2013年12月6日金曜日

頑張る方向性

  
 「特定秘密保護法案」で野党の非難の矢面に立たされている、森雅子少子化担当大臣ですが、或る面、尊敬に値する人物です。

 というのも、これだけ問題だらけの法案を、一貫して弁護し続けるその「精神力」、「粘り腰」には、


流石!東北の女!


・・・という風格すら漂い、まるで現在放送中の「八重の桜」の主人公、新島八重をホーフツとさせます。

 奇しくも森大臣も福島県(会津藩)の出身であり、余計そう見えてしまうのかも知れませんが、確か会津には、


ならぬものは、ならぬのです!


・・・という郷土の教えがあったハズ。であれば、そうした郷土の教えに照らし合わせて「特定秘密保護法案」はどうなのか?森大臣にお伺いしたいものです。


森 まさこ参議院議員オフィシャルサイト


 Wikipediaによれば、幼少の頃、苦境に立たされた父親を救ってくれた弁護士に感銘を受け、その後の進路を決めたそうです。そうした素晴らしい志をお持ちであれば、「特定秘密保護法案」がいかなる法律であるかは、本人が一番よく知っているはず・・・。



(上)森雅子 少子化担当大臣
(左)新島八重


 ならなぜ?「特定秘密保護法案」の成立に加担するのか?それが弁護士を目指した純粋な自分の心に適うことなのか?

 森大臣には、是非、自分の正直な気持ちともう一度向き合って頂きたいものです。でないと、「心の病」に犯される心配もありますし、郷土の支援者のみなさんも、森大臣のそのような活動は望んでいないことでしょう。


ならぬものは、ならぬのです!


 「特定秘密保護法案」を、「修正するからイイでしょ?」、「気をつけて運用するからイイでしょ?」・・・と、「へ理屈」をこねて押し通そうとしているのが、


ならぬものは、ならぬのです!


・・・という郷土の気風の中で育った森大臣であるというのは、イッタイどうした皮肉なのか?「八重の桜」に描かれたような、会津、東北の毅然とした女性の姿は、


みんな嘘っぱちだった!


・・・とでもいうのか?

 ま、森大臣一人に東北女性の全人格を投影させてもアレなのでこの辺にしておきますが、それでも、幼少の頃の原体験から弁護士を目指した、気高いモチベーションは、いつまでも忘れて欲しくないものです。きっと良い政治家になるための、「貴重な肥し」となることでしょうから。

 糾弾されるべきなのは、森大臣を矢面に立たせ後ろに隠れている、「卑怯な男の政治家ども」なのだと言いたい!

 か弱い・・・と言ったら女性差別になるかも知れませんが、「威圧感」の薄い女性大臣を表に出すことで、「特定秘密保護法案」に対する警戒をはぐらかそうとする魂胆が見え見えで、警戒感の代わりに不快感を覚えます。早い話、森大臣が


かませ犬


・・・として利用されているようにしか思えません。

 ケネディ駐日大使の件もアレですが、安倍(歪)政権は、「ウーマノミクス」なるものを推進中だそうで、女性の能力が云々以前に、「女性だから」・・・と言う理由で公務員を増やそうというのは、まったくバカげた話です。



【寄稿】「ウーマノミクス」の力を解き放つ=安倍首相
2013年 9月 26日 17:29 JST


2020年までに女性の労働力を大幅に増やし、賃金格差を減らすことが日本の目標

 誰が「アベノミクス」という言葉を作ったのか、私にはわからない。それは私が現在取り組んでいる一連の反デフレ、成長促進政策の元々の呼び名ではなかった。

 しかし、アベノミクスの重要な要素である1つの概念、「ウーマノミクス」を最初に推進したのが誰かは知っている。日本の女性という最も活用されていない資源をさらに開発するだけで、日本の国内総生産(GDP)は最大で15%も増加し得ると最初に主張したのは、ゴールドマン・サックスのキャシー松井氏とその同僚たちで、1999年のことだった。

(以下省略)



 男も女も働けば税収が増える・・・という話なワケですよ。簡単に言うと。で、税収が増えたら喜ぶのは誰か?・・・という話なワケですよ。

 ワタシたちは日本のGDPを押し上げるために働き、そして生きているワケではありません。


自分のために働き、そして生きている


・・・のであり、経済学者やエコノミストが勝手に作り上げた理論に振り回されるのは、まっぴら御免です。

 ましてや、「ウーマノミクス」などという軽薄なキャッチフレーズに踊らされて、男性ばかりか、女性までもがGDPを押し上げるために駆り出されるなんて、正気の沙汰とは思えません。

 女性労働者が増える=女性の解放だとは片腹痛いw。女性の解放とは、女性が女性の権利を獲得することであり、労働者としての権利を獲得することとは別問題です。

 で、「ウーマノミクス」ですが、女性の社会進出・・・つまり労働市場への参入を促すには、「第一線」で活躍している女性を「イメージキャラクター」として、前面に押し出すのが効果的なワケです。

 したがってワタシから見ると、「ケネディ駐日大使」にしても、「森少子化担当大臣」にしても、その役目を担わされた「イメージキャラクター」に見えるワケです。

 本人がそうした役割を「進んで演じている」のかどうか定かではありませんが、いずれにせよ、背後には「イメージキャラクター」を操る「黒幕」がいるワケで、「黒幕」と言うと大袈裟なので言い換えるならば、


ずるい男、卑怯な男


・・・が隠れているということです。

 ワタシたちの本当の相手はこの、「裏に隠れた連中」であり、「イメージキャラクター」として表舞台で踊らされている「ケネディ駐日大使」、「森大臣」などは、チャップリンの言葉を借りるなら、


システムの被害者


・・・だということです。

 で、話を「特定秘密保護法案」に戻し、森大臣の精神力、頑張りには敬服いたしますが、


頑張る方向性が違うんじゃないの?


・・・と、いうことです。








人間ナメんなよ!