2011年11月24日木曜日

初心に還る


 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。



 TPP問題に関して、「開国」だの、「鎖国」だの、と観念的に語ると、「本質」が見えなくなる様に思うワケです。そこで、そもそも「貿易」とは?について一度整理したいと。

 そもそも、そんなに難しく考える程のコトでしょうか?今や個人輸入は珍しくも無いワケですし、ネットでいくらでも海外製品が購入できます。つまり、日本では手に入らない物品を海外から取り寄せるのが「輸入」で、逆に日本にしか無い物を海外に売るのが「輸出」です。

 諸外国と交易を始めると、従来の「国内市場」の他に「海外市場」も生まれます。それにしたって別に最近始まったコトではなく、正倉院の収蔵物を見ても、大昔から既に日本は中東エリアと交易していた形跡があるのです。

 で、「国内市場」と「海外市場」は別モノですよね?輸出なんかしなくたって、国内の市場に物品を供給して経営が成り立っている会社なんて、星の数ほどあります。

 一方で、国内での需要が無いか飽和状態になり、販売先を海外に求めなければならない企業もあります。

 したがって、国内市場依存タイプと、海外市場依存タイプの、二種類の企業が日本国内に混在していることになります。

 国内市場依存タイプは、基本、「関税」は無関係です。国内で生産・販売するワケですからね。しかし、海外市場依存タイプは無関心ではいられせん。輸出競争力を上げる(価格競争に勝つ)ためにも、輸出先の「関税」は低いことが望ましいのです。

 で、ここまでが取り敢えず「TPP以前のハナシ」となるワケですが、「関税」レベルの段階であれば、「米」の輸入関税を下げろと諸外国から強要され従ったとしても、外国米が不味ければ、消費者が買わなければイイという、消費者の選択権があります。


外国製品が安く買える。 


・・・などと「恥識人」は吹聴しますが、ワタシたちが第一に求めるのは製品・食品の「安全性」であり、決して「価格」だけが判断基準ではないのです。

 そして、国内市場に流通する製品・食品の安全性はいまのところ、JAS(日本農林規格)や、JIS(日本工業規格)によって守られているワケで、海外からの輸入品目に対してもJAS、JISが適応され、ワタシたちの「食と生活の安全」に寄与している次第です。はい。

 で、ここまでがTPP以前・・・「関税」レベルのおハナシなのですが、TPPでは「非関税障壁」を取り払えと・・・JAS、JISの安全基準を変更しろというハナシになるワケで、ワタシたちの「食と生活の安全」が脅かされる事態になります。 

 具体的な例で言えば、国内市場にBSE牛肉が氾濫するようになるワケです。



431:11.11売国記念日~野田閣下、君が「ISD条項を知らない」と言ったから、今日は私の売国記念日


日本人が気がつかないTPPの罠




 そうなると最早、国内市場依存だの、海外市場依存だの言ってる場合じゃなくなるワケです。日本という国から「食と生活の安全」が奪われかねない事態になるのですから、極論からすれば・・・


人間やめますか?TPPやめますか?


・・・という選択にもなるワケです。はい。


民主主義ナメんなよ!


でわっ!