2011年11月9日水曜日

TPP問題と原発問題

    
 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。


 TPPの問題と原発の問題は、構図が非常に似ていると言えます。


TPP推進派・・・経済発展のためにTPPは不可欠。

原発推進派・・・経済発展のために原発は不可欠。


その結果、確実に恩恵を受けるのは・・・


TPP推進派・・・大企業。

原発推進派・・・大企業。


被害を被るのは・・・


TPPの場合・・・地道に頑張るしかない中小企業。

原発の場合・・・地道に生活するしかない庶民。


・・・と、なるんでナイの?つまり、弱者にしわ寄せが来るという点では全く同じ。まるで一卵性双生児のように、


ウリふたつ


ですなあ。・・・マッタク。

 そしてTPPも原発も、政府?企業?に飼い慣らされた「恥識人」が「詭弁」を振るっている点も、「TPP」と「原発」という言葉を入れ替えれば、ほとんど同じであることに気付きます。


<転載>

ダライ・ラマ14世「原発は必要」
2011年11月07日20時00分


<抜粋>

発展途上国に原発は必要

-原子力エネルギーに賛成と仰っていますが、福島ではいまだに不安と絶望の中に生きています。福島第一原発からの20キロ圏内では見捨てられた動物たちが飢えで死んでいます。福島の事故によって、直接的な死者は出ていませんが、多くの家畜が死んでいます。宗教的リーダーとして、人権保護者として、人間には幸せに生きる権利があると思うのです。その中には、放射能に侵されずに生きる権利もあると思うのですが、いかがでしょうか。


私は「常に全体的に物を見なさい」といつも言っています。原子力についても同じ事が言えます。

以前来日した際に、原爆ドームを見ました。広島の原爆資料館に行った事もあります。実際に被爆者の声も聞かせてもらいました。

原子力を兵器として使うことはこれは望ましいことではない。ただし平和目的に使われるのであれば、別の問題だと思います。

もし、原子力発電の代替案があるならばいいでしょう。水力発電所・ダムを作れば自然に対して何らかの破壊、悪影響を及ぼします。

風力エネルギー・太陽エネルギーというのも十分でないかもしれない。
ここで「十分」というのは、日本や、先進国の「十分」ではなくて、発展途上国に対しても「十分」ではなくてはならない。そうでなければ、貧富の差はますます広がってしまう。むしろ私たちはこれから発展していく国々の事を考えて、方策を考えていくべき。

最終的な決断は専門家の方々が全体的に広い角度から、最大限の注意を持って結論を出されるべきだと考えています。

物事を成す時は、99%の安全性を考えて欲しいが、いくら安全性に対して配慮しても、1%の危険は残ります。100%とは言えないと思います。例えば、車を運転していても1%の危険はあるでしょう。美味しい食事をいただいていても、どこかにリスクはあるかも知れません。少なくとも万全を期して、行っていくことが大切だと思います。

例えば、チェルノブイリは古く、十分な注意をしていなかったから事故が起きました。もしかすると福島原発もここまでの津波を予想していなかったので、こういう状況になったのでは。大切なのは安全策を最大限に考えていくこと。

ただ、原子力発電所はもういらないと、皆さんが決めるなら、それはそれでいいと思います。

</抜粋>


 もうね?この時期に来日して原発擁護の意見を言われてもね?


誰かに頼まれてんの?


・・・としか思えないワケですよ。これで彼(ダライ・ラマ14世)の評価は暴落でしょうなあ。少なくともワタシの中では。


<転載>

玄海原発 住民を軽視した再稼働(11月3日)

<抜粋>

 九州電力が、作業手順のミスで停止していた玄海原発20+ 件(佐賀県玄海町)4号機を再稼働させた。

 再稼働にあたって、九電は地元玄海町に再発防止策のチラシを配っただけだ。

 周辺住民の意見を聞かず、十分な説明もしないまま、再稼働を強行した九電の姿勢には誠意がまったく感じられない。

</抜粋>

</転載>



 最近また「原発の安全性」に論議がシフトしている傾向が見られますが、確率論の安全性以前に、原発を稼動し続ける限り、100%核廃棄物が増えるワケで、


使用済み核廃棄物をどおすんの?


