やネットの規制はあります。放送に関しても統制はありますが、パラボラアンテナをどこの家庭でももっているので海外の放送が誰でも見ることはできます。つまり国際社会がどのように動いているのか、いかにシリアと異なるのかをもともと国民は知っています。

☆資源に乏しいですが、国民生活はそれほど貧しくありません。

 シリアは石油がほとんど産出できない国であり、資源に乏しい農業国家です。これはレバノンも同じことがいえます。言論統制以外はそれほど不自由な国ではありません。ダマスカスの映画館ではハリウッドの映画も見られましたし、PSPも売っていました。

 以前パルミラというところに行ったときに、人の集まりがすごいのでシリアの芸能人かと思いきや、アサド大統領でした。とっても人々から信頼の厚い人気者のような印象でした。

☆有力者と庶民の宗派の違いが一つの原因か?

 シリアは、言論統制はありますが、生活レベルはそれほど低くありません。お金持ちも少ないかもしれませんが、日本でいう生活保護を受けなくては生きていけないような方もとっても少ないと思います。少なくとも私の印象では、シリア人は日本人よりも生き生きしているような感じさえあるように思いました。

 今回のデモが起きた原因としては、シリアの宗教問題が原因の一つになっているのかと思われます。シリアは、スンニ派が主流ですが、アラウィー派がシリアの有力者を占めています。これに納得ができない人たちが、デモを誘発しているのではないかと私は考えています。ちなみにシリアにはキリスト教徒も1割ほどいるんです。けっしてイスラム教と仲違いして暮らしているわけではありませんよ。

☆大統領は実はお医者さんです。

 アサド大統領は、実はお医者さんなんです。イギリスで眼科医をしていました。お父さんが前大統領で、本人は政治には関わらないつもりでした。お兄さんが後継者になっていましたが、不慮の事故で亡くなってしまったので、急遽後継者としてイギリスから呼び戻されたのです。
 
☆平和的な解決が望まれます。

 シリアには政治を批判する自由はありませんでしたが、生活そのものは悪くありませんでした。そういう状況をずっと受け入れていた一たちだけにそういうことを考えるとデモがおきたことが少し驚きに感じています。もっと裏にいろいろなことがあるのは間違いないですが、書けないこともたくさんあります(笑)。

 シリアはとっても愛着のある国です。あの国民性にはとても励まされました。平和な解決がなされることを望んでいます。

☆中東よりも日本の政治をきちんと考えないといけないですね。

 結論としては、日本は民主的な国家ですがシリアよりもひどい状況です。菅政権はひどいので国民のデモによっていつでも倒閣されてもおかしくないと思いますね。

</転載>


 ま、日本も確かに酷い状況にあるワケですが、今この瞬間に「命の危険」に晒されている人たちを看過することは、所謂、「武士道」とか「任侠心」と呼ばれる、日本人の美学?に反するワケですよ。少なくともワタシとしてわ。

 「反乱軍」と「政府軍」の、ドッチに「大儀」があるのか?先ずは「話し合い」で白黒?つけようというのに、先進国?であるはずの欧米の指導者やメディアが、率先して戦争を煽ってどうするんですかね?今以上の血が流れることを好しとするワケ?


<転載>

露大統領、シリア問題で電話会談
2012-02-09 14:44:15 中国国際放送

 ロシアのメディアによりますと、ロシアのメドベージェフ大統領は8日、「国連安保理の枠組内で、シリア問題の解決を図る可能性は排除しないが、シリアの主権は尊重されるべきであり、いかなる外来勢力の干渉も許さない」と述べました。

 これはこの日、メドベージェフ大統領がシリア情勢についてトルコのエルドアン首相と電話会談を行った際に述べたものです。この日メドベージェフ大統領は、フランスのサルコジ大統領とも電話会談を行いました。メドベージェフ大統領はその際、「ロシアは引き続き関連措置をとってシリア問題の解決に取り組む」と述べた上で、独断で一方的な行動をとらないようサルコジ大統に求めました。

 フランス大統領府が8日に発表したコミュニケによりますと、サルコジ大統領はメドベージェフ大統領との電話会談で、ロシア側に対しアラブ連盟の提案を全面的に支持し、シリアの内戦を避けるためにアサド大統領の政権放棄を説得するよう求めたということです。

 同日、アメリカ政府は、シリア政府と反政府勢力の対話の場を設けようというロシアの呼びかけを拒否する姿勢を表明しました。(任春生、中原)

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 ま、最近ロシア寄り?のワタシではありますが、虚心坦懐に現在の情勢を鑑みて、ロシア、中国の行動、言動の方が「筋が通っている」ように見えるワケで、


是は是。非は非。


というコトです。はい。


<転載>

時事:シリア国民が運命決定を=ロシア首相

 【モスクワ時事】ロシアのプーチン首相は8日、同国が拒否権を行使して暴力停止を求める国連安保理決議が廃案になったシリア情勢について、「(政府軍であれ反体制派であれ)暴力行為はもちろん非難するが、われわれが乱暴者になってはいけない」と指摘。その上で「シリア国民が自ら運命を決めることが必要だ」と述べ、アサド政権と反体制派との対話を促した。ロシアの主要メディアが伝えた。

(2012/02/08-23:02)


時事:トルコ、国際会議開催を計画=シリア危機打開目指す

【アンカラAFP=時事】トルコのダウトオール外相は8日、シリアの危機打開のため「可及的速やかに」国際会議の開催を計画していると表明した。トルコのテレビのインタビューに答えた。同外相はこの後、訪米し、クリントン国務長官とシリア問題について話し合う。

 開催地はトルコを含めシリア周辺国としたい考えで、危機打開の「新しいロードマップ(行程表)」策定を目指す。

(2012/02/08-22:23)

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 で、「筋を通す」というコトは、人間の基本。社会の基本だと思うワケです。原発問題にしてもね?「本来危険なものである。」という「筋」を踏み外してしまったが故に、現在のような悲惨な状況に至ってしまったワケで、筋道を踏み外さないことが、将来的にもイイことなんですよ。

 ・・・と、ワタシは思います。それが「現代文明人」の在るべき姿だと信じます。はい。


<転載>

シリアに共同監視団、アラブ連盟が国連に提案

 【ニューヨーク=柳沢亨之】シリアのアサド政権による反体制派の弾圧を巡り、アラブ連盟のアラビ事務局長は7日、国連の潘基文(パンギムン)事務総長に対し、活動停止中のアラブ連盟監視団を国連との共同監視団に再編し、シリアに派遣することを提案した。

 潘氏が8日、国連安全保障理事会の会合で明らかにした。アラビ氏はまた、連盟と国連の「共同特使」派遣も打診したという。

 潘氏は提案について、安保理と協議していく方針だが、8日の会合では、対シリア安保理決議案に拒否権を行使した露中を含め、反対論は出なかった。

(2012年2月9日11時00分 読売新聞)

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 とにかく、事実の確認をするのが何より肝心かと。その結果シリア政府が住民を弾圧、虐殺した事実が明らかになれば、シリア政府に対する国際的な制裁も致し方ありませんが、例の「尖閣列島ビデオ」のように、いつの間にかウヤムヤはご勘弁願いたいものですな。


人間ナメんなよ!


でわっ!