このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
TPP参加交渉の是非に関しては「日本 VS 米国」の図式で見られがちですが、ま、実際、TPP参加予定国は、他にも「ニュージーランド」「オーストラリア」「ブルネイ」「シンガポール」「マレーシア」「ベトナム」「チリ」「ペルー」があるワケです。
その中で日本と米国のGDPが突出しているが故に、ほとんど日米の２国間貿易協定のようにしか見えないし、結果的にそうなるのでしょうな。
【TPP関連諸国の２００９年GDP（単位：十億ドル）】
情報ソース IMF World Economic Outlook Database
ローソンのシャチョサンは「アジアの成長を取り込む」と言ってますが、「ブルネイ」「マレーシア」「ベトナム」「シンガポール」を相手に、具体的に何を売る気なんですかね？コンビニチェーンを展開しますか？
ま、少なくとも「シンガポール」は国土も狭く、現在でもほぼ飽和状態に近いんじゃないかと思いますがねえ。「ブルネイ」にしても「マレーシア」「ベトナム」にしても、決して国土の大きな国じゃありませんから、コンビニチェーンを展開してもすぐ「飽和状態」になってしまう気がします。つまり、市場として「オワコン」になる。・・・と。
そうなると、より広いアジアの市場を開拓する上ではTPPの枠組みより、ASEANと協調関係を築いた方が理に適っている、ロジックに筋が通っているのは、足し算、引き算ができる小学生ならスグ解りますがな。
＜転載＞
更新2011年10月17日 10:54米国東部時間
アジア太平洋のFTA主導 ASEAN、TPPに対抗
東南アジア諸国連合（ASEAN）が11月にインドネシアで開く首脳会議で、将来のアジア太平洋地域の自由貿易圏創設に向けた広域の自由貿易協定（FTA）網形成についてASEANを中核に進めることを柱とした新たな方針を策定することが16日、分かった。
参加国拡大に向けた環太平洋連携協定（TPP）締結交渉の妥結前に、ASEANを中心とした同地域の自由貿易圏づくりを急ぐことが狙い。
共同通信が入手した関連文書によると、新方針の名称は「包括的地域経済パートナーシップのためのフレームワーク」。ASEANは「TPP交渉に日本が参加を決めた場合、地域経済統合をめぐるASEANの優位性は低下する」と懸念を表明している。（共同）
＜／転載＞
＜転載＞
タイが警戒感 ＡＳＥＡＮ主導を／ＴＰＰ (11月12日)
アジアの主要国の一つタイが、１０日に横浜市で開かれたアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）の閣僚会議で、経済統合への道筋について「東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）が中心となって進めるべきだ」と主張し、環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）に警戒感を示していたことが１１日、分かった。関税全廃を迫るＴＰＰがアジア太平洋地域の国々から、必ずしも賛同を得られていない実態があらためて浮き彫りになった。
＜／転載＞
シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ベトナム・・・・。この４カ国以外はTPPにあまり好意的でないようですが、「アジアの成長を取り込む」という詭弁によれば、この４カ国以外の国、インドネシア、タイ、フィリピン、ミャンマー、ラオス、カンボジアは・・・「眼中に無い」ということですかねえ。
「人」が市場の構成要員であると述べましたが、となると、人口の多いインドネシアは有望な市場のようにワタシには見えるのですが、ローソンのシャチョサンには、また別な風に見えるんですかねえ？
－ASEAN経済統計基礎資料－（PDFファイル）
ま、よくよく考えないと、TPPに参加した事でASEANからハブられ、その隙に中国がASEANとの関係を強化する。・・・なんて事にも成りかねないワケで。
何たって中国の宇宙ステーション技術にASEAN諸国も興味深々ですからなあ。
翻って、日本が中国の宇宙技術に対抗して売り込める技術といったら？
原発技術ですかね。
これもズイブン前に書きましたが、欧米の原子力産業は「日本を窓口」にしてアジアに原発を売り込みたいのではないか？・・・とね？つまり、極論すれば、TPPは原子力産業の為であり、その為には日本の産業がどうなろうと知ったこっちゃ無い。・・・という構図も見えてきます。
そう考えると、この時期にダライ・ラマ14世が日本を訪問し、原発擁護の発言をするカラクリも見えてきますワナmmm！
ナンか取引したん？
・・・とね。オバマ大統領の顔を立てる云々というのも「詭弁」でしょう。
殿おっ！本丸は「IAEA」に連なる、グローバル原子力産業ですぞおっ！
日本人が気がつかないTPPの罠
でわっ！