2011年11月29日火曜日

ヨーロッパ金融史


 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。



 これが日本にどう関係してくるのか定かではありませんが、ドイツ国債が入札割れしたそうで、ドイツ国債の人気が落ちたのか?それとも他の国に、ドイツ国債を買う余力が無いのか?


<転載>

wsj.com:波紋呼ぶドイツ国債入札不調
2011年 11月 24日 16:15 JST

<抜粋>

 オーストリア通信(APA)によると、欧州中央銀行(ECB)理事を務めるオーストリア中央銀行のノボトニー総裁はドイツ国債入札の結果を「警鐘」と呼んだ。

 カナダのフラアティ財務相は、結果について「非常に重大な懸念」を抱いていると述べた。ユーロ圏の債務危機は今や世界的な病に拡大しつつあり、ユーロ圏の政策担当者が早急な解決策を打ち出して前進する必要性が強まったという。

</抜粋>

</転載>


 で、藤井センセイもこの件について解説しておられますが、毎度、センセイの落語家並みの歯切れの良さには感心する次第です。「笑点」である日突然、歌丸師匠に代わって座っていても何の違和感も無いような・・・。



【拡散希望】ユーロ崩壊か!?ECBは何故、最後の貸し手になれないのか、ドイツの国債も札割れ


ユーロ崩壊か?!①




ユーロ崩壊か?!②




 フランスはドイツに支援を求めグダグダの様相を呈しているワケですが、EU主要国がこの体たらくじゃ・・・


いかがなものか?


・・・と、思う次第です。はい。

 で、フランスとドイツの経済観念というか、経済・金融に対する態度が違うのも、ヨーロッパ金融の歴史が係わっているんだろうなあ・・・と。
 

<引用>

テンプル騎士団


<抜粋>

概要

 テンプル騎士団は構成員が修道士であると同時に戦士であり、設立の趣旨でもある第一次十字軍が得た聖地エルサレムの防衛に主要な役割を果たした。特筆すべき点は、騎士団が保有する資産(構成員が所属前に保有していた不動産や各国の王族や有力貴族からの寄進された土地など)の殆どを換金して、その運用のために独自の金融システムを発達させ、国際銀行の元祖ともいうべき役割を果たしていたことである。ヨーロッパ全域に広がったテンプル騎士団は聖地がイスラム教徒の手に奪い返されて本来の目的を失った後も活動し続けたが、1300年代初頭にフランス王フィリップ4世の陰謀によって壊滅させられ、以後活動禁止となった。

</抜粋>

</引用>


 解散させられたテンプル騎士団の資産、メンバーは、同時期に存在した聖ヨハネ騎士団に引き継がれるワケですが、簡単に言うと、テンプル騎士団が整備した金融システムが乗っ取られてしまったワケです。

 で、フランス以外の国ではテンプル騎士団への弾圧はほとんど無く、そうなると、テンプル騎士団の残党と、テンプル騎士団の金融システムを乗っ取った連中との間で確執が生じるであろうことは、容易に想像がつくというものです。

 つまり、ヨーロッパの金融界は一枚板ではないと考えられるワケで、ふたつの勢力が時代を越えてせめぎ合っていると考えた方が自然です。ヨーロッパにおいては・・・ 


金融もまた、ひとつの利権なのだ。


・・・と。

 ちなみにテンプル騎士団の資産を引き継いだ聖ヨハネ騎士団ですが、結局、エルサレムを死守できずに、ロードス島、マルタ島と戦線を後退させつつ、最後はナポレオン1世にマルタ島をも追われ安住の地を失い消滅・・・かと思いきや、なんと!国連のオブザーバー国として、現在に至るまで存在し続けています。


<引用>

マルタ騎士団


<抜粋>

国際連合での位置付け

 国連では、マルタ騎士団を「非加盟国」としてではなく、「オブザーバーとして参加するために招待を受ける実体(entity)あるいは国際組織」のひとつとして扱っており、国としては認めていない。マルタ騎士団は世界の約94か国と外交関係を持ち、在外公館を保有しているが、2005年現在、日本はマルタ騎士団を国として承認しておらず、外交関係も持たない。

医療などの慈善活動を行っており、独自のコインや切手を発行している。また、イタリア入国とは別に入境に際して許可の取得が必要である。

</抜粋>

</引用>


 ま、あくまでも憶測ですが、ヨーロッパではテンプル騎士団の資産を引き継いだマルタ騎士団に、かなりの正統性が認められている証でしょう。恐らくはヴァチカンに匹敵する程の。

 そう考えると、EUの内情もまた別な側面が見えてくるワケで、そういった過去の因習に縛られているのはヨーロッパに限らず日本もそうだし、きっと世界中に蔓延していると思うワケです。

 で、正しい歴史、事実を知ることでそういった過去の因習を断ち切り、因習は因習。伝統は伝統。是は是。非は非。として、しっかりしたロジックを身につけるのが、経済にしろ何にしろ、これからのワタシたちの進み方のように思うワケです。はい。


人間ナメんなよ!


でわっ!