という問題を、彼(ダライ・ラマ14世)もスコーン!と、見事にすっ飛ばしているワケです。意図的なのかどうかは知りませんが、全体が見えてないんじゃないの?発展途上国の味方のように振る舞っていますが、発展途上国に原発をドンドン造って、その結果ドンドン増える核廃棄物はどうするワケ?どこに捨てるワケ?まさかモンゴルとか?


<転載>
 
モンゴルに国際的核処分場建設を 東芝が米高官に書簡

 米原子力大手ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)を子会社に持つ東芝の佐々木則夫社長が5月中旬、米政府高官に書簡を送り、使用済み核燃料などの国際的な貯蔵・処分場をモンゴルに建設する計画を盛り込んだ新構想を推進するよう要請、水面下で対米工作を進めていることが1日、分かった。

 モンゴルでの核処分場計画は、新興国への原発輸出をにらみ、モンゴルで加工したウラン燃料の供給と使用後の処理を担う「包括的燃料サービス(CFS)」構想の一環。米国とモンゴルが主導し、日本にも参加を呼び掛けた。経済産業省が後押ししてきたが、外務省が慎重姿勢を示すなど政府内に異論もある。

2011/07/01 20:08 【共同通信】

</転載>


 発展途上国だけの都合で語られちゃあタマリマセン。先進国にしろ発展途上国にしろ、この地球は有限なワケであり、みんな同じ星の上に住んでいるワケですよ。「フクイチ」の事故の影響は東京にまで及んでいるワケですよ。「フクイチ」の周辺から逃げ出すことはできても、この地球から逃げ出すことはできないワケですよ。今のところ。

 「ダライ・ラマ14世も思慮が浅いなあ。」と、言わざるを得ませんな。世界中が彼を聖人のように持ち上げたとしても、正直ワタシには


生臭坊主


にしか映りませんなあ、「ファンの人」には申し訳ないですが。あ、もちろん彼(ダライ・ラマ14世)のチベット国民の人権運動とは切り離して、「是は是、非は非」です。「原発は原発、人権は人権」ですので。

 ただ拡大解釈すれば、真の人権擁護者であればチベット人の人権も、発展途上国の人権も、先進国の人権も、すべての人権・・・人間の根本的権利は平等であると認識しているハズで、発展途上国の核廃棄物の処理問題に考えが及ばなというのは・・・どうなのかねえ?

 TPPの問題にしても、農業分野が足を引っ張っているかのようなマスコミの論調ですが、これをダライ・ラマ14世風に言えば、「農家の人権を無視するのか?」とも言えるワケですよね?補助金というお金で人権を蹂躙しようというのか?と。

 ま、ワタシのへ理屈なので、「ダライ・ラマ14世ファン」の方がお気を悪くしたらご容赦を。


日本人が気がつかないTPPの罠




 産官学報の連合軍に比べ、ワタシたち庶民の力は弱いです。しかし弱いながらも、正しい知識、正しい判断を見失わなければ、原発を廃止してもみんなが共存可能なハズですし、TPPに不参加でも別な道は必ず開けます。

 
<転載>

更新2011年10月17日 10:54米国東部時間
アジア太平洋のFTA主導 ASEAN、TPPに対抗

 東南アジア諸国連合(ASEAN)が11月にインドネシアで開く首脳会議で、将来のアジア太平洋地域の自由貿易圏創設に向けた広域の自由貿易協定(FTA)網形成についてASEANを中核に進めることを柱とした新たな方針を策定することが16日、分かった。

 参加国拡大に向けた環太平洋連携協定(TPP)締結交渉の妥結前に、ASEANを中心とした同地域の自由貿易圏づくりを急ぐことが狙い。

 共同通信が入手した関連文書によると、新方針の名称は「包括的地域経済パートナーシップのためのフレームワーク」。ASEANは「TPP交渉に日本が参加を決めた場合、地域経済統合をめぐるASEANの優位性は低下する」と懸念を表明している。(共同)

</転載>


アジアの成長を取り込む


つもりなら、コッチの方がイイんじゃないですかねえ?ま、ワタシたちとしては、産官学報連合軍のプロパガンダに・・・


ヤラレテたまるかっ!
 

・・・と。


でわっ